6-4. 教えない、奪わない、求めない:子どもから教えられたこと/手記 —子どもから教えられたこと—

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am3こんにちは、AI-amの吉田 晃子です。

息子(上の子)と娘(下の子、星山海琳)は公の学校には行かないで暮らしてきました。学校に行かない? じゃあ勉強はどうするの? 将来に不安はないの? 子どもたちから教えられた学びは貴重なもので、教育とはなにかを根底から問わしてくれました。その手記(2005年記)です。

 

 

「教えない、奪わない、求めない」。大きな出来事でいえばこんなこともあった

お風呂

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あるときのこと。息子はまる一ヵ月と二日、お風呂に入らなかった。

「なんで入らないの?」と聞かなかったので理由は知らない。

「気持ち悪くないの?」も、「ええ加減、お風呂に入れば?」も、「病気になるでえ」も、とにかくいっさい何も言わなかった。試されていたのかな。

 

三十三日後、かゆくなってお風呂に入りたい! となったそうで、はじめて自分で浴槽を洗って、お湯をいれて入った。

入浴後の湯に浮く垢がどれほどのものか、それを見てどう驚いたか、おもったか、一連の様子をおもしろおかしく聞かせてくれた。

以来、家族の誰よりもこまめにお風呂に入っている。浴室洗いも今では数えきれない。

 

「お風呂入りやー」の干渉は、我が家から消えた。聞こえてくるのは、「お風呂入ってくるわ」だ。

 

子ども部屋のそうじ

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子どもたちの部屋の掃除もいっさいしない。

床にゴミが落ちてあっても、何も言わないけれど、ゴミ箱に入れもしない。汚く感じるのはわたしの価値観だからだ。

すると、これまた結構こまめに掃除機の音が聞こえてくる。

以前なら、「散らかってんなあ」とか、「片付ければあ?」なんて言いながら、結局はわたしがしていた。

おかしな話だよね。これでは「どうせお母さんがしてくれる」と子どもたちがおもうのはあたりまえだ。親が、自由と責任を履き違わせていた。

 

着る服

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娘が暑がりなのか、わたしが寒がりなのか。それはさておき、彼女は冬でも裸だ。

家や、学校 (デモクラティックスクール)、その他彼女自身の判断で服を脱いでもいいとおもう場所では、娘のファッションはトランクス1枚。(女の子用の下着のパンツは窮屈でキライだそうだ)
「女の子でしょ。ちゃんとして!」この種の干渉は、娘に「自由」はもとより、「性」に対してまでも抑圧をかける。

それなら口出し文句は、「風邪ひくよ~」にしとこうか? いやそれもダメだ。娘には通じない。なぜなら彼女、風邪をひかないのである。

 

本能にまかせて自分が着る服を自分で選んでいる子は、それをさせてもらえない子より病気にならないというのは、ほんとうのようだ。

 

干渉の厄介

干渉は、干渉している自覚がない。ないゆえに、悪いことをしているともおもっていない。

もし自覚があるとすれば、むしろ、やさしさであったり、親切心でいいことをしているとおもっている。

言われるほうも、日常の些細な場面での常套句だから、それが干渉とはおもいもしない。無色な言葉たち だ。だから厄介なのである。 干渉、評価は。

 

親としての自分への評価

化粧が落ちきっていなかったわたしは、そのうえ色付きのメガネもかけていた。

というか、干渉と同じで、自分が色付きのメガネをかけていることを知らずにいた。

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週末ごとに持って帰ってくる(持って帰ってこさされる)上靴。息子は、「べつに汚れてへんから洗わんでえーよぉ」と言っていたが、必ず洗っていた。

そして乾けば上靴袋に入れて、週明け忘れないようにランドセルの横に置いておいた。親の役目だとおもっていた。

 

でも違った。子どもの言う通りだった。

学校に対して、いい親・ちゃんとした親とおもわれたいため。先生にどうおもわれるか、自分への評価を気にしていたからだった。

 

「どうもすみません」

「学校」でおもいだしたことがある。

たとえば遠足であったり、なにか行事があるとき、学校からお誘いの電話がきて、その電話を切るときのことだ。

最後わたしは、「どうもすみません」と言って頭を下げていた(そうだ。意識していなかったので自分では気づかなかった)。

そのことを、「悪いことしてないのに、なんでいっつも謝るの?」と子どもに言われた。

 

この一言はありがたい指摘だった。

こういった場面で親は知らず知らずのうちに、子どもを傷つけ、劣等感や罪悪感を与えていくのだろう。

 

絵日記に託す親の見栄

夏休みの宿題の絵日記にも口を挟んでいた。

 

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息子が小学1年のときのこと。
海にも行った、山にも行った、すっごく豪華なホテルにも泊まった。ところが絵日記には、「おばあちゃんからもらったスイカを食べました。おいしかったです」とだけ描かれてある。

 

おいおい、それはないだろう。海へ旅行に行ったとき、豪華なホテルに泊まったではないか。そのことを描いてよ、とおもったわたしは、さりげなく、さりげなく、静かな暴力をふるいだす。

「海辺で泊まった豪華なホテル良かったよねぇ。ほらほらお部屋も豪華で…」と。海に行きました、だけにならぬよう、「豪華」を強調する。「豪華」が抜けるとおもしろくないのである。

はっきりと、そのことを描いて欲しいとは決して言わず、あたかも子ども自らが描きたくなったかのように、巧妙な話術で操作する。

 

けれども息子はピシャリと言った。「これでええねん!!」。

これもまた子どもの言うとおりだ。

夏休み明けの参観日に教室の後に貼られるのではないのなら…。提出すらしなくていい作品だったなら…。他の親御さんからどうおもわれたいのか、あさましい心根の見栄だった。

 

評価に支配された暴力

評価に支配された暴力は、ハード(あからさまに命令的に強制して従わすやり方)であれば明らかでわかりやすいが、ソフトは、ジンワリと襲うぶん性質(たち)が悪い。

子どもに気づかれないように操縦して、親の思惑どうりに洗脳させ、親が望む色にしてしまうのだから。

「教育」 の名を借りて実態は「飼育」だ。

 

疑問を生じさせることも、考える力も、判断する力も、反発という行為によって自分を建設する力すらも失わせていってしまう。ピシャリと言われ、誘導作戦が失敗に終わったからよかったものの、これでは学校の洗脳や社会の仕組みとなんらかわらない。

 

絵日記事件で犯したわたしの罪は、子どもの素直さを奪ったことだ。

自分が下した決定に、ケチをつけられる。評価される。そんなことをされたら自分が感じたものを正直に表現できなくなっていくのに。これでは子どもがウソをつかなくてもいい家庭は築けない。

 

子どもに、「好きなものを選んでいいよ。自分で考え、自分で決めなさい」と言っておきながら、子ども本人が下す決定が親の意に反すると、ハードであれ、ソフトであれ、飼育者に変貌しているようでは、一般的に行われている支配と服従関係の教育(&子育て)となんら変わらない。

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