AI-am

  

親の財布からお金を盗む子ども-なぜ盗む?背景と理由と心理と対応

   

人気記事

12年間の勉強が2ヵ月半?~小中高には行かないで大学に行った娘の話.高認篇

不登校でも学校に行かなくても、ちゃんと大人になりました

子どもが不登校になってよかったことベスト10

不登校が絶対に治らない理由

 

おすすめ記事セレクション

不登校の卒業式:小学校、中学校不登校でも卒業できます

学校に行けないことが問題なのではなく、学校を選べないことが問題

「学校に行かないで将来はどのようにお考えですか?」とカウンセラーの先生に尋ねられて

「学校に行かなくちゃいけない理由」の答え

 


 

am3こんにちは、AI-amの吉田 晃子です。

子どもが親のお金を盗むのってどうすれば盗まなくなるんだろう? 親のお金を盗む子どものこと、盗まれる親のことを書いています。

img_1665

子どもが親のお金を盗む背景

「子どもが親のお金を盗みます。どうすればいいんでしょうか」と、ご相談を受けました。

どうすればいいのか? どうやったら盗みをしなくなるのか? ということだとおもうのですが、対処の前に、どうして盗むのか? ということを考えたいとおもいます。

 

まずはじめに知ってもらいたいことは、

子どもは悪いことが悪いことだと分かっています

だから子どもが親のお金を盗むその背景はいろいろだとおもうのです。

① 小学校高学年ぐらい? から中学、高校生年齢と、それまで盗癖のない子どもが、あるときから親のお金を盗むようになった

 

② 幼児や低学年の年齢の子どもが、特に欲しいものがあるわけではないが親のお金を盗む

この2点だけでも背景は異なります。

 

子どもが親のお金を盗む理由と心理

前者1の場合なら、以下のようなことが考えられますよね。

  • 所有欲(物欲。お菓子、カード、ゲームソフト、ゲームセンター、服や鞄、交際費など)に負ける
  • カツアゲで誰かに脅されている

 

後者の2番であったら、

  • 兄弟姉妹でおこづかいの額が違う
  • 最近、弟、もしくは妹ができた
  • お金のことで夫婦がケンカをしたり、他者ともめたりしている

など、「寂しさ」「悲しみ」「恐怖」といった想いから自分のことを見てほしい、親に気付いてほしいという切実な願いで、愛を盗む=お金を盗む 心理が働いているのではとおもいます。

credit-squeeze-522549_640

 

一般的な2つの対処法

「子供・お金・盗む」などのキーワードで検索してみると、たくさんのページが対処法の答えを載せていました。

答えは大きく括ると以下の2つの意見に分かれています。

① 親のお金を盗むということは犯罪なのだから、手をあげる、警察に連れていく、など徹底的に叱らなければいけない

 

② 叱るのは逆効果だからまずは冷静に話をしましょう

スポンサーリンク

ad1

親のお金だというふうに捉えてしまっても仕方ない家庭に親がしたんだろ?

そんななか、どこにも載っていなかった(たぶん)意見をAI-amメンバー 星山海琳 さんが言います。

お金が不透明やからやん。

親が「お金」にカギ括弧をつけ、タブー視して、子どもに見せない。

そのお金は、のお金 やとおもってるからやろ?

だから仮に1万円を盗んでも 子ども自身は痛くない。子どもは自分の首を絞めていることに気づかないし、気づけない。

でもそうしたんは親やろ?

親のお金やというふうに捉えてしまっても仕方ない家庭に親がしたんやろ?

うち(家)みたいに家計もオープンやったら、「お金」に境界線をひいてないから、1万円盗んだら(=1万円なくなったら)家賃が払えなくなることを、子どもも直に知ってた。

家にあるお金を のお金 とは捉えない。

money-73341_640

 

