好きなことをしていない時がなかったから好きなことをしてたという感覚はない< 7/29・東京 >伊藤史織+濱口瑛士トークライブレポート

 

amamこんにちは、AI-am(アイアム)です。

7月29日(土)、東京都目黒区駒場にオープンしたアトリエ リアンで開催された「伊藤史織 × 濱口園子 × 吉田晃子 + 濱口瑛士 + 星山海琳トークライブ『異才、発見! 子どもの才能をつぶさない子育て」のレポートです。

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伊藤史織さんと濱口瑛士さん

伊藤史織さんと濱口瑛士さん、濱口園子さん(瑛士さんのお母さん)、星山海琳さん、吉田晃子5人のトークライブが、アトリエ リアンのオープンを記念して開催されました。

 

伊藤史織さんは広告制作会社、出版社を経てフリーライターとなり、ベネッセ、小学館、講談社、リクルートなどの業務委託を受けて出版に携わられている多才な方で、2017年4月21日に発行された『 異才、発見! 』の著者さんでもあります。

『異才、発見!』は、東京大学先端科学技術研究所の中邑賢龍教授が立ち上げた「異才発掘プロジェクト」に長期潜入した取材を通して、横一線に並ばされる旧来の学習体験から脱却し、異質なものを歓迎する教育の理念と実践について描写するとともに、「変わった子ども」を受け入れる社会のあり方を問うています。

異才、発見!――枠を飛び出す子どもたち (岩波新書)

 

濱口瑛士さんは3歳から絵を描き始められた方で、絵の才能が見込まれ、東大先端研と日本財団が行う「異才発掘プロジェクトROCKET」第1期生のひとりに選ばれた少年。報道ステーションなどTVでもご紹介されているほか、2015年6月27日には『 黒板に描けなかった夢~12歳、学校からはみ出した少年画家の内なる世界 』を出版されました。

『黒板に描けなかった夢~12歳、学校からはみ出した少年画家の内なる世界』は、絵を描くことのほかにも、物語を作ることも好きな濱口瑛士さんの12歳までの作品集で、見開きに絵が描かれ、次のページ見開きにその絵の物語が書かれているオールカラーの作品が多数収録されています(あとがきに瑛士さんのお母さん・園子さんの想いも載せられています)。

黒板に描けなかった夢~12歳、学校からはみ出した少年画家の内なる世界

 

アトリエ・Liens(リアン)

アトリエ・リアンは、レンタルスペースとして7月21日にオープンしました。

日本民芸館や日本近代文学館、駒場公園など文化と緑にあふれた駒場の一角にあり、子どもから大人まで多様な人々が集う場所として、ギャラリーのほか、発信できるものづくりや勉強会、セミナーなどに活用できます。

Liensはフランス語で縁や絆、人と人を結びつけるという意味だそうで、リアンのコーディネーターもされる伊藤史織さんは、「どんな絆が生まれるのかとっても楽しみです」といわれていましたー。

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場所:東京都目黒区駒場4-6-24 1F105号(日本民芸館並びの6軒隣り)

最寄駅:井の頭線・駒場東大前駅より徒歩7分
小田急線・東北沢駅より徒歩10分
千代田線・代々木上原より徒歩12分

 

詳細は伊藤史織さんのブログにお問い合わせください。⇒  異才、発見! with-triangle’s blog

 

「異才、発見! 子どもの才能をつぶさない子育て」トークライブ

もうこれ以上イスは置けない! ってほどのたくさんの方々がお越しくださいました。ご参加のみなさん、ありがとうございました。

わたしにとっても、濱口瑛士さんの絵画と、星山海琳さんの写真が飾られた空間でのこのメンバーによるトークライブは、あまりに贅沢な時間となりました。

濱口瑛士さん、ありがとうございました。

濱口園子さん、ありがとうございました。

そして、ライブ進行も兼ねてくださった伊藤史織さん、ありがとうございました。

IMG_9386瑛士さんは本を買ってくれた方にサインがわりに絵を描かれるんですね(わたしたちも描いてもらったーーー! )。で、トークライブ前に買われた方へ絵を描かれていて始まり数分居ず。海琳さんはこの写真を撮るために一瞬居ず^^;

