『アミ 小さな宇宙人』頭にある知性をもった脳と胸にある情緒をもった脳

am3こんにちは、AI-amの吉田 晃子です。

『アミ 小さな宇宙人』を課題図書にした1月26日(木)の「自分を知る読書会」のレポート。読書会のあとにあるおしゃべり会も参加者のみなさんで大盛り上がりでした!

 

1月26日(木)の「自分を知る読書会」

前回の「自分を知る読書会」 につづき、1月26日(木)の「自分を知る読書会」にも参加者がいらっしゃいましたー。

うれしかったな。

お母さんのがっこう516 で開いている「自分を知る読書会」の1月の課題図書は、 エンリケ・バリオス著『アミ 小さな宇宙人

 

【あらすじ】10歳の少年ペドロ(ペドゥリート)の前に突然現れた宇宙人アミ。ふたりの交流が始まり、ペドロは地球が「不良星」であったことや、宇宙には素晴しい文明が存在していることを知ります。自分がもっていた価値観や常識をすべて覆され、そしてほんとうの愛とは何か、宇宙の真理をアミとの旅を通して学んでいくストーリー。「愛を1番大切にし、実践すること」これが、この本のテーマになっておいます。

小さな宇宙人アミ
小さな宇宙人アミ

 

少年ペドロ(ペドゥリート)
少年ペドロ(ペドゥリート)

 

この日1/26は、第1部 第4章〜第6章を読みました(前回は第1部 第1章〜第3章)。

声にだして、ゆっくりゆっくり読んでいくと、およそ1時間で3章分が読めるんですね。← ちょっとした発見に「へぇ〜」とよろこんでいるよっぴー(笑)。

 

で、第6章までを読んだ後、単に感想を述べ合うのではなくて、自然と談話へと流れていきました。

今回は3箇所の引用部分からの展開が、ぐぐぐっと深い学びへとつれていってくれましたよ(その他の箇所ももちろんあるのですがね)。

 

 

「頭の脳」と「胸の脳」

「なんてきれいな街灯なんだろう。絵に描いてみたくなるほどだ……。見てごらん。月の光に照らされ、星いっぱいの夜空にシルエットのように、くっきりと浮かびあがったアンテナを……。ペドゥリート、人生はこれらを健全に満喫する以外に目的はない。人生が提供してくれたすべてのものに注意の目をむけるようにつとめてごらん。たえずいろんなすばらしさを発見することだろう。頭ばかりで考えるかわりに、感じるように知覚するようにつとめてみてごらん。人生の深い意味は思考のもっとむこう側にあるんだ…… 人生は現実のおとぎ話のようなものなんだ…… 神がきみにささげた美しい贈りものなんだよ…… なぜなら神はきみを愛しているからね……」

 

彼はぼくに、ものごとをもういちど、別の新しい視点からみることを教えてくれた。ごくふつうに見なれてきた、そして、あらためて注意をはらうことのなかったこの日常の世界 ー 以前にはいちどたりとも感じたこともなかった ー のことを。

『アミ 小さな宇宙人』 第4章 ひとを幸福にしないシステム より

 

 

「われわれは脳をふたつもっているんだよ……」
「えっ!! 」
「ひとつは頭。これは言ってみれば “コンピューター” で地球人の知っている、ゆいいつのもの。でも胸にもうひとつ別の脳をもっているんだ。目には見えないけれどちゃんと存在しているんだ。こちらのほうが頭より重要で、あの男の胸にかがやいて見えた光のことだ。われわれにとって、ほんとうのインテリとか賢者とかいうのは、このふたつの脳の調和がとれているひとのことを言う。つまり頭の脳が胸の脳に奉仕するというかたちであって、多くの地球の “インテリ” のようにその反対ではないということだよ」

『アミ 小さな宇宙人』 第6章 スーパーコンピューターと愛の度数について より

 

アミは、人間には「頭の脳」と「胸の脳」の2つがあると言います。

  1. 頭にある知性をもった脳
  2. 胸にある情緒をもった脳

そして今の地球が危険なのは、頭にある知性をもった脳胸にある情緒をもった脳 の状態になっていることだと。

 

