こんにちは、AI-am(アイアム)の吉田 晃子です。
昨日のこと! 友人とお茶をしてて、「楽しかったね〜♪」と言いながら席を立とうとしたそのとき、友人の腰に激痛が!!
そう、 ぎっくり腰 です。
ぎっくり腰って突然、腰に強烈な痛みが走り、身動きがとれなくなってしまうんですよねー。
わたしも経験があったので、その場でできる応急処置をして友人をおくりとどけたのですが、これ焦りますよ、ほんと。家ならまだしも外でなっちゃったら特にね。
湿布は? 温めた方がいいの? 冷やした方がいいの?
病院は?
わかんないことだらけー。

そんなことから今日はぎっくり腰について、経験談もあわせて書いてみます。
まずは外出先でぎっくり腰になった場合の応急処置から!
もくじ
外出先でぎっくり腰になった場合の応急処置
① 息を整え、落ち着く
いちばんはじめにすることは、 息を整え落ち着くことです。
イスから立ち上がることや、(自分が居る場所がジャマであったり、横断歩道など危険な場所であっても)一歩からだを動かすこと、それが激痛のためできないんですね。
突然の襲撃に「えっ? なに、これ?」って身動きがとれないことに慌てますので、だからこそまずは 息を整え落ち着きましょう。
② 安全確保と、そのための助けを求める
次にすることは、安全を確保することと、そのための助けを求めます。
昨日の場合のようにぎっくり腰になったとき、ひとりじゃなかったらラッキーですが、自分ひとりのときは近くにいる人に助けを求めて、安全な場所まで連れていってもらいましょう。
オーバーでもなんでもなく、ほんと、突然体を動かせなくなって歩行困難になるんです(もちろん一人でなんとか歩ける軽い症状もある)。
道路を渡っていて、なにかを落として拾おうとしゃがんだそのときにギクっ! なんてこともあります。こんなときはとにかく声を出して助けを求め、ひとまず歩道まで連れていってもらいましょう。
③ 氷で冷やす
安全を確保したら、可能なかぎり痛みの少ない姿勢になって、患部を氷で15~20分冷やします(下記詳細)。
急激に患部が冷えるので、焼けるように熱い感じがしますが、冷却することで、徐々に痛みが軽減していきます。
ぎっくり腰になった場所に氷があるときは(昨日はカフェだったのでお店でもらった)わけてもらいましょう。
ない場所のときは、近くにいる人に助けを求めて、コンビニなどで買ってきてもらうか、付近のお店にお願いしてもらうかしましょう。
④ 帰る
帰れない場合もあるでしょうが、ぎっくり腰は 初期段階で安静にすることがなによりも回復を早めます ので、冷却して痛みが軽減しているあいだに帰りましょう。
電車等はきびしいとおもいますのでタクシーや、家族や友人などの助けを呼べる場合は迎えにきてもらいましょう。
ぎっくり腰の治し方
ぎっくり腰/安静
ぎっくり腰は安静にしていれば、強い痛みは3~4日でかなり落ち着いてきます。
特に激しい痛みがある2、3日は無理をせず、自宅でゆっくり安静にしてください。
横向きになって寝て、起き上がるのもゆっくり(痛いほうを下にすると楽でした。痛くて、起き上がるだけで10分とかかかります)。

ぎっくり腰/冷やす
上述にもありますが、ぎっくり腰の治し方としては、まず冷やすこと。
冷やし方は、氷のう(ビニール袋でOK)に、氷(9割)と水(1割)を入れ、 患部に直接15~20分ほどあてます。
急激に患部が冷えるので、焼けるように熱い感じがしますが、我慢しているとだんだん患部の感覚がマヒしてきます。
これを 1日3回程度、3日間ほど続ける ことで、回復を早めます。
ぎっくり腰は炎症があり熱を発生しています(熱をもつのは毛細血管が切れて内出血をおこし、動脈血が患部に流れてくるから)。
冷やすことで血管を収縮させ、動脈血の患部への流入を最低限におさえることで、腫れも最小におさえることができるそうです。
注意点として、
- 20分以上冷やすと患部の炎症がかえって強くなるので、20分以内にとどめること。
- アイシングする姿勢に無理があると逆効果になるので、できるだけ痛みの少ない姿勢ですること。
- 冷やすのは強い痛みがひくまで(受傷後3日ほど)。
- それ以降も冷やしていると血行不良の元となり、筋繊維の補修遅延の原因となり長引きます。
- あと揉んだりするのは、傷口をグチャグチャに開くことになるので禁止。
ぎっくり腰/湿布
ぎっくり腰は、皮膚よりも深いところにある筋肉の痙攣とそれに伴う組織が炎症しているので、冷やすタイプの 冷湿布 を選びましょう(痛みが軽くなったら温湿布に替えるとよい)。
湿布の使い方としては、アイスパックや氷嚢などでアイシングの後に 冷湿布 を貼ると、メントールのスーっとした冷たい感覚から痛みを和らげる効果が期待できます。
湿布には以下の2種類があります。
- 冷やすタイプの冷湿布 & 温感タイプの温湿布 の 刺激型鎮痛消炎パップ剤
