こんにちは、ヨシダノです。
前回の記事、 不登校になると友達や社会性はどうなるか? で書ききれなかった、『不登校になると社会性・社交性はどうなるか』について今回は書いていきたく思います。
学校で育む社会性・社交性
既存の学校に通い続けた場合、基本的には学校内で出来上がった輪の中で他者との関係を構築して、社会性・社交性を育んでいく事になるかと思います。
しかし学校というのはオープンではない社会の為、小学校入学の時点では持ち合わせていた多種多様な価値観は、学年が上がるにつれて失われていき、
最終的には自分の価値観を確立させた人以外は 似たような価値観に収束し、右に倣えの成人が出来上がっていきます。
その環境から得られる社会性・社交性はその環境下では問題はないでしょうが、ひとたびイレギュラーが起きると対応が出来ません(勿論、全ての学校がそうだと言う訳ではありません)。
不登校で育む社会性・社交性
何かしらの理由から不登校になった場合、まず大前提として育む環境を自動的に付与はされません。
学校に通っていれば大なり小なり校内に転がっているので、それを拾えば付与されます。その結果、大半がどうなるかは上記の通りですが。
不登校になってスクールに通うにしても、ネットやゲームで交流するにしても、とりあえず街を歩いてみるにしても、一歩目を踏み出す必要があります。
簡単に踏み出せる人もいれば、年単位の時間が必要な人も居るはずですが、その一歩を踏み出した時点で、「与えられた」ではなく、「自分で決断した」という大きな経験になります。
そこから先は、経験する一つ一つが、社会性・社交性を学んでいく礎となって、人間として大きく成長させてくれる はずです。
学校に通っていると不可能なこと
他の子と同じように学校に行っていても、スクールに通うのはともかく、ネットやゲームでの交流や、街を歩いてみる事は出来るのでは? と思われた方もいるかもしれません。
特別なことをしている訳ではないので、ネットや街歩きを行うことは当然可能ですが、与えられる時間が大きく違います。
学校が夕方に終わってから始めるのか、24時間を好きなように使って始めるのか。小学校1年生〜高校3年生までとなると、とてつもない差になってきます。
学校に通っていないから得すること
授業が行われてる時間というのは、基本的には同世代が学校以外にいません。つまり違う世代から目に留まりやすいのです。
平日の20時に行えば埋もれることも、13時に行えば稀有な存在になります。
類は友を呼ぶというのはその通りで、目に留めてくれる人というのは、不登校とか年齢とかを特に気にせず対等に付き合ってくれる人 のはずです。
そういった人から肌で学ぶ社会性・社交性は、学校に通っている限りは学べません。
ちなみに経験談としてアルバイトなり就職するなりして働き出して、学校社会の人達と再び同じ時間を過ごす事になった際には、この 肌で学んだ物は大きく自分の価値を高めてくれます。
まとめ『不登校になると社会性・社交性はどうなるか』
学校で学べる社会性や社交性は、机上で計算された物であり、ヒエラルキー世界の中でしか活用できない が、その世界で使える物として提示はしてくれる。
不登校になって学べる社会性や社交性は、不確定要素で築き上げられた物であり、あらゆる場所で活用できる。
但し、一歩目を自力で踏み出す必要がある。