うぬぼれ

ufo-146541_640ペドゥリートは、アミに、自分の愛の深さはどれほどの数値なのか尋ねるシーンが、2つの脳のことが書かれてある最後のほうにあるんですね。

しかしアミは教えません。愛の度数が高ければ、人はうぬぼれる だろうし、低ければ、とても いやな気持ちになる からと言って(アミは愛の深さ(愛の量とか強さとか)を計れる道具を持っている)。

 

この「うぬぼれ」というものに対しておおいに盛り上がりました。

  • わたしってすごいでしょ、という うぬぼれ……。
  • わたしってダメね、という うぬぼれ……。
  • わたしはもっとできるはず、という うぬぼれ……。

どれも 比較の罠 にはまっている。

 

 

優越感と劣等感は背中合わせ

優越感と劣等感は同じものです。

優越感と劣等感は、誰にだってある感情ではありますが、このふたつの感情は表と裏の関係だから、優越感の強い人というのは間違いなく、劣等感を強く持っているそうです。

アドラー心理学の中でも、「劣等感と優越コンプレックス」という言葉で説明されていたりもします。

 

劣等「感」はなんの根拠もない

カメに「どうしてそんなに遅いんだ」と言うのが劣等感のある親です。

ウサギに「どうしてそんなに遅いんだ」と言うのも劣等感のある親です。

このような親に育てられれば、「遅い」が劣等感になります。

 

あーなるほど! 劣等感のある親に難クセをつけられ、暗示をかけられして、それを劣等「感」と思い込まされていただけだったんですね。

劣等だから能力がないのではありません。劣等「感」を持っているから能力を発揮できないでいるだけです。

 

語り合っていくことで、大元の劣等感に触れ、劣等感は単なるうぬぼれであったことに、頭の脳だけではなく胸の脳が知覚しました。

「ありのままの自分では価値がない」などとおもっていた自分さんに「ごめんね」なんてね言葉を贈って涙をこぼしあいながら……。

 

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基本は愛

“ぼく” と自分のことを言うとき、自分のからだのどの部分を指して言っている? “自分” と言って指さしてごらん」

『アミ 小さな宇宙人』 第13章 万物を生み出すエネルギー より

 

頭ではなく胸を指すでしょ?

なぜならね、そこに、ほんとうのあなたがいるんだよ。とアミは言います。

あなたは愛で、そのハートの中にあなたの住まいがあると。

 

確かにそうなんですよね。

自分を指さすのは頭ではなく胸なんですよね。お腹や、のどや、ひたいを指したりはしない。

『アミ 小さな宇宙人』のなかで、唯一「ハッ!」としたところです。

 

自分じしんになること、これがゆいいつ、ぼくたちが自由を手に入れる道であり、 それ以外の自由なんてありえないんだよ。

『アミ 小さな宇宙人』 第13章 万物を生み出すエネルギー より

 

働くことは遊び

基本は愛。それが宇宙の基本法なんだ。(略)
とても単純で、素朴で、しごくあたりまえのことのようであるけれど、これを感じ体得するのは容易なことじゃない。だからこそ進歩が必要となってくるんだ。進歩とは、愛により近づいていくということを意味しているんだ。もっとも進歩したひとが、より崇高な愛を体験し、より深い愛を表現するんだ。ほんとうの人間の大きさとは、ただ、そのひとの愛に度数によって決定されるんだよ……。

『アミ 小さな宇宙人』 第9章 宇宙の基本法 より

 

子育てがしんどくなっちゃうのは「じゃまされた」とかんじるところがあるからかもしれませんね。

でもいちばんに自分のじゃまをしているのは自分の脳。頭にある脳なんでしょう。

そのことにほんのすこし気づけたら、気づけたぶんだけ愛に近づけるのかもしれませんね。

 

まとわりついてる “余計なもの” を取り除いて、愛のおかげで、あなたがあなたでいられたらわたしたちがわたしたちでいられたら……。

そんな愛がいいなとおもうのです。

 

『アミ 小さな宇宙人』の感想

円盤に乗りたい!! 以上。

 

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追記:地球以外の星は宇宙の基本法・「愛」を順守しているわけなんですね。だから地球では常識となっていることが、宇宙には存在していない。そのひとつに、「所有」がありません。自分のものや他人のもの、というこの所有という概念がまったく無くて、そのあたりの箇所を読んでいるとき、2月の課題図書 のひらめきが降りて来ました。

 

灰谷健次郎さんの『我利馬(ガリバー)の船出』に決めました。
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よっぴーが思う読書会のいいところ

中島孝志さんの著書『本は絶対、1人で読むな!』(潮出版社)。

本を読む際は読書会に参加しよう。1人の読書は足し算型、読書会は掛け算型。5人いれば5通りの読み方がある。1人で読むより、多角的で広い視野を得られるのが読書会だ。ということを書かれています。

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わたしもそう おもいます!