問題の子どもというものは決していない。あるのは問題の親ばかりだ

さらに。どこにも載っていない答えです。

悪いのは決して子どもの方ではないと言い切るのは、 金八先生が担任だったら私は2秒で不登校します の記事でチラッと書いたイギリスの教育者、A.S.ニイルです。

ニイルは、「問題の子どもというものは決してない。あるのは問題の親ばかりだ」と言います。

下記は2つとも『問題の子ども』からの引用です。

小さな子どもに「利己的になってはいけない」というのは間違っている。子どもというのは、みなエゴイストなのだ。子どもにとって世界は自分だけのものである。子どもの願望の力は強い。子どもはひたすら願望を満たそうとする。(略)もしリンゴがあれば、彼の願いはそれを食べることだけだ。もし母親が、そのリンゴを弟と分けて食べなさいといえば、おそらく彼は弟を憎むことになるだろう。博愛主義は、もっと大きくなってから生まれるものだ。博愛主義は、利己主義はよくないと教えたりしなければ、子どもに自然に身につくものなのだ。もし子どもが利己主義を捨てるように教えられれば、博愛主義はおそらく一生身につかないだろう。博愛主義は利己主義の進化したものだ。博愛主義者というのは、他人を喜ばすと同時に自己自身の利己主義を満たす人のことにすぎない。
子どもの利己主義を抑圧する母親は、その利己主義を固着させてしまう。満たされない願望は、無意識の中で生き続ける。利己的であってはいけないと教えられた子どもは、ずっと利己的なままで終わるだろう。

 

この箇所のあと、盗み癖がある7歳の男の子の話が書かれています。

男の子は母親の悪意のない軽いウソによって盗み癖がつく不幸な子どもとなったのですが、ニイルの「正直」な一言で、盗癖は治っていくんですね。自我が満たされて。

自我が満たされると、そこには善と呼ばれるものが現れ、自我が満たされないと犯罪性と呼ばれるものが現れます。

 

犯罪性と愛とは密接に結びついています

スポンサーリンク

ad1

子どもが求めているのは愛と理解である。善良なままで成長する自由だ。子どもが善良なままで大きくなる自由、これをもっともよく与えることができるのは、本当は親である。しかし世界は困ったことでいっぱいだ。そんな婉曲的な言い方をやめてはっきりいえば、世界は憎しみであふれているといったほうがよい。そして子どもを問題の子どもにするのは、親自身の心の中の憎悪である。それは、犯罪者に罪を犯させるのが社会にしみわたった憎悪であるのと同じだ。救いは愛にある。しかし愛を強制できる人はだれもいない。だからもし世の中に希望があるとすれば、それは寛容を学びとることである。おそらく寛容こそ愛であろう。
寛容を学ぶには、なによりもまず自分自身に問いかけねばならない。「寛容と慈善は家庭で始まる」というが、内省こそは、知恵の始まりとまではいわないとしても、寛容の始まりである。問題の子どもをもつ親は、静かに腰をおろして自問自答しなくてはいけない。
「私は、子どもに寛容を示しただろうか。私は信頼を示しただろうか。理解を示しただろうか。」
私は理論を述べているのではない。私は、問題の子どもが私の学校に入ってきて、幸福な子ども、つまり普通の子どもになっていくのを知っている。私にはよくわかる。この治療のプロセスにおいていちばん大事な要素は、子どもに寛容と信頼と理解を示すことだ。

 

 

「聞く」ではなく「聴く」

親の財布からお金を盗む子どもの対処法は、対処するという考え方ではなくて、対応すること です。

その対応とは、まずは、聴く ことです。

まずは子どもの心のうちを聴く。そこからかな、とおもいます。

話をするのではなくて、話を聴く

 

ただ、この「聴く」が非情にむずかしい。

 

「聴く」ができていなかったから今にいたっているわけでしょ?

なぜ できていないのか。

 

自身が子ども時代、「聴いてもらう」「聴いてくれる」が、日々の暮らしのなかに無かったからだとおもいます。

無いものは身に付くはずもなく…。

なにせ親も教師も、大人は、「聴く」の前に、「教える」をしますから。「聞く」ことすらしないで。

 

じゃあ、その聴くってのはどういうことか? ということになりますよね。

長くなったので、つづきは「 話を聴けない親、心を話せない子ども【コミュニケーション能力を高めよう】 」をお読みください。

話を聴けない親、心を話せない子ども【コミュニケーション能力を高めよう】


 

■合わせて読みたい記事
不登校や盗みが治る方法-他人から自分へ。悪の本質は結果にあるのではない

不登校や盗みが治る方法-他人から自分へ:悪の本質は結果にあるのではない

 

■合わせて読みたい記事
【保存版】子どもが学校に行きたくないと言ったとき親がすべき1つのことと12のNG

【保存版】子どもが学校に行きたくないと言ったとき親がすべき1つのことと12のNG

スポンサーリンク

ad1

 


 

AI-amからのお知らせ・情報

お母さんのがっこう516 所在地

お母さんのがっこう516

大阪市中央区博労町4-6-17 第三丸米ビル 516号

大阪市営地下鉄
御堂筋線/心斎橋駅・本町駅から徒歩約5分
四つ橋線/四ツ橋駅・本町駅から徒歩約5分
長堀鶴見緑地線/心斎橋駅から徒歩約5分
中央線/本町駅から徒歩約5分

 

お母さんのがっこう516 スケジュール

1612sc2

 

