こんにちは、
AI-am(アイアム)です。
「学校が死ぬほどつらいなら逃げてもいいよ」と、マスコミからも聞くようになりました。
けれども、追い詰められた子どもたちはどこに逃げればいいのでしょうか?
厚生労働省発表の「2019年自死対策白書」によると、若い世代の自殺は深刻な状況にあり、10代の自死は2010年以降増加し続けています。
特に9月1日を境に、夏休みの終わりや、夏休み明けの子どもの自死率が高く、学校という場が、子どもたちにとって死を選ぶほどの心の負担になっていることがわかります。
文部科学省によると、平成29年度の不登校児童生徒数は約14万人。
学校には行くが教室には行かない “ 隠れ不登校 ” は、中学生だけで33万人といわれています(日本財団調べ)。
あわせて47万人にものぼる子どもたちが、学校生活に苦しんでいます。
明日、学校に行ける気がしない
でも 行かないのも苦しい。どこかに逃げたい
でも どこかに行くのだって怖い。どうしていいのか
どの気持ちに従えばいいのか
自分でも分からないよね。でも もし どこにも安心できる場所が
見つからないなら、
勇気を出してここへおいで。
逃げ場はないとおもっている子がいるのなら……。
逃げ場はあるよ。
学校に行くのがつらい…
自分の居場所がない…
そうおもったとき、おもいだしてほしい場所を掲載しました。
もくじ
鎌倉市中央図書館のTwitterより
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学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。
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鎌倉市中央図書館が、そうツイートしたのは2015年8月のことでした。
もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。
— 鎌倉市図書館 (@kamakura_tosyok) August 26, 2015
この鎌倉市中央図書館の呼びかけは、10万リツイートにも及びました。
だけど、いま仮に中学1年生の人であれば、このツイートは小学3年生のときのこと。知らない人もいるんですよね。
なので、いまふたたびリツイートしていってもいいとおもうんです。
わが家の子どもたちも、小中高と学校に行っていなかったとき、図書館へはよく行きましたが、一度もなにも言われなかったそうです。
@kamakura_tosyok @mitsueaoki このツイートすげーな。おれらの頃にもこんなこと言ってくれるヒトがいたら死なずに済んだケースもあったんじゃねえって思った。外はクソみたいに雨降ってるけど、必ず晴れるんだよ。人生もそーあってほしいぜえ。いじょ
— いがぴょん (@igacho71) August 26, 2015
よく前を通る鎌倉の古本屋にも、こんなものが貼ってある。鎌倉ってあったかいよ。@kamakura_tosyok pic.twitter.com/ZfIfZZ035b
— hinagiku (@bkpys) August 26, 2015
@kamakura_tosyok 鎌倉市図書館さんのツイートに触発されてか、たまたまか、私の住む北本市でもこんなことがありました。
受け止めてくれる人や場所、居ていい場所ってのは大事ですよね。 pic.twitter.com/HXxETGSIkY
— うさ吉🐰 (@kitamoto_nikki) August 27, 2015
お近くに図書館がない場合は、最寄りのキリスト教会にお立ち寄りください。@kamakura_tosyok http://t.co/orPC8zzMNchttps://t.co/0dKqThLMJy
— ひかりチャペル (@Hikari_Chapel) August 28, 2015
受け入れ態勢があるからといって、学校ではなく図書館やこども食堂などに行くことすら勇気がいると思います。そんなところに行ってはいけませんという親や教師、同級生のからかいに勇気を挫かれるのです。
どうか居場所がたくさん出来、ひとりでも多くの学校に行きたくない子どもが救われますように。
— 豊洲こども食堂 (@toyosukodomo) August 20, 2018
@3CYCSeHaos4K5QE @kamakura_tosyok 悩んでる時に図書館や、本屋さんに行くと。
必ず助けになる本が目に飛び込んでくる。
タイトルだったり。
なんの関係もないタイトルだけど、読み進めてくと「目から鱗」みたいな事があったり。本は凄い。— ゆーこ「洋酒ねこま や」 (@y74222) August 27, 2015
高校生の頃、色々あって学校に行きたくない想いが募った日は市内の図書館に行って夕方くらいまで本を読んでいたけど、周りの中で一人だけ学生服で明らかに不審なのに、何も聞かずに対応してくれた司書の人達には今でも感謝してる
— ユサ (@bluewindyutha) August 30, 2017
@kamakura_tosyok 図書館ってそういう場所であって欲しいです。図書室も。そして、大人が温かい気持ちで見守ってくれるような社会でありますように。
