【小学校入学準備】「入学までに出来るようにしておきましょう」の脅威

am3こんにちは、AI-am(アイアム) よっぴー です。

小学校の入学式も間もなくですね。

入学説明会などでもらった「小学校入学までに◯◯が出来るようにしておきましょう」と書かれたプリントをみて、焦られている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

声を大にして言います! 小学校入学までに◯◯が出来るようにしておかなくてもいいです。

小学校入学までに身に付けさせておきたい15のこと

□ 決まった時間に起きられる

□ 決まった時間に寝ることができる

□ あいさつができる

□ 食べ物の好き嫌いをしないで、なんでも食べることができる

□ 決められた時間内に食事を終わらせる

□ 排便のリズムが整っている

□ ひとりで着替えられる

□ 脱いだ服を自分でたためる

□ 持ち物を自分で用意できる

□ 家から学校までの道を一人で歩くことができる

□ 45分間じっと座っていられる

□ 先生の話を集中して聞く力がある

□ 自分のことを相手に伝えることができる

□ ひらがな・カタカナの読み書きができるようにさせておく

□ 一桁の足し算・引き算を練習させておく

 

学校ってどんなとこ?

読まれてみてみなさん、いかがでしたか?

すべてにチェックが入りましたか?

わたしは、こわい〜! って思いましたー。

そもそも、小学校入学までに身に付けさせておきたいこと?

「させておきたい」ってなんだこりゃ? ですよ。

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なので、勝手に書き足してみました。↓↓

 

小学校入学までに身に付いていなくてもいい15のこと

□ 決まった時間に起きられる
⇒ 目覚まし時計や家族に頼っていいです。
あと、学校に行くことが楽しかったら、起きます。

 

□ 決まった時間に寝ることができる
⇒ 眠れない夜や、寝たくない夜だってあります。

 

□ あいさつができる
⇒ これ、大人がOKとする形どおりでないと「挨拶しない子、挨拶できない子」になるんですよね。
そして大人がOKとする形どおりで挨拶できる子を「あいさつができる子」として、問題のない◯の子にしてしまうけれど、◯の子も、×の子も、どちらにしたって、その子の気持ちとか状態、環境をくみ取ることこそが大事です。

 

□ 食べ物の好き嫌いをしないで、なんでも食べることができる
⇒ びっくりです。この時代にまだこんなこと言ってるんですか? 嫌いだから食べないのもあるし、好きだけど食べられないときだってあるじゃないですか。なんにせよいいんですよ、残せば。
好き嫌いを無くさす特訓も、給食の完食強要も体罰であり、強要罪です。

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□ 決められた時間内に食事を終わらせる
⇒ まずは、決められた時間内に食事を終わらせられるだけの時間にしてください。給食時間、短すぎます!

 

□ 排便のリズムが整っている
⇒ 入ったことがないので知らないのですが、刑務所でも自由ですよね? トイレにいくのって。

 

□ ひとりで着替えられる
⇒ わたしも腕を痛めていたとき、服の脱ぎ着を手伝ってもらっていましたが、ひとりでできないことは助けてもらえばいいですよね。学校で着替えなくてもいい方法や、着替えがある日は脱ぎ着が超ラクな服装を考えるなどすればいいです。

 

□ 脱いだ服を自分でたためる
⇒ みなさん、たたんでいます? 脱ぎっぱなしや、丸めて置いておく、ふわぁっと置いておくなどじゃダメなんですか。本人が問題だと思わなければどうでもいいことです。
たたんだらたたんだで、時間がかかってイライラするんでしょ? あくまでも大人がヨシとする「たたみ方」を「指定時間内に」ということです。

 

□ 持ち物を自分で用意できる
⇒ そのくせ、学校に持っていくものや、遠足などのときも「持ち物」をこと細かに指示するのはなぜ? 不思議です。
(重たい荷物やたくさんの荷物を持っていても苦でもなんでもない子はいいけれど)毎日の通学は荷物が軽いほうが楽じゃないですか? 教科書やノートってどうして毎日持っていったり、持ってかえったりしないといけないのですかね、これまた不思議です。

