こんにちは、
AI-am(アイアム)の
よっぴー です。
『世界の日本人ジョーク集』と子育てに必要な「俯瞰の力」について。
どう言えば乗客を海に飛び込ませられるのか?
ある豪華客船が航海中に沈みだした。
船長は、もうすぐ沈みそうな船から乗客たちを、海に飛び込ませなければならなかった。
船長は、各国の乗客に何と指示したのか?
アメリカ人には、「飛び込めばあなたは英雄ですよ」
イギリス人には、「飛び込めばあなたは紳士ですよ」
ドイツ人には、「飛び込むのがこの船の規則となっています」
イタリア人には、「飛び込むと女性にもてますよ」
フランス人には、「飛び込まないでください」
そして日本人には…
「みんな飛び込んでますよ」
『世界の日本人ジョーク集』早坂隆
これ、早坂隆さんの著書『世界の日本人ジョーク集』に書かれてあるひとつで、
『世界の紛争地ジョーク集』、『世界反米ジョーク集』に続いて、「ジョークを通じての日本人論を書きたかった」とする著者、早坂隆氏は、「日本人は周囲の目を気にしすぎる」なんていわれているけど、しかしながら多くの日本人が、外国からはどういうふうに見られているかを把握していないのではないだろうか。
■スープにハエが入っていたら?■
レストランで出てきたスープにハエが入っていた時の各国の人々の反応も、早坂氏は、このジョークについて、議論や対立は好まず、どうか穏便に、その場を丸く収めようとする日本人の性質が表れているとしている。
(2006年の新聞記事より抜粋)
うまいなぁ~。
信念や哲学はおろか、その理由さえ定かではなくとも、とにもかくにも「みんなと一緒」で安心する日本人像をついてるな、とおもいましたよ。
世界の日本に対する見方の変化
著者の早坂隆さんが外国にいらっしゃったときに日常の雑談で聞いた話も解説に盛り込まれているので、ジョークの裏にあるリアルな日本人像が伝わり、ジョーク集というよりも、「よくわかる世界の中の日本像 ~ ジョーク集つき」 というかんじです。
世界を知ると価値観が変わってくるけれど、この本の伝聞的な情報は、自分がこれまでもっていた価値観は狭かったんだなあということに気づかせてもらえるのではないかな、とおもいます。
日本人感を知ることで第三者的な見方をすることは大切。
同時に、第三者の見方にまどわされないことも大切。
俯瞰視
まりんさんの記事、「みんなと一緒」は安心できることか? を読んだら、この『世界の日本人ジョーク集』を思い出して、およそ10年ぶりに読み直してました。
2016年の今読むと、ちょっと古いと感じるジョークもあるにはあるけど、「あたりまえ」とおもっている事柄に気づき、いろんな発見がありました。
この本は、人生を「俯瞰する力」がつくなあとおもいました。
俯瞰するとすごく自分を客観視できるじゃないですか。
子育てで必要なのも、「俯瞰する力」だとわたしはおもっているんです。