— megu.n (@narume0720) August 26, 2015
僕も学校サボって図書館に行ったことがある。自習室には勉強しているお兄さんがいっぱいいて、その雰囲気に押されて僕も自習してしまった。学校にいるよりも勉強してしまった。
— さとじゅん (@JF1JSG) June 2, 2017
中学の時にいじめられてて死にたいと思ったこと何度もあるけど、死んだら来週のジャンプ見れないと思うと死ねなかった。そんな理由でいいと思うんだよね、生きてる意味って。
— かっっっくくくん (@education_ks) June 2, 2017
上野動物園のTwitterより
2017年8月には、上野動物園がこうツイートしました。
[box class=”pink_box” title=””]
逃げる時に誰かの許可はいりません。逃げ場所がなければ、動物園にいらっしゃい。
[/box]
学校に行きたくないと思い悩んでいるみなさんへ
アメリカバクは敵から逃げる時は、一目散に水の中へ飛び込みます
逃げる時に誰かの許可はいりません。脇目も振らず逃げて下さい
もし逃げ場所がなければ、動物園にいらっしゃい。人間社会なんぞに縛られないたくさんの生物があなたを待っていますから pic.twitter.com/fWYygNKydJ— 上野動物園[公式] (@UenoZooGardens) August 30, 2017
このツイートにも、たくさんの反応がありました。
いじめられて学校に行きたくなかった頃の逃げ場は動物園でした。
日がな一日、ゾウ舎の前でゾウを見ていました。
死にたくなった日もあったけど、ゾウに「また明日」と言って手を振ったら、明日も生きてなきゃねって思えました。
動物園はそういう場所でもあるんです、私にとって。— もね山もね子 (@moneyama) August 30, 2017
こういう呼びかけが肝心のこどもたちに届きますように。
んで、全国の動物園や博物館、図書館がやってくれ。こどもが金持ってないなら、入場料や交通費くらい、おれたち悪いおじさんが出すよ。
おれたちはいったい、毎年、何百人のこどもたちを殺してんだ!? 日本は戦時下じゃないんだぜ— 二代目六門屋(南行) (@rokumonya) August 30, 2017
夏休みが終わり2学期が始まった。学校に行くのが死ぬほどツラい子はいらっしゃい。一昨年の夏、鎌倉の図書館がメッセージを出した、今年は上野動物園が発信してくれた。こんな輪がどんどん広がればと思う。
ぼくたちもメッセージソングを作ったhttps://t.co/voUl5dfxTm
— いのちの森 (@Ginshiro311) August 31, 2017
私の親も、無理やり学校に行かせる人でした。行きたくないと抵抗?したら、「あんたは家族の人生をめちゃくちゃにしたいと」と怒鳴られたりしました。
上野動物園さんのツイートを見て、心が少し楽になりました😢
ありがとうございます(><)
久しぶりに動物園行きたいなあ…!!— おもちΩ~ʢ•ꇵ͡•ʡ✩⃛ (@omoti_1998_) August 31, 2017
勇気を出して逃げて自分を守って欲しい。
— マカ@スウェーデン (@LidMaki) August 30, 2017
100万回でもリツイートしたいです。
人はいつか死にます。
でも子どもたちが死ぬのは今じゃない。
頑張らないで逃げて欲しい。
生きて欲しい。— mari (@choshi4970) August 31, 2017
大学生にして厨二病を発症した俺、
色んな事から逃げて、上野動物園に通いまくった。
何時間もゴリラ見てた。
懐く、というのとは違うが、ガラスギリギリまで寄ってくる奴が
毎回同じ個体だと気付いた時はなんか嬉しくってなぁ。
感謝してますよ、上野動物園には。— 超帝国剣聖 Go Nakagawa Okumura (@Go_Go_Go_Go_Go) September 3, 2017
学校に、教室にいられなくなってトイレに逃げて引きずり出されて、そこからまた逃げたら教師に追われ家に電話され、逃げるなと怒られ家にも学校にも居場所なんてありませんでした。
逃げるといけない事をしている様で罪悪感でいっぱいだったあの頃の幼い自分に「動物園に行け」と言いたいです。— [ かなみ ] アクエリ×ドロス (@kanaminmin1012) August 31, 2017
これを読んで茶化したり、反発する声があるけど、
要は逃げ場はいくらでもあるという例だと思うんだけど。文の通り動物園に行く必要は無く、一人でも救われる人がいればそれで良いと思う。— 博多次郎 (@applety4300) August 31, 2017
高校生のころ、お世話になりました。違う動物園さんでしたが、コアラの動いてる時間教えてもらったり、ラクダにのせてもらったりした。すごく、助かった思い出。学校の外は広くて、優しい人もいるんだって…
動物園の人ありがとうございました。— lot11ak (@lot11ak) August 31, 2017
『週刊女性』より
昨年は、『週刊女性』も取り上げました。
子どもたちの逃げ場所はどこ? と。
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夏休みの終わりや、明けに、自殺する子どもを守れ!
