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6-2. 子どもを不自由にする行為の正体:子どもから教えられたこと/手記 —子どもから教えられたこと—

   

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am3こんにちは、AI-amの吉田 晃子です。

息子(上の子)と娘(下の子、星山海琳)は公の学校には行かないで暮らしてきました。学校に行かない? じゃあ勉強はどうするの? 将来に不安はないの? 子どもたちから教えられた学びは貴重なもので、教育とはなにかを根底から問わしてくれました。その手記(2005年記)です。

 

 

自分を生きていく力がしぼんでいく過程

子ども自身が主人公となって、自由に、自分の好きなように、自分が満足する自分の人生を自分で創っていくために、親は子どもになにを援助し、なにを排除すればいいのか?

 

素顔のままでいさせてあげられない、すなわち子どもを不自由にする行為、それは干渉だった。そして干渉とセットになっている評価だった。

これらは自律性を遠ざける。

自分で自分を律することができない限り、自分を生きていく力はしぼんでいく。自由も責任もわからない。自信も持てない。どれもこれもはじめから、自分のなかにあるものなのに。干渉は、これらを砕く。

 

評価の基準は、親の感情や都合や価値観による判断

子どもが自分の思考や感じたことを基準に行動しているとき(「何もしない」ということをしているときも、親の意に反したことをしているときも、子ども自身が怒っているときも)、そのときその状態が、そのまんまその子自身である。

でも親は子どものありのままをありのままには受け止めない。

常にものさしをあてて見る。自分(親)にとって快とすることなら誉め、不快なことならその行動は悪いこととなり、叱ったり説教したりする。

あくまで評価の基準は、親の感情や都合や価値観によって判断される。子どもが泣いているとき、その涙に共感することもなく、「やめなさい!」や、「いつまでも泣くな!」と言う。男の子にだったら、「男でしょ!!」が付く。

 

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子ども自身は野花でありたいのに、付加価値のない花ではダメだといって、親はバラになるように加工する。とにかく自分の枠にはめないと気がすまない。許せない。親が善しとして望むバラの型から少しでもはみでると、不満が出て、イライラして、不安で焦ってしまう。

 

そして親は、その不安を自分のなかに留めておけばいいものを、干渉と評価、さらには脅しまでかけて、自分の不安を少しでも軽くしたくて、その不安を子どもに押し付け担がせてしまう。「そんなことでどうするの!」などと言って。

 

担がされた子どもは、野花ではダメだ、と抑圧を受けて育つから、素顔の自分を否定(否認)していく。結果、劣等感や罪悪感に苦しみ、恐怖が根づく。自信はなくなり、評価が怖くて素顔の自分を基準とした考えや行動はできなくなっていく。

 

玄関先での干渉例

朝は親が起こしてくれる。身支度の指示もバッチリだ。
「ハンカチは? 名札は? 忘れ物ない? ホラ、帽子。今日は寒いからジャンパーを着て行きなさい。もう、そんなだらしなく着ないの! ホラ、ちゃんとボタンをして! あーもう、靴ひもがいがんでるでしょ! ほんともうみっともない!! お母さんが言わなかったら何もできないんだから!」

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あれダメ、これダメ。あーしろ、こーしろ。尽きることのない数の干渉(ワンセットになっている評価と)を、毎日、毎時、毎分、毎瞬に受けて育てられている。掛ける365日。掛ける年齢。……。

 

自分の中に価値を見いだせないまま(見いだしてもらえず)おとなになる。親になる。親自身が自律的ではないから、他者からの評価に依存する。無理もない。

 

「怒る」という行為は子どもに恐怖を抱かせる

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感情あらわに声を荒げて怒鳴るのも、冷たく表情だけで怒るのも、どんな怒り方にせよ、「怒る」という行為は子どもに恐怖を抱かせる。

子どもが訊いてくる、「これなに? どうして? どうやって?」といった質問や疑問を、子どもだからといってごまかす行為もそうだ。いずれも子どもに恐怖を抱かせる。

恐怖が根づいた子どもは、劣等感や罪悪感に縛られて、素顔の自分ではいられなくなっていくことは、自身の体験ででもわかっていた。

 

子どもにとって、親に怒られたり、拒まられたりというのは、想像を絶する恐怖の世界だ。

素顔の自分のままでは、嫌われるのではないか、見捨てられるのではないか、と恐怖に怯える。

愛されたいため、認めてもらいたいため、自分の魂に嘘をついてまででも、親の望むいい子(もしくは、わるい子)になって、親の関心を引こうとする。親の愛を得ようとするそのエネルギー、パワーは半端ではない。そうしないと自分を守れないのだから。

 

「怒る」より、さらに有害な「干渉」

しかし干渉を受けるのはあまりにも日常化されていたので、わたしは気づけなかった。怒るのと同等に、いやむしろ、自律性を遠ざける干渉のほうが有害であったことに。

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