学費・就学支援金-通信制高校学費と定時制高校学費の比較

amamこんにちは、AI-am(アイアム)です。

中学不登校でも高校進学できる全日制・定時制・通信制|公立・私立高校一覧 には書ききれなかった情報、学費の詳細と、就学支援金新制度の詳細をまとめてみました。

 

通信制高校と定時制高校の学費の比較

日本では小学校不登校、中学校不登校であっても、高校進学はできます。

その際、選択率が高いのは通信制高校と定時制高校です。⇒ 中学不登校でも高校進学できる全日制・定時制・通信制|公立・私立高校一覧 参照

日本の高等学校には「全日制高校」「通信制高校」「定時制高校」3種類の高校があり、通信制高校も定時制高校も、学校教育法で昭和23年から設けられています。

今回はその選択率の高いふたつの学校、通信制高校定時制高校を比較して、気になる学費にスポットをあててみました。

 

通信制高校学費

通信制高校の学費の特徴

通信制高校は授業料という概念ではなく受講料という考え方で、学費は単位1つ1つで計算されます。

年度に受講を希望する単位数×1単位単価=年間受講料となります。

単位は高校卒業をするのに計74単位が必要で、そのうち下記の文科省で定めている「必履修科目」は必ず修了しなければなりません。

 

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卒業条件

3年間の高校生活と、74単位以上の取得が卒業の条件になります。

 

通信制高校でかかる主な費用

  • 入学金
  • 授業料/1単位の取得費用×74単位
  • 施設設備等その他費用

公立は1単位取得にかかる費用は336円です。

私立は各学校で異なり、1単位取得費用は5,000~12,000円程度です。

 

公立の通信制高校の場合

  • 入学金:500円
  • 1単位取得費用:336円(×卒業に必要な単位数74単位=24,864円)
  • 施設設備等その他費用:30,000円程度/年

※公立校は、勉強や精神的な面をケアしてくれるサポート校とは連携できません。

※下図、 東京都教育庁総務部教育情報課/平成28年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内 を参照

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私立の通信制高校の場合

  • 入学金:50,000円程度
  • 1単位取得費用:5,000~12,000円程度(×卒業に必要な単位数74単位=37万〜88万円程度)
  • 施設設備等その他費用:30,000円程度/年

※多様なコースが設けられており、たとえば平日毎日登校するコースであれば、学費は高くなります。また学校により相当な幅があります。 学校の資料集めは必須 です。

 

定時制高校学費

定時制高校の学費の特徴

定時制高校は「学年制」を取っている学校と、「単位制」を取っている学校があります。

※平成28年度現在、定時制高校の56.2%は学年制、43.8%は単位制になっています。

単位制の高校では3年以上かけて74単位を修得することで高校卒業とみなされます。その点は通信制高校と似ています。

ただ、定時制高校は単位制であっても学校で授業を受けて、試験に合格しなければなりません。

※通信制高校は単位を修得するにはレポートを提出し添削指導を受けることと、スクーリングに出席すること、単位認定試験に合格することが条件になっています。

 

卒業条件

平成15年の改正で定時制高校は大きく変わりました。

  • 午前中の4時間
  • 午後の4時間
  • 夜の4時間

の3種類から選べて、3年間(または4年)の高校生活と74単位以上の取得で卒業できるようになりました。

 

定時制高校でかかる主な費用

  • 入学金
  • 授業料/学年制 or 単位制(74単位)
  • 施設設備等その他費用

 

公立の定時制高校の場合

  • 入学金:2,100円
  • 授業料:学年制32,400円/年 or 単位制1,740円(1単位取得費用×履修単位数)
  • 施設設備・積立金・その他費用:10万円程度/年

※公立であっても、PTA費、振興会費、生徒会費、実習関係費、給食費、教科書代のほか、部活に所属する場合はその費用、修学旅行の積立金など、生徒、保護者が負担する金額には学校によって開きがある模様です。

※下記、 東京都教育庁総務部教育情報課/平成28年度東京都立高等学校定時制課程通信制課程入学案内 を参照

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私立の定時制高校の場合

  • 入学金:20万円程度
  • 授業料:40万円程度/年
  • 施設設備・積立金・その他費用:20万円程度/年

※私立の定時制高校は公立に比べて費用は高いですが、手厚いサポート体制と4年制大学などへの進学の実績があるため、人気は高いようです。

※平成26年度入学者から、就学支援金新制度が適用されています。経済的余裕のないご家庭でも、私立の定時制高校を選びやすくなったといえます。(下記参照)

 

就学支援金新制度

平成26年度入学者から、就学支援金新制度が適用されます。

新制度により公立と私立の格差がなくなる一方で、一定の収入以上の家庭の生徒には就学支援金は支給されなくなりました。

新制度は、国公私立問わず、高校等の授業料の支援として「市町村民税所得割額」が30万4,200円未満の世帯(年収910万円程度で、保護者(親権者)の合算により判断)に「就学支援金」が支給されます。

 

就学支援金の支給限度額は、
  • 公立の通信制高校は月額520円
  • 私立の通信制高校は月額9,900円
  • 公立の定時制高校は月額2,700円
  • 私立の定時制は月額9,900円

※単位制の場合は支給額が異なります。

 

「市町村民税所得割額」が以下に該当する私立高校生等の世帯の方には、就学支援金の加算があります。

  • 0円(非課税)(年収250万円未満程度)/2.5倍
  • ~5万1300円未満(年収250~350万円程度)/2倍
  • ~15万4500円未満(年収350~590万円程度)/1.5倍

 

※下記、 文部科学省/高等学校等就学支援金について を参照

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まとめ

通信制高校 or 定時制高校を卒業するまでの授業料総額

  • 公立通信制高校 336円×74単位=24,864円
  • 私立通信制高校 740,000円程度

 

  • 公立定時制高校(学年制) 32,400円×3年間=97,200円
  • 公立定時制高校(単位制) 1,740円×74単位=128,760円
  • 私立定時制高校(学年制/単位制) 400,000円程度

 

費用の面で、通信制高校だといくらぐらいかかるの? 定時制高校は? と比較したい際に参考にしていただければとおもいます。

 

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