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特有の容貌と障害を持って生きることの苦悩/口唇口蓋裂3

   

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am3こんにちは、AI-amの吉田晃子です。

わたしは、口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)で生まれてきました。上くちびると上あごに披裂がある奇形です。障害もあります。口唇口蓋裂による奇形や障害は、病気ではないから「治る」はありません。けれども 捉え方ひとつでこうも楽になるものなのか!! 口唇口蓋裂特有の、顔の奇形や傷痕、障害、コンプレックス、それらの苦悩と、その苦悩から解き放たれた話です。
口唇口蓋裂〜コンプレックス(苦悩)からの解放〜より、第3話「特有の容貌と障害を持って生きることの苦悩
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3. 特有の容貌と障害を持って生きることの苦悩

口唇口蓋裂のせいで、いじめられたり、からかわれたりすると、こんなこと言われた! あんなことされた! と、母に言って、いじめっ子をやっつけてもらっていました。

しかしある日を境にして、いじめられたことや、からかわれたことを誰にも言わなくなる出来事がありました。

 

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小学校3年生になったばかりの下校中のことです。少し前を行くいじめっ子A君たち3人トリオ。嫌な予感がしたわたしは、歩くスピードをめーいっぱい緩めます。

女の子たち4人とで歩いていたのですが、「あ、忘れ物したかもっ!」と言って立ち止まり、ランドセルを降ろし、しゃがみ込み…、ありったけの知恵を絞って。

でも敵いませんでした。

 

歩道橋の上で待ち伏せしていたA君は、わたしにハサミを見せつけ、「これなんや~~言うてみぃ~! 」と詰め寄ります。

無視して行こうとしたけど、あとの男2人が通せんぼうをして、わたしだけじゃなく、友だちも通しません。

 

「なんや~、言うてみろや! 言うたら通したるわぁ!! 」

3回、4回、、、この言葉をくりかえされたとき、友だちのひとりがわたしに言います。

「なんで言えへんの? ハサミって言うたらええだけやん。はよ言うて行こうや」

 

泣きたい気持ち悔しい気持ち怖い気持ちを押し殺して、素っ気なく「ハサミやろ」とわたしは言いました。

「『ああみ』(ハサミのこと)やて~~。これは、『ハサミ』や。ハサミってちゃんと言えるまで通せへん!! 」

A君はそう言うと、腕の力を入れ直し、より頑丈に通せんぼうをしてきました。

 

※鼻咽腔閉鎖機能不全や、口唇、口蓋、歯、などの構音器官の形態と機能の発達に障害があるため、子音が抜けた発音になる。

 

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この手のいじめは、それまでにもたくさん受けてきてたんですが、このときわたしは初めて、「この子らって、なんて心のさびしい子らなんやろぉ」とおもったんです。

そして、「自分は、こんなさびしい人間にだけはならんとこ」って、力強くおもったんです。

こんな人間だけには… のなかに、母がいました。

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ハサミのことがあった前日のこと。
母に、「明日、学校にクギを持っていかなあかんねん」と言ったところ、「クギ」をちゃんと発音できないわたしは、母に、
「なに言うてんのかわからん! 」と言われます。

「クギ」

「わらん! 」

「ク…」

からん! 」

……」

ちゃんと言え!!」

何回も何回も言わされて、ついに泣きだしてしまいました。
泣くわたしに、母は、

泣くな!! 泣きたいのはこっちや!! おまえみたいなん生まれてきやがって!!! おまえなんか死んだらよかったんや!! 。。。。。!!

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この直後の記憶はありませんが、なにか事があっても、母になにも言わなくなったのは、ここからです。以降、いじめられたことや、からかわれたことは誰にも言いませんでした。

母は、泣き言を言わなくなったわたしに、「あきこは強くなった」と言って、安心?していく様子でしたが、勘違いしている母に失望をおぼえていきました。

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容貌のこと、発音の障害のことを、この日以降もずぅーと言われつづけていくし、ずぅーと気にしていくのですが、一見、何も気にしてない素振りで、そんなことを気にして生きてなんかない!! と自分を偽り、強がりつづけていきました。

 

口唇口蓋裂特有の容貌と発音の障害を持って生きることの苦悩を、ありのままに話せる相手がいなかったこともあって、自分以外の者に、自分の弱さ(容貌・発音障害のことで悩んでいること)を隠し、否認することで苦悩を抑圧していきました。

そして、長い間、潜在化していくのでした。 次へ⇒

 

 
 


 

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