だからまぁ誰も来なくっても、わたしひとりでも、つづけていこうと開催してるのですが、単に感想を述べ合うっていうのではなくて、プラスαのディスカッションを深めていくと、本から、おしゃべりから、あなたが欲しかった答えが、ふと、目の前に出現するんです。これほんとです。

 

自分のことや子どものこと……。

自分はなにに価値をかんじるのか……。

自分は、なにを大切にしていきたいのか……。

わかっていたつもりでいたけれど、曖昧だったんだということに気づき……。

「ほんと」に出逢って……。

そうして自分を知ります。きょう ひとつ。

その体験を読書会は、脳を刺激的なものにして、ためいきがでるほど深い学びに引き込みます。

 

読書会は掛け算です。

 

 

ご案内

木曜日版

【開催場所】 お母さんのがっこう516 ※住所は下記

【開催日時】 読書会 毎週木曜日 12:00〜14:00
おしゃべり会 毎週木曜日 14:00〜15:30

【参加費】 読書会 2000円
おしゃべり会 2000円 ※読書会参加の方は1000円

【支払い方法】 当日現金払い

【持ち物】 課題図書 ※下記参照(未読可)

【申込先】 aiam.life365@gmail.com ※フェイスブックのメッセージからのお申し込み・お問い合わせはご遠慮くださいますようお願いします

 

土曜日版

【開催場所】 お母さんのがっこう516 ※住所は下記

【開催日時】 読書会 不定期土曜日 12:00〜14:00 ※スケジュール参照
おしゃべり会 不定期土曜日 14:00〜15:30 ※スケジュール参照

【参加費】 読書会 2000円
おしゃべり会 2000円 ※読書会参加の方は1000円

【支払い方法】 当日現金払い

【持ち物】 自由図書 ※理解を深めたい本1冊(読了)

【申込先】 aiam.life365@gmail.com ※フェイスブックのメッセージからのお申し込み・お問い合わせはご遠慮くださいますようお願いします

 

補足

【おしゃべり会】 読書会のあとひきつづき親睦もかねた おしゃべり会を開いています。読書会のあと参加自由。また、おしゃべり会のみの参加もOKです

【子どもの参加費】 18歳未満は1000円。付き添い等の参加しない子どもは参加費不要

【持ち物】 カラーペン、付箋(筆記用具)があるといいとおもいます。あと、飲食持ち込みOKです

 

 

開催場所

住所

大阪市中央区博労町4-6-17 第三丸米ビル 516号

場所 : お母さんのがっこう516

 

大阪市中央区博労町4-6-17 第三丸米ビル 516号

大阪市営地下鉄
御堂筋線/心斎橋駅・本町駅から徒歩約5分
四つ橋線/四ツ橋駅・本町駅から徒歩約5分
長堀鶴見緑地線/心斎橋駅から徒歩約5分
中央線/本町駅から徒歩約5分

 

 

お問い合わせ・お申し込み

予約制ではありませんが、ご参加の際はよろしければご連絡ください。
⇒ aiam.life365@gmail.com または以下のフォームから

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課題図書

今はこの本です ↓↓

4回目2月(2017年)の課題図書は、灰谷健次郎著『我利馬の船出』(ガリバーの船出)を読みます。
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一言メッセージ

参加者同士のコミュニケーションを大切にし、自分の考えや経験を語っていただくことで、全員の気づきになる「ワークショップ型の読書会」です。付箋やカラーペンを使って、ワークや対話をしていきます。

 

みんなで読書をする楽しさを味わってみたいみんなと語り合いたい、という方 お待ちしています!!

 

※ZOOM(オンライン)でもやって欲しい! の声があります。オンライン希望者がありましたならご一報くださいませんか? 検討したくよろしくお願いします。

 

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