こんにちは、AI-amの吉田 晃子です。
学力とはなにか? 2008年に「デモクラティックフィールドのらねこ」をつくったときに書いた、9つの「おもうこと」のなかからの転載です。
学力とはなにか
相変わらず学力低下が叫ばれているようですが、そもそも学力ってなんなのでしょうか?
学力を、「教えた知識をどれだけ知っているか(覚えているか)を点数化して計ったもの」として国は扱いますが、そこには、学ぶ過程は点数化されていません。
学力とは字の如し「学ぶ力」、そしてそれは 誰もが生まれながらにしてもっている能力。卒業すれば終しまい、などというものではない最期の時まで自分のなかに生存するものです。
だから、学力がない、学力が低い、というのはおかしな話です。
学ぶとはなにか
「学ぶ」というのは、自分がおもうように生きるために、知らないことを知ろうとすることであって、そこで学んだことは、本人だけがわかっていればそれで十分です。
テストや評価は必要ありません。
好奇心、興味から学びははじまります。
百人いれば百通りの個性や感性があるのだから、学びたいものや、学ぶタイミング、学ぶ方法などは、一人ひとり異なるのが当然であり、自然です。
また、個々人が自分の人生において学ぶことは、無限大にあります。未知数です。
前もって用意するカリキュラムも要りません。ゴールラインも不在です。
人は自分にとって必要なことを学んでいます。それは、「今」の自分に直につながっているものです。
(親などに強制なり強要や誘導されてではなく)三歳で読み書きに興味を抱いた子どもは、そのときそれがつながっていたのでしょう。八歳で読み書きに関心を示さない子どもは、必要としていないのでしょう。ただそれだけのことです。
何かのために、何者かになるために学ぶのではありません。
何者かにさせるために学ばすのではありません。
人は、自分を生きるために生まれてきたのです。
教育というのは、知識よりもまず、自分が持つ欲求と向き合うことからではないでしょうか。
自分のいのち(時間)を、何のために、何につかうか… 重要な問いだとおもいます。