こんにちは、AI-am(アイアム)です。
2018年12月現在、ベラルーシはビザなしで30日間の滞在が可能です。
しかしこれには、入出国にミンスク第2空港を利用すること、その際にロシアから入国・ロシアへ出国しないこと、という条件があります。
そのため今回は、日本からベラルーシの短期滞在ビザを取得しました。
もくじ
ビザなしで訪問できるケース、ビザが必要なケース
日本人がベラルーシを訪れる場合、2018年7月27日よりビザなしで30日間の滞在が可能になりました。
この滞在の条件は以下のとおりです。
- 入出国にはミンスク国際空港(ミンスク第2空港)を利用
- ロシアから入国、またはロシアへ出国をしないこと
- ベラルーシで有効な海外旅行保険(死亡保証金:10,000ユーロ以上)
- 1日あたり49ベラルーシ・ルーブル = 20ユーロ (約2580円) の所持金
つまり、
- 陸路で入出国する
- ロシアから入国、またはロシアへ出国
- 30日間以上の滞在
以上のいずれかに当てはまる場合は、ビザが必要となります。
ビザの種類
一般に観光客がベラルーシのビザを取得する場合には、2種類のビザがあります。
- トランジットビザ(通過ビザ)
- 短期滞在ビザ
トランジットビザ(通過ビザ)
ベラルーシに2日間の滞在ができるビザです。
48時間有効ではなく、日付でカウントされるので注意(23時に入国するよりも0時に入国したほうがおトク)。
ロシアとの入出国も可能ですが、2018年12月現在、日本人がロシア・ベラルーシ間を陸路で入出国することは認められていません。
⇒ ベラルーシ-ロシア間の陸路移動によるトラブル頻発について:在ベラルーシ日本国大使館
そのため、ロシア・ベラルーシ間は、ビザがあっても空路で通過する必要があります。
短期滞在ビザ
短期滞在ビザにも訪問ビザ、商用ビザ、学生ビザなどなどいくつか種類がありますが、一般の旅行で訪れるなら観光ビザです。
こちらの最長有効滞在期間は、30日。
この場合のビザ取得には、バウチャーの提出が必要です。
[aside type=”boader”]バウチャー …… ベラルーシ共和国の旅行会社、旅行代理店が発行するロシア語で書かれた責任者の署名入りの申請書(オリジナルまたはコピーでも可)。
会社のレターヘッドに会社のフルネーム、住所、電話番号等が印字されていて、外人旅行者の宿泊予約確認と共に宿泊客が滞在中ベラルーシ共和国の規則に則った行動をとるこを確約する等の文言が明記されてあるもの。[/aside]
で、このバウチャーのかわりに 宿泊予約確認書(宿泊施設の責任者の署名又はスタンプ入り。スキャンされたもの、またPDFをプリントしたものでも可)で取得ができる、短期観光ビザというものがあります。
短期観光ビザでベラルーシに滞在できる期間は、10日間以内。
今回はこれを取得しました!
短期観光ビザの取得に必要な書類
短期観光ビザを取得する際に提出する書類は、基本的に以下の 4点 です。
- ビザの申請書(こちらからダウンロード)
- 写真(半年以内撮影、横45mmx横35mm)
- パスポート
- 宿泊予約確認書(宿泊施設の責任者の署名、またはスタンプ入り)
- ベラルーシで有効な海外旅行保険証書のコピー(死亡保証金:10,000ユーロ以上)
4 のやっかいな宿泊予約確認書をすぐに発行してくれる宿泊施設や、
夜行列車、夜行バスなど施設で宿泊をしない場合の書類の準備についてもご紹介します。
また、5 の保険証書のコピー も少々手間がかかりました。
まずはビザの申請書の書き方から!
