こんにちは、AI-am(アイアム)の吉田 晃子です。
先日、 全国のフリースクール一覧 を作成したんですが、そんときに「これってあかんやろ〜」っておもったことがありました。
なにがあかんかって言うと、スクールが検索しにくい。これ、致命的ですよ。
不登校のほとんどがフリースクールに通わない3つの理由
2017.6.22、AERA dot.に載った、「不登校新聞」編集長・石井志昂さんがつづる連載「ぶらり不登校」。
そこにはフリースクールに通わない背景には、3つのハードルがあることが書かれていました。
石井志昂さんが書かれた記事によると、不登校はフリースクールにほぼ通っていないそうです。どれぐらい通っていないかというと、不登校全体の97~98%が通っていない。
つまり、フリースクールに通っている不登校は、わずか2~3%程度ということになります。
その理由には3つのハードルがあるとありました。
- フリースクールの数が足りない(学童保育が全国に2万カ所あるのに対し、フリースクールの数は全国に400団体~500団体)
- 経済的な理由(フリースクールは原則、公的な支援はなく、親が学費を負担する)
- 心理面のハードル
詳細、特に、3.の心理面のハードルは全文を読んでほしいとおもいます。
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不登校のほとんどがフリースクールに通わない3つの理由
もうひとつのハードル
不登校の子どもがフリースクールに通わない3つの理由を読み、
「しやんなあ〜。理由はそのへんやんな〜。あとまぁ、たとえフリースクールが近所にあったとしても本人が行きたいとおもっていないのと、親が無関心ってのもあるかな」
などとおもいながら、それにしても少ないんだなあ、とおもってました(わたし吉田は元フリースクール、デモクラティックスクールのスタッフをしていました)。
が、今回、フリースクールの一覧を作ってみて検索しづらいということを知りました。
フリースクールの一覧作り、最初は吉田・星山のふたりでやりはじめたのですが、すぐさまわたしはギブアップ。というのも、検索しても出てこないんです。また、出てきたとしても、サイトが「?」で、欲している情報にたどりつかない(汗)。
時代遅れの「とりあえずホームページ」
星山海琳さんは、6歳(2002年)のころからウェブサイトをつくったりして遊んでいたんですね。なんせ花の不登校だから、時間はたっぷりとあります。
その後も独学でHTMLやCSSなどの知識を習得して、9歳ころには頼まれるまでになってましたが、そのとき得たもののひとつが「検索力」だったとおもいます。
なにか気になったことや、知りたい情報をつかむときの調べっぶりは、ほんとすごい。諦めることをしらないですw。そんな海琳さんだったからフリースクール一覧は完成したとおもっています。
人に聞くより「ググる」この時代 に、検索で出づらいって、どうよ? ってかんじす。
検索して出てきたサイトを開いても、自分が欲している情報がどこにも載っていない、または、載っているのかどうかもわからないフリースクールが結構ありました。
たとえば、「勉強する」フリースクールはすごく多かったのですが、じゃあ、その勉強をどのくらいの割合でするのか? とか、フリーの部分はあるのか? とか、どれくらい強制するのか? とか、求められるであろう情報がとにかくわかりにくい。
また、日々の活動は更新しているが、概要的な部分が非常にわかりづらかったり、概要のみだったり、日々のブログ等の更新が一切とまっているから、いま現在活動しているのかどうかがわからないスクールも見受けられました。
活動していないのならしていないで、今はしていないとか、これくらいのペースで活動しているとか、見やすいところに記載する配慮をしてもらいたいです。
今回、フリースクール一覧をつくるにあたりおもったこと
特にこの時期、学校に行けなくって、藁にもすがる想いで、学校以外の場所を求めている親や子どもがいます。
そしてスマホ片手に探されています。
いまデバイスは9割がたスマホです。かたやフリースクール業界のウェブサイトは、スマホが出回るうんと前に作られたままのサイトも多く、SEO対策もされてなく、セキュリティに不安感も与えます。スマホで見たときのデザインは考えられていません。
誰もが検索力が高いわけじゃないし、わたしのようにすぐさまギブアップしちゃう人もいるとおもう。
フリースクール等を運営されている団体/方は、モバイルファーストで作りなおすなり、窓口をわかりやすくするなり、してほしいなとおもいました。
ちなみにご参考までに/欲している情報等がわかりやすくて見やすかったのは、学びの森フリースクール(京都府亀岡市)でした。