伊藤史織さんの進行はトークライブのタイトルとなっている「子どもの才能をつぶさない子育て」に的を射り、かつ、とても滑らかに話しを引き出されていったので、来られた方々も満足を得られたこととおもいます。

 

Q. 子ども(他者)と向き合うときに大切にしていたことはなにか?
Q. どんな想いで過ごしているか?
Q. 学校に望むことはなにか?

などなど、瑛士さんや海琳さんの考えも聞けた、「学ぶ」ということの本質に触れた語り合いができました。

 

Q. どうやって好きなことを見つけてあげるか?

伊藤史織さんに、「まりんちゃんは好きなことはすぐに見つかった?」と聞かれ、「好きなことをしてたという感覚はないんですよ。それは好きなことをしていないときがなかったから、今は好きなことができてる、という実感がなかった。だから「見つける」ってことをしたこともなかった」とこたえた海琳さん。

 

〜してあげる とか、『 黒板に描けなかった夢~12歳、学校からはみ出した少年画家の内なる世界 』のあとがきに園子さんが書かれている 〜させたい の想いたち。本には 苦しみの原因の多くは、瑛士にではなく、私にあった。とありました。

 

後半は質疑応答でしたが、ここでもやはり学びの大切さにスポットがあたりました。

発達障害のこと。特別支援のこと。気づくことの重要性。サドベリー教育のこと。学校との付き合いかた。親の役割について。子どもの能力について。自由について。勉強のこと。などなど。

 

伊藤史織さんのブログ より

始まる直前に豪雨注意報が、、、。
どうなることやらと、ドキドキしましたが、予定通りにスタート!
よっぴー(吉田晃子)の子育ての話から始まりました。

自分の価値観を一旦ポケットの中に入れて、子どもがほんとうにしたいことや考えていることと向き合う。
「こんな考え方もあるのね」と、子どもを一人の人格として受け入れ、自分の価値観を押し付けない
「そうそう、その通り!わかってはいるんだけどね〜」
どうしても自分を基準に考えてしまう。
この子にはこの子の良さがある!

よっぴーの話にみんながうなづき、熱心にノートをとる方もいらっしゃいました。

気づけばお母さんがいつも一番大変!と感じてしまうけど、ほんとうにそうかな?
一番たいへんなのは子ども本人なのに、「私がたいへん、たいへん」と思い込んでいませんか?

瑛士くんは、購入いただいた本にサインがわりの絵を描き終えてから参戦。
自らの体験をお母さんとともに振り返りながら質問にも丁寧に答えてくれました。

海琳さんと瑛士くんの共通点はともに年齢よりも大人っぽいことです。
語彙も豊富で奥深く考え、冷静に人を観察することもできます。

質疑応答からは、これが聞きたい!と現状のお悩みを抱えていらした方々も多く、ここでしかできない話を共有しました。

生の声ってほんとうに大切だなぁとつくづく感じました。
トークライブ終了後も立ち話が続きました。

「異才、発見!」の感想もいただき、感謝感激です。

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乾杯

アトリエ・リアンのこけら落としトークライブにださせていただけたこと、ほんとうに嬉しかったです。

今回は「異才発掘プロジェクト  ROCKET」第1期スカラーの濱口瑛士さんの絵画展が開催されるなか、星山海琳さんの写真展も同時開催させていただいたことで、およそ一週間、瑛士さんや園子さんと共に過ごさせていただけたことも、とても楽しかったです。

IMG_3315飲んべえ仲間になったことは内緒(笑)

 

雨が降ってきて会場に大急ぎで置き傘を持ってきてくださったご近所の方々、ありがとうございました。

みなさん、愛をありがとうございました。

こころよりお礼を申し上げます。

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