こんにちは、AI-am(アイアム)の 吉田 晃子 です。
志望校はお母さんの言う通りにし、部活もお母さんの意見を取り入れます。
やがて卒業して、10代終わりや20代になってもなお、いわゆる「いい子」で育ってきた娘は、その後の人生も、母親の価値観を引き受けて生きていくことが往々にしてあります。
就職先も言う通り。
海外旅行だったり、運転免許習得だったり、マリンスポーツや登山だったり、、、やりたいことは、お母さんの「危ない」「ダメ」のツルの一声で、空に消えていく。
自由に自分を表現すること、自由に行動することを我慢してきた娘は、結婚して、、、子どもができても、、、母の人生と自分の人生を分けて考えるということができなくなります。
もくじ
親から自由になること
結婚を親に反対されて、子どもができた今も反対されたままで、子どもも不憫だし…、母に認めてもらいたい。ってかんじの悩みというか、望み、、、そういったおもいを持たれている方がいます。
この認めてもらいたいという想いは、「結婚に反対されて…」だけじゃなく、あらゆる出来事でもありますよね。
大きいことでいえば、
- 会社をやめるって言ったらなんていうかな、母は。。。
- 離婚しようと思うけど、母に心配かけるしな。。。
- 子どもが不登校になって… 母になんて言おう。。。
などなど。
たとえば、「子どもが不登校になって… 母になんて言おう。。。」というのは、大人になった今も、母の期待に応えようとしているから湧き出る迷いなわけで、
母に嫌われるかもしれない恐怖心と、親を裏切る感覚からくる罪悪感で、親から自由になれていない。
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なにが不自由か?
なにかを選ばなきゃいけないときなど、事あるごとに、お母さんに問うていませんか? 直にじゃないときは、心(頭?)のなかで。
先述の「子どもが不登校になって… 母になんて言おう。。。」もそうだし、
「子どもは学校に行ってないし…、あんなことこんなことあるし…、帰省するのイヤだな。でも帰らないとお母さんを悲しませるしな…」とか、
「こんな格好で帰省したら、お母さんなんておもうかな?」とか。
親から「自由になる」ということは、いま、不自由な状態なわけですよね?
なにが不自由なのか?
これが解消されたら、親から「自由になる」ということに近づきます。
母親軸から自分軸へ
親の欲求を押し付けられたり、誘導されたりすることなく(本当は好きでもないピアノをやらされたり、塾に行かされたり。また逆に、「走ったらこけるよ」などのように、◯◯したいという自発的な欲求には ”優しさ” の仮面をつけた阻止に遭ったりなど)、
成功も失敗も肯定される、安心に満ちた家庭のもとで自分に自信をつけながら育った人の軸は、自分にあるままです。
しかし親の言うことをよくきくいい子でなければ、この家に存在してはいけないという否定的批判的まなざしと、
「そんなことでどうするの」「何回言ったらわかるの」「あなたにはまだ無理よ」など、言語化された数々の不信を重ねる母の監視下では、軸は母にある。
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「認めてもらいたい病」「わかってもらいたい病」
そんな母の価値観を、自分が大人になったときにいっしょに連れてきちゃうと、「認めてもらいたい病」「わかってもらいたい病」は自分のなかに残ったままになってしまいます。
この「認めてもらいたい病」「わかってもらいたい病」があるから不自由なんです。
じゃあ、「認めてもらいたい病」「わかってもらいたい病」をどうやって解消すればいいのか?
母の価値観を断ち切るには、自分自身の価値観を作りあげる必要があります。
「母と私」を分離させる
子どもが出来たら親に感謝するようになるんじゃなくて、親から自由になることによってはじめて、親に心から感謝できると思う。
— 吉田 晃子@家庭でサドベリー (@aiam_yoppy) 2018年1月7日
以前、twitterにも書いたことなんですが、
よく、子どもができたら親に感謝するようになるよね、なんていうけれど、子どもができたって、恐怖心と罪悪感に苛まれ、期待を手放せていなきゃ、感謝なんてできないじゃないですか?
子どもができたら親に感謝するようになるんじゃなくて、子どもがいる、いないに関係なく、親から自由になることによってはじめて、親に心から感謝できると思うんです。
結婚を親に反対されて…、母に認めてもらいたい。とか、
子どもが学校に行かないことを母に認めてもらいたい…。とかって、
そもそもお母さんは認めてくれてますよね? 「反対だ」と。
自分のおもい通りになっていないだけで、意見が違うことは悪いことじゃありません。
このことを受け入れられなきゃ、お母さんと同じ穴の狢になっちゃう。
自他尊重できなきゃ、わが子との違いも受け入れられなくなっちゃう。
親の支配から脱して自由になる
母の人生と自分の人生を分けて考えることが重要。
母の人生をしあわせにできるのは母だけ。
あなたの人生をしあわせにしていくのはあなただけ。
「やさしい娘」は卒業して、「しあわせな娘」になろう。
今日の本
逃げたい娘 諦めない母/朝倉 真弓,信田 さよ子
母の善意は、娘の憂鬱。
大切なのに、うっとおしい。親が死ぬまで、その態度を続けられますか。いい娘をやめて、しあわせな娘になるための実践的な方法。
母との適正距離に悩む主人公の物語を読みながら、母から受ける小さなストレスやモヤモヤをスルーする行動や考え方が身につけられます。読み終わったあと、親への執着や期待を手放せる1冊です。
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