学年ごとに、科目ごとに、ノートが指定されているのって日本ぐらいじゃないかな? などノートについて書いています。 ↓↓
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□ 家から学校までの道を一人で歩くことができる
⇒ 集団登校や、年上の学年の人たちと一緒に登校するのではないようなら、親がついていく、誰かに頼む、などしてフォローしていけばいいです。
わたしが住む地域でのことですが、おじいちゃん、おばあちゃんたちが、自分の健康にもいいとのことで、お孫さん+たくさんの子どもさんたちと、毎朝、学校まで歩かれていたりしています。

 

□ 45分間じっと座っていられる
⇒ キツい! 45分間×6時間×12年? じっと? ドッヒャア〜です。

 

□ 先生の話を集中して聞く力がある
⇒ おもしろかったら聞きます。

□ 自分のことを相手に伝えることができる
⇒ 子どもの声(こころ)を集中して聴くことができる大人には伝えてくれます。
「言う」ということがあまりに難しいから、大人もできずにいるのではないですか。

 

□ ひらがな・カタカナの読み書きができるようにさせておく
⇒ 学校に入る前から勉強きらいを作ってどうするんですか。
小中高の12年間の勉強を2ヶ月半でやった星山海琳さんは、著書『 小さな天才の育て方・育ち方-小・中・高に通わず大学へ行った話 』の中で、「わたしはこれまで、一度も勉強をさせられたことがなかった。だから、勉強を嫌いになったこともありませんでした」と述べられています。

 

□ 一桁の足し算・引き算を練習させておく
⇒ これができていたら学校は楽でしょうね。しかし上の「読み書き」もそうですが、子どもがわかるように、学ぶことがいかに楽しいかを工夫して教えることが先生の仕事です。

 

公の学校

あらためて見ると、ほんまにこわい!

なんのために学校に行くん? 軍隊にでも行きはんの? ってかんじ。

ここに書かれてあることができていたら、そりゃあ学校は楽でしょうね。って思います。

でも、ちがうじゃないですか。

いろんなタイプの子どもがいて、「◯◯ができること」が身に付いていようがいまいが、どの子も等しくイキイキと過ごせる居場所こそが、公の学校ではないんでしょうか?

 

正しい挨拶は?

今春からは 道徳教育が正式教科 としてスタートします。

上記の「あいさつができる」という内容にしても、「おはようございます、ごめんなさい、ありがとう」の言葉ひとつひとつに、これまで以上の画一性が求められ、評価されていきます。

 

ちなみに知ってますか? 3つの挨拶の仕方のうち、これが正しいという正解があるんですよ。

(1)「おはようございます」と言いながらおじぎする。

(2)「おはようございます」と言った後でおじぎする。

(3)おじぎの後、「おはようございます」という。

 

教科化される小学校1年生の道徳教科書に出てくる内容だそうです。

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出典:週間女性PRIME

これに対し、前川喜平さんは、正しい挨拶なんていったい誰が決めたんですか、と言われています。

仮に法律があっても、そんなことは法律で強制できないです。と。

↓↓ 16分ころから〜

 

 

今日の本

学校は、何をするところか?

教育界話題の二人による、「学校教育を、そもそもから考える」対談が実現しました!  2018年度、小学校では、新学習指導要領完全実施に向けた移行措置が始まります。「特別の教科 道徳」もスタート!  こんなときにこそ、立ち止まって、「教育のそもそも論」を共に考えてみませんか?

教育哲学という学問の視点から、「そもそも教育とは何か」「多様で異質な人たちが、どうすれば互いに了解し承認しあうことができるか」を探究し続けている苫野一徳先生。
「知識伝達型の一斉指導から対話・話し合いの授業へ」、そして、「考え続ける人間、公社会に役立つ人間を育てる教育への転換」を主張、実践されている菊池省三先生。

そんなお二人の対談が、引き合うようにして実現しました。哲学の世界と教室の現場から発信されるそれぞれのお考えが、素敵なハーモニーを奏でます。

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