デモクラティック・フィールド のらねこ とは?
デモクラティック・フィールド のらねこ は、2008年に生まれました。
デモクラティックスクールで学び育った吉田 晃子(よっぴー)・星山 海琳(まりん)が創った、「学校」(スクール)という枠組みを取り払い、子どもだけではなく大人も参加できる、デモクラティックの学びの場です。
固定した学び舎はありません。
生きているところ、すべてが学びの場。
地球が がっこう!
デモクラティック・フィールドのらねこ のビジョン
のらねこのビジョン、それは、わたしたちといっしょにいると 「あるがまま」 でいれる空気(場)になることです。
おしゃべりしあったり、遊びあったりしていくうちに、「ああ、なんだ、あるがままでいいのか。何者かにならなくてもいいのか」と、ただの自分を信頼して、自分を生きるということを、肌でかん(感、観、歓)じていける、共遊フィールドでありたいとおもっています。
「人は誰しも同じ価値をもち、お互いの違いを尊重する」というデモクラシーの理念が基盤にある環境では、評価に支配はされません。恐怖は存在しません。
その根っこのうえ、子どもの世界と大人の世界とを分け隔てる壁をとりはらった、枠ぐみのない場所で、語りあったり、自分の「好き」をして遊びあったりする。
そのうちに、しばられていた執着をいつの間にか手放していたり、気持ちが軽くなっていく感覚をおぼえたり、なにか物事がうまく進んでいきそうに感じられたり、など、など。
出逢えた人、つながりあえた人が、なにかに気づいて自分に還っていく。
それがのらねこの志事であり、よろこびです。
そして、個々一人ひとりの内側、中心に、愛が再生され、それらを家族や友人に、隣人や地域に、と分かち合っていくことで、あちらこちらで民主的な生きかたが生まれ、育っていきます。
点は線となり、五十年後… 、百年後…。
頂点と底辺で成り立っていた三角形の価値観は形を緩め、やがてあらゆる境界線が姿を消した、上も下もない球形へと戻っていきます。
一品を持ちよった寄せ鍋のように、子ども大人かかわらず、それぞれがもつ天才(魂の役割)が生かされた、珠(まろや)かで、寛(ゆるや)かな、まあるい世界です。
自分に還る道のりは怖いですし、ひとりでは還りきれないものです。
けれども、あたたかい愛情をもった人のあいだに身を投じ、のびやかな関係でむすばれる仲間がいれば、自分の中で抑圧していた自分自身の生を、育んでいくことができます。
「…しなければならない」「…するべきである」「…のはずである」。
これらから解き放たれると、一瞬一瞬を楽しめるようになります。
のらねこは、自分を生きている、生きたいという仲間と手をつなぎあって、智慧をわかちあって、共に育ちあっていきたいと願っています。
天職を生きているものたちに、分かち愛をいただきながら。