ビザ申請書の書き方
ビザ申請書は、駐日ベラルーシ共和国大使館の公式ページ http://japan.mfa.gov.by/ja/visa/jp/e070f9a179771296.html からダウンロードできます。
わたしたちは手書きで記入しましたが、申請書はdoc形式になっていますし、PCで作成してプリントアウトしてもいいかもしれません。
また、申請書の各項目には日本語訳がありますので、わりと簡単に書き進められますが、いくつか補足。
23 「渡航の目的(詳細)」には、観光でポーランド、ウクライナと周り、その後ベラルーシに入国し、ロシアへ出国することを英文で書きました。
30 「飛行ルート」には、キエフから列車でミンスクへ入国すること、ミンスクから飛行機でサンクトペテルブルクへ出国することを英文で。
旧姓名など、当てはまらない項目があるときは空欄にせず、「N/A」と書きましょう。
宿泊予約確認書をすぐに発行してくれるホテル
ビザ取得で最も面倒なのは、宿泊予約確認書。
これは、予約確認メールやPDFではなく、宿泊施設に依頼をしてPDFで発行してもらう必要があります。
ただ、どこのゲストハウスやホテル、アパートでも発行してくれるというわけではなかったり、施設によってはけっこう時間がかかる、ということがあります。
アパートメントに宿泊したかったので何件か問い合わせをしてみましたが、断られたり返事がなかったり。
空バウチャーを発行してくれる会社もあるようですが、今回のところは、宿泊予約確認書をすぐに発行してくれるミンスクのホテルに宿泊しました。
それが Garni Hotel(ガルニ ホテル)。 ← Booking.comに飛びます
Booking.comで予約しました。
予約時に「ビザ用の予約確認書(バウチャー)をPDFで発行してもらえますか」といった旨を書き添えましょう。
[box class=”yellow_box” title=”こんな感じで書きました(※ google翻訳頼りです)”]
dear manager.
Hello, I am Japanese.
I want to get a Belarusian visa. could you issue a reservation confirmation letter or a voucher?
[/box]
時間帯にもよるかもしれませんが、1時間もしないうちに手書きサイン・スタンプ入りのPDFを送っていただきました。
これをプリントアウトして提出すればOKです。
夜行列車、夜行バスなどを利用して宿に泊まらない場合
短期観光ビザで滞在できるのは10日以内ですが、宿泊日数と滞在日数は合わせなければビザは下りません。
たとえば、2泊分の宿泊予約確認書で5日間滞在と申請した場合などは拒否されてしまうようです。
今回は
- ミンスクのGarni Hotel(ガルニ ホテル)に1泊
- 翌朝ミンスクからヴィテプスクへ、同日ヴィテプスクからミンスクへの夜行列車で1泊
- 翌日の飛行機でミンスクからサンクトペテルブルクへ飛ぶ
というルートでした。
こんなふうに、チェックアウト後に夜行バスや夜行列車で移動する場合は、該当のバス・電車の予約確認メールやPDFをコピーして提出しましょう。
大使館に電話で確認をとり、無事ビザの発行・使用ができましたので、2018年12月時点ではこの方法でOKです。
また変更があるかもしれませんので、ご注意ください。
ちなみにわたしたちは、ベラルーシに入国する夜行列車と、ベラルーシからロシアへ出国する飛行機の予約確認書類も同封しておきました。
短期観光ビザでは通常必要のない書類ですが、不備で返されても面倒なので、念をおしておくくらいでちょうどいいと思います。
保険証書のコピーに要注意
ビザ取得のため、海外保険の加入が必要です。
大使館の公式サイトによると、以下のことが明記されてある保険証書を用意せよとのこと、なんです、が。
- 申請者(保険加入者本人)の氏名、住所、電話番号
- 保険会社の社名、住所、電話番号
- 保険期間は日本を出国後、帰国するまで有効であること
- ベラルーシ共和国が保険の有効対象地域に含まれていること
- 保険補償金額が10,000ユーロ以上であること
ベラルーシ共和国が保険の有効対象地域に含まれていること、コレです。
今回は損保ジャパンの「新・海外旅行保険【off!(オフ)】」に加入しました。
もちろん、ベラルーシは有効対象地域に含まれています。
が、保険書類にいちいち対象国すべてが「明記」されているわけではありません。
ベラルーシが対象国であることが明記された書類を手に入れるには、保険会社に連絡をして、書類(英文)の作成を依頼する必要があります。
今回は急ぎだったので、PDFで送っていただきました。
それを印刷して提出。 これでOKでした。
申請方法・料金
ありがたいことに、日本人がベラルーシのビザを取得する際にはお金がかかりません。無料です!
申請は、
- 駐日ベラルーシ共和国大使館(東京)に出向く
- 郵送
のどちらかになります。
今回は郵送を利用しました。
[box class=”yellow_box” title=”送り先”]在日ベラルーシ共和国大使館
住所: 〒141-0022 東京都品川区東五反田5-6-32[/box]
郵送で申請する場合は、書留 or ゆうパックなど追跡のできるもので送りましょう。
書留分の切手を貼った返信用封筒も忘れずに同封!
承認されればだいたい1週間〜10日ほどで返送されてきます。
(急ぎであることを伝えたので、もしかしたらもう少し遅くなることもあるかも?)
以上です。
よい旅を!
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