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いやだ と言っていいですか

   

ammAI-amの星山 まりんです。

谷川俊太郎さんの詩集『子どもたちの遺言』より、「いや」をご紹介します。

 

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いや/谷川俊太郎

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いやだ と言っていいですか
本当にからだの底からいやなことを
我慢しなくていいですか
我がままだと思わなくていいですか

親にも先生にも頼らずに
友だちにも相談せずに
ひとりでいやだと言うのには勇気がいる
でもごまかしたくない
いやでないふりをするのはいやなんです

大人って分からない
世間っていったい何なんですか
何をこわがってるんですか

いやだ と言わせてください
いやがってるのはちっぽけな私じゃない
幸せになろうとあがいている
宇宙につながる大きな私のいのちです

この詩集は、子どもたちへの遺言ではなく、『子どもたちの遺言』と名付けられています。
「生まれたばかりの赤ん坊に 遺言されるような危うい時代に私たちは生きている」(あとがきより)、と。

なにが好きか、あるいはなにがきらいか、子どもたちは知っています。
とりわけ、幼い子どもはそれを表現することを恐れません。恐れるようなことじゃないからです。

でも、ゆっくり、じっくり、大人たちからの評価を受けて、口にできなくなっていく。恐くなっていく。大人たち自身が、それを体現しています。

いやだ、と感じるなにかは、それによって自分が自分でなくなること、だと思う。生まれて、生きていく意味を、まっとうしようとしているんだと、思います。それぞれに。


「いや」はこちらにも収録されています↓

 

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