171sc2

 

お母さんのがっこう516 授業

親と子がハッピーになるコミュニケーション講座

親と子がハッピーになるコミュニケーション講座 】は、聴きかた、それから話しかたをロールプレイで学び合い、双方がイヤではない解決の仕方も実践的に学んでいきます。

happy

 

よっぴー流 教えない・奪わない・求めない nai nai 講座

教えない・奪わない・求めない nai nai 講座 】は、方法を知ったり、スキルを磨くのではなく、本質に焦点をあてて、親と子がハッピーになる根っこの部分を学んでいきます。

nainainai

 

自分を知る読書会

自分を知る読書会 】(毎週木曜日12:00〜14:00)は、みんなで同じ本を読みすすめ、そのあと自由にディスカッションしていく授業です。一冊の本を読み進めながら、正解を求めるのではなく、「自分を知る」ということを学びます。

book

 

その他

ワークショップ、教育ディスカッション、高認はげまし隊など詳細は 日替わり授業・催し をご覧ください。

 

最高の不登校の見つけかた(これからの学びについてのご相談)

これからの学びについてのご相談 】は、吉田・星山ふたりで、お話を聞いて、ご相談についてお答えしたり、ご相談いただいた方といっしょに考えていきます。

next

 

AI-amの2016年 講演等予定

・7月3日(日) 神奈川県横浜市《出版記念対談&交流会》
・8月21日(日) 岐阜県郡上市《出版記念対談&交流会》
・8月25日(木) 福岡県福岡市《出版記念対談&交流会》
・8月25日(木) 長崎県佐世保市《夜食交流会》
・8月26日(金) 佐賀県鳥栖市《お茶会》
・8月27日(土) 福岡県久留米市《勉強会&お話会》
・8月29日(月) 熊本県球磨郡《出版記念対談&交流会》
・8月30日(火) 鹿児島県日置市《出版記念対談&交流会》
・8月31日(水) 大分県杵築市《昼食交流会》
・9月 1日(木) 福岡県行橋市《出版記念対談》
・9月 3日(土) 宮崎県高鍋町《出版記念対談&交流会》
・9月10日(土) 岐阜県多治見市《浅井智子さんとのトークライブ》
・9月22日(木) 鳥取県智頭町《出版記念対談&交流会》
・9月25日(日) 東京都渋谷区《出版記念対談&交流会》
・10月2日(日) 神奈川県茅ヶ崎市《出版記念対談&交流会》
・10月10日(月・祝) 和歌山県岩出市《出版記念対談会》
・10月15日(土) 沖縄県宜野湾市《出版記念対談》
・10月16日(日)    〃《交流会》
・10月23日(日) 奈良県奈良市《出版記念対談会》
・11月5日(土) 愛知県岡崎市《出版記念対談会》
・11月6日(日) 愛知県名古屋市《出版記念対談会》
・12月11日(日) 宮城県仙台市《出版記念対談会》

 

AI-amの2017年 講演等予定

・2月19日(日) 兵庫県姫路市《「子どもは小さな天才 育て方・育ち方」トークショー》
・春(日時未定) 北海道
・春(日時未定) 宮城県仙台市
・春(日時未定) 長野県諏訪市
・春(日時未定) 山口県長門市
・春(日時未定) 京都府亀岡市

連絡先
講演等依頼は、 講演・講座・取材等のご依頼について からお気軽にご連絡ください。
出張講座やおしゃべり会などのご依頼も随時受け付けています。

 

書籍案内

処女出版/『小さな天才の育て方・育ち方 小・中・高に通わず大学へ行った話』

親子で書き下ろす新しい教育書!
AI-amの吉田晃子・星山海琳の共著本『小さな天才の育て方・育ち方 小・中・高に通わず大学へ行った話』が6月29日に発売されました!
amazonでのご購入はこちら↓↓

 

サドベリースクール、デモクラティックスクール情報

【保存版】全国にひろがる日本のサドベリースクール

【保存版】日本各地のあたらしいサドベリースクール

 

人気記事

12年間の勉強が2ヵ月半?~小中高には行かないで大学に行った娘の話.高認篇

不登校でも学校に行かなくても、ちゃんと大人になりました

不登校はレインボー。学校に行っていないから将来が不安という方へ

学校に行けないことが問題なのではなく、学校を選べないことが問題

 

おすすめ記事セレクション

不登校が絶対に治らない理由

不登校の卒業式:小学校、中学校不登校でも卒業できます

小中高に行かないことを選んだわたしが学校に思うこと

不登校は自分自身が幸福であるための生き方のひとつ

 

 - お知らせ, 学び、教育, 家庭