社会のいたるところに、学校に行きたくない子どもたちの居場所ができれば、救えるいのちはある
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記事のなかで、
東京都町田市にある「 寄り添いを考える会 」代表の廣田悠大さんは、
「学校が嫌いなのであれば積極的に避けるべき。命を絶っては元も子もない」
「居場所さえあれば子どもは死なずにすむと思います。自分がいる場所がないと思った瞬間に、子どもは死んでしまいたくなるからです」
「図書館や動物園などが駆け込み寺になると知っているだけでも、全然違います」と述べられています。
また、 学校外で学ぶ子の育ちを支える「多様な学びプロジェクト」のことも掲載されています。
代表の生駒知里さんは、神奈川県川崎市在住の、6人の子どものお母さん。
「学校以外で育つ子が豊かに育つ場を提供したい」という願いから「多様な学びプロジェクト」を立ち上げられました。
学校外で学ぶ子の育ちを支える「多様な学びプロジェクト」
「多様な学びプロジェクト」では、子どもたちが安心して立ち寄れる「地域の居場所」を可視化するため、ロゴステッカーを配布し、WEBサイトで紹介されています。
このアイデア、とっても好きです。
児童館や図書館などの公共施設、フリースクール、オルタナティブスクール、フリースペース、プレイパーク、美容室やコミュニティカフェ、商店街の商店、園庭開放の保育園、 無料塾など、
場所を開放してくれているところには、ステッカー が貼られています!
⭐︎場所を開放してくれているところ↓↓↓
※ 登録団体数:184団体(2019年8月19日現在)
※ 開催日時などは各リンク先を確認してください
開放できるスペースは持ってないけど、子どもたちに「理解しているよ」の気持ちを意思表示して、
個人的に応援している人は、バッジ を身につけています!
逃げ場はないとおもっている子どもたちがいます。
逃げ場はあるよ。
ステッカーが貼っているところや、バッジをつけている人は、「今日、学校は?」の声かけはしません。
「何かしてあげよう」ではなく、そっと見守ってくれます。
[aside]
うちも、わたしも、応援したい!! って方は、ぜひぜひ!
子どもたち自身も、理解してほしい、詮索しないでほしい、と缶バッジを見えるところにつけることで、大人への意思表示をしたい方は購入できます。
ステッカーのお申込み、バッジのご購入はこちらからできますー! ↓↓
>>>「多様な学びプロジェクト」街のとまり木 詳細ページ https://www.tayounamanabi.com/spot
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#学校ムリでもここあるよ
トップに書いた #学校ムリでもここあるよ の引用、
明日、学校に行ける気がしない
でも 行かないのも苦しい。どこかに逃げたい
でも どこかに行くのだって怖い。どうしていいのか
どの気持ちに従えばいいのか
自分でも分からないよね。でも もし どこにも安心できる場所が
見つからないなら、
勇気を出してここへおいで。
「#学校ムリでもここあるよ」は、
上で紹介した「多様な学びプロジェクト」のほか、「NPO法人フリースクール全国ネットワーク」、「NPO法人日本冒険遊び場づくり協会」の3団体が、
2019年8月19日〜9月13日の期間中、夏休み明けの子どもたちの自死を防ぐ「学校ムリでもここがあるよ2019キャンペーン」を共同で実施されます。
学校外の居場所や相談場所の特設サイト 「cocoaru.org」 で、学校や家庭以外でも、安心できる居場所や相談できる場所↓↓ を、随時更新して紹介されています。
※ 登録団体数:158団体(2019年8月11日現在)
※ 内容:場所の開放、無料体験、メール相談、電話相談などが可能な団体を紹介
また、共通ハッシュタグ「#学校ムリでもここあるよ」では、子どもたちの声も募集されています。
- ツイッター https://twitter.com/cocoaruorg
- フェイスブックページ https://www.facebook.com/学校ムリでもここあるよ-102277111134386/
8月19日に行われた、
石井志昂さん(「不登校新聞」編集長)
生駒知里さん(多様な学びプロジェクト代表)
江川和弥さん(NPO法人フリースクール全国ネットワーク代表)
小幡和輝さん(『学校は行かなくてもいい ――親子で読みたい「正しい不登校のやり方」』著者)
関戸博樹さん(NPO法人日本冒険遊び場づくり協会代表)
松江比佐子さん(NPO法人チャイルドライン支援センター代表)
による、オープニングイベントの模様は、YouTubeで公開されています。
共に生きる場
夏休みが明けることに、心がおしつぶされている子どもたちがいます。
それなのに、子どもたちのなかには、「逃げちゃダメ…」とおもっている人がいます。
親のなかにも、そうおもっている人もいます。
生駒知里さんたちは、
「学校以外の場でも子どもたちを受けとめるよ」
「社会全体で子どもたちを見守っているよ」
ということを、子どもたちに伝えたいと思っていらっしゃいます。
わたしたち大人、一人ひとりが、それぞれにできることをして、「共に生きる場」を創っていきたいです。