- 冷温の区別がない 経皮吸収型鎮痛消炎剤
で、刺激型鎮痛消炎パップ剤(冷湿布・温湿布)の湿布剤は、配合成分の違いから 第1世代 と 第2世代 に分類されています。
冷湿布
第1世代の湿布 には、主に患部を刺激して血流改善を促すサリチル酸メチル、清涼感成分のカンフルといった消炎・鎮痛作用のある成分が配合されています。
たとえば、これ ↓↓ 刺激型鎮痛消炎パップ剤>冷湿布>第1世代 ↓↓
第2世代の湿布には、非ステロイド系の消炎鎮痛剤(NSAIDs)が含まれています。
たとえば、これ ↓↓ 刺激型鎮痛消炎パップ剤>冷湿布>第2世代 ↓↓
温湿布
痛みが引いて熱が感じられなくなったら、今度は患部を温めるようにしてください。
患部を温めることで血行が良くなり、回復が早くなります。
こわばっていた筋肉もほぐれていきますので、腰が楽になりますよ。
たとえば、これ ↓↓ 刺激型鎮痛消炎パップ剤>温湿布>第1世代 ↓↓
たとえば、これ ↓↓ 刺激型鎮痛消炎パップ剤>温湿布>第2世代 ↓↓
冷温の区別がない経皮吸収型鎮痛消炎剤の湿布
たとえば、これ ↓↓
北見ハッカ
わたしは冷やすタイプの冷湿布のかわりに、北見ハッカを使用しましたー。
ハッカ油をひと吹きして鎮静させたり、ハッカ油を湿らせた蒸しタオルを当てたり、クリームを塗ったり(肩こりにも効きますよ)。
化学合成物質を避けたい方にオススメです。
スプレータイプ ↓↓
クリームタイプ ↓↓
ぎっくり腰/コルセット
ぎっくり腰/お風呂
受傷後3日間ほどはお風呂に入るのは避けます(カイロとかもね。患部を温めると悪化させる)。
ぎっくり腰/日数・期間
ぎっくり腰は、何日ぐらいで治るの?
痛みがピークの2、3日を過ぎると、少しずつ動けるようになります。
普段通りの生活に戻れるのは、2週間ほどかかるといわれています。
完治には3~4週間はかかるので、急性期の激しい痛みがなくなってもその期間は無理をしないことです。
ぎっくり腰/SEX
寝返りも打てない、歩行、排便、パンツの上げ下げなどにも支障をきたすぎっくり腰では、まず無理です。痛くて動けません。
完治するまでは止めておきましょう。
普段通りの生活に戻れる2週間ほどが経ったころにSEXをすると、腰に大きな負荷がかかって再発してしまう可能性があります。
まだまだ爆弾を抱えている状態なので、落ち着いてきたなと思っても油断は禁物です。
腰に負担がかからない体位もありますが、ぎっくり腰を完治させてからSEXしたほうが楽しめますよ。
ぎっくり腰の発症例
発症例として多いのは、重い物を持ったときになるもの、と思われがちですが実際は「重い物を持ってなる」というのは思いのほか少なく、「チョット前かがみの姿勢をとっただけ…」といったものが圧倒的に多いそうです。
- 咳・くしゃみをしたとき
- 朝、顔を洗おうと前かがみになったとき
- 便座のフタを持ち上げて開けようとしたとき(まっすぐに立った姿勢から、20度ほどおじぎをするだけで、腰には立った姿勢の50%UPの負担がかかる)
- 寝起きや、同じ姿勢を長時間続けたあとなどの「あ~~~ぁ」と伸びをしようとしたとき
- 就寝中の寝返りで
- 犬のシャンプーをしていて
- 電話の受話器を取ったとき
- コンビニで雑誌を取ろうと手を伸ばしたとき
- 体を入れるスペースがないキュウギュウに詰められた駐輪場で、両隣の自転車を倒さないようにしつつ、手を伸ばして自分の自転車のハンドルをつかもうとがんばったとき(体より遠い位置にあるものをつかもうと手を伸ばすのは、腰にそうとうな負担がかかりとても危険)
- 缶ジュースのフタを開けたとき
- 洗濯物を干そうとしたとき
- 歯医者さんのイスに座ってて
- 美容室のシャンプー台で
- 雪道で転ぶまいと不自然な格好で歩いていて
- 車のドアを慌てて閉めたとき
- 運転中にバックしようと振り返ったとき
- サッカーでキックを空振りしたとき
- ゴルフでスィング中(またはカップからボールを拾ったとき)
- 座っていてサっと立ち上がったとき
など。
生理時もなりやすいそうなので注意してね。
日常生活で何気なくとってる動作や姿勢がほとんどで、ぎっくり腰の未経験者にとっては、「え゛ー、マジでぇ~!」と言いたくなるものばかりですが、その瞬間は突然やって来ます。…ギクッ!!っと(笑)。
ぎっくり腰になりやすい人
年齢では、20~40代と比較的若い方が起こりやすい 傾向にあるそうです。
腰にいちばんよくないのは体を支える体重が腰にかかる座りっぱなしの状態なので、老若男女問わず、長時間いすに座りっ放しで腰に負担をかけている人 は特に注意が必要です。
血液の循環が悪い椎間板に負担を掛けてしまうことで腰の並びが悪くなり、神経は圧迫されます。
腰の筋肉がカチカチに硬くなって柔軟性が失われると、潤いが足りなくなり、ちょっとした動作で筋肉や関節を痛めてしまいます。
ぎっくり腰ってなに?
ぎっくり腰は突然起こる腰痛のことで、正しくは「急性腰痛症」といい、腰の筋肉の痙攣とそれに伴う組織の炎症 なんだそうです(脊柱や骨盤の筋肉、筋膜、じん帯、軟骨などの軟部組織が損傷している)。
ちなみに「筋肉の痙攣」とは、脚をつったことのある方なら想像つくかとおもいますが、あれが腰で起こっている感じ。突然筋肉がギューッと突っ張って、激痛とともに身動きがとれなくなります。
ただ「脚がつる」という症状には炎症は伴いませんが、ぎっくり腰には組織の炎症が伴うので、いうならば「肉離れ」に近く、「腰椎ねんざ」とも言われています。
ぎっくり腰の原因
たとえば、すっごく重たいおみこしも、100人いたら担げますよね。
で、100人のうち、2、3人体調よくない人がいても、残りのみんなで余裕で担げます。
そのうち10人ぐらい力が入らなくなってきても、まあまだ担げますね。
でも次第に負担がかかってきて、10人がギブアップします。
さらに10人がギブアップします。
そうこうして80人がギブアップしていったら、残った人の仕事量はたいへんなものとなり、あるとき全員が倒れる……。その瞬間がぎっくり腰です。
↓↓↓ きちんと言うと以下になります。
ぎっくり腰は、筋肉に強張りや拘縮のない真っ新な腰の状態ではなりません(かなり重い物を持った状態で 階段を踏みはずすとかしないかぎり)。
ぎっくり腰が起こるメカニズムは、腰の重さやだるさなど前触れがある ことがほとんどで、ぎっくり腰になる準備段階にいてる状態です。
準備段階とは「筋肉の伸び縮みを感知する装置」が働いて、筋肉に「縮みなさい」という命令を出している状態で、それによって 腰の一部の筋肉が伸び縮みしにくくなっている 段階のことをいいます。
ただこの段階ではまだそれほど多くの筋繊維が強張っているのではなく(筋肉はたくさんの筋繊維が集まって構成されている)、「重い・だるい」という自覚症状がある 程度。
たとえば1000本の筋繊維中の10本程度が強張っても「重い・だるい」という自覚はありません。
1000本の筋繊維中、100本ぐらいが強張りはじめると、重さやだるさが自覚しだします。
そうやって強張った筋繊維があると、他の健全な筋繊維の負担が大きくなって、徐々に強張る筋繊維の数が増えていく。
やがて残りの健全な筋繊維が「もうダメだ、耐えられない!」 となったときに、相当数の筋繊維が一斉にギュッと縮み、その縮み方の強さで腰周囲の筋肉や組織(靱帯等)が傷つき、炎症を起こすのだそうです。
欧米ではぎっくり腰のことを「魔女の一撃」と呼ばれていて、
その炎症の痛みが、まるで魔女の一撃のごとく「ギクッ」とか、「ズキン」という鋭い激痛となって襲います。
ぎっくり腰にならないための予防法
「ぎっくり腰はクセになる」と言われたりもしますが、ぎっくり腰はきちんと完治させればクセにならない そうです!!
冷やす、安静にする、湿布や痛み止めを使う、などの処置をすると、一般的には3~4日程度で痛みは鎮まっていきます。
しかしそれを「治った」としてしまうから、「ぎっくり腰はクセになる」そうです。
ぎっくり腰が起こる要因である「筋肉の強張りや収縮」が残っているうちは、痛みはおさまっても、ぎっくり腰はまだ治ってはいません。
ぎっくり腰を 完治させるイチバンの薬 は、「休みます!!」と言い切る勇気 じゃないかとおもいます。
学校にしろ、職場にしろ、家庭で働く主婦も、、、
ぎっくり腰になった当初の痛みは鎮まった後の、1週間〜2週間のユル安静期間には、当初とはまた別の新たな恐怖心が生まれ、焦ったり、気がひけたり、があるかもですが、
たとえ、「いつまで休んでいるんだ?」と言われても、、、
たとえ、「ワイシャツまだ洗っていないのか!」と言われても、、、
たとえば、「なぁ… もういいだろ?」とSEXを迫られても、、、
他者になら言える「無理しないでね」「とことん治してね」「お大事にね」のこれらの言葉を、自分自身に掛けてあげきることが、完治への鍵だとおもいます。
完治させることがなによりもの予防です。