不登校を未然に防ぐ支援策と6歳の子どもが考えた「学校ってこうすればいいのに案」

am3こんにちは、

AI-am(アイアム)
よっぴー です。

 

朝日新聞デジタル記事「新たに不登校になった小中学生6.5万人 2014年度」を読んでおもったことと、

学校ってこうすれば魅力的になる! 6歳の子どもが考える対策案を書いてみます。

不登校を未然に防ぐための支援策の案は、主役である子どもたちに聞けばいい

2016年1月31日の朝日新聞デジタル記事「 新たに不登校になった小中学生6.5万人 2014年度 」によると、

小中学生に占める新規不登校の割合は増加傾向にあるそうで、2014年度の場合、1日180人が新たに不登校になった計算になるそうです。

記事には、文科省は不登校を未然に防ぐための支援策を検討中で、年度内にも方針を示す考えだ。と書かれてありました。

 

いや、ちょとまてよ… とおもう。

不登校を未然に防ぐための支援策を考えるというのなら、どうしてその案を、主役である子どもたち に聞かないのだろう?

不登校を未然に防ぐためのベストな支援策は、子どもたちに聞けばいい。

 

主役である子どもたちに聞くには?

そのためにはまずは、「支援する」という思考回路を捨てることです。

なんなんでしょうか? 支援って。

支援してあげるというその思考回路を捨てることができたら、子どもたちの声は聞こえてきます。

 

魅力的になる方法を考えればいい

小学校、中学校、高校は魅力を感じなかったので行かなかった 星山 海琳 さんですが、

小学校入学式と、小学1年のはじめのころは、ちょこちょこ行っていました(行ってみて、魅力的ではなかったから行くのをやめた)。

2時間目にあるプールだけ行くとか、3・4時間目の図工だけ行くといったチョイスのしかたで。

でもって、2時間目のプールに間に合うように学校に行って、大好きなプールをたのしみ、そのあとデモクラティックスクール(サドベリースクール)に行く、といったかんじです。

デモクラティックスクールサドベリースクール)とはオルタナティブスクール(従来の学校教育とは異なった学校)のひとつ

 

公の学校のいいところ、サドベリースクールのいいところ。両校を知っているまりんさん。

当時6歳の彼女が言っていた、公の学校が魅力的になる方法とは!

 

「学校ってこうすればいいいのに」案

以下は、「魅力的じゃないから行かない」という海琳さんに対し、公の学校の先生が、「じゃあ、どうやったら魅力的になるとおもうの?」と尋ね、こたえたもの。

6歳の子どもが出した「(公の)学校ってこうすればいいのに」案を書き出してみました。

 

  • 教室を、1年1組とか、2年2組とかでわけるのではなくて、この教室は算数の部屋。こっちは国語の部屋ってふうに、科目で教室をわければいい

 

  • 算数の部屋に入るには算数を学びたいことが必要条件

 

  • 算数の教室はなんこかあって、各教室には先生がいてる。算数を学びたいな! っておもって算数を選んで、で、どの先生がいいかも選べる

 

  • 時間も1時間目とかじゃなくて、何時間でも算数ができる。集中力が切れたらやめたらいい

 

  • それは国語や理科もいっしょ

 

  • 先生だけじゃなくて、いろんな人がいろんなこと教えてくれたらいい。将棋だったり、パソコンだったり、編み物だったり

 

  • エントランスに大きな掲示板をおいて、今日はどんなクラスがあるのか。それが時間割

 

  • 好きな料理を好きなだけお皿に盛って食べるバイキングように、学びたいものを、自分が選ぶ

 

  • 教えるのは先生やおとなだけではなくて、6年の子が2年の子に教えてあげたり、3年の子が5年の子に教えてあげたり、いっしょにしたり

 

  • 静かにする教室と、わいわいおしゃべりできる教室

 

  • 教室、あんなにあまっているんだから。設備も整っているんだし

 

  • 花の好きな子は花壇にいつだって行ける。うさぎが好きな子だってうさぎに会える

 

  • 運動場だって、いつでも使える

 

※ 吉田晃子・星山海琳の共著本 『小さな天才の育て方・育ち方 – 小・中・高に通わず大学へ行った話』にも書いた一部です。

 

学習意欲を育てる?

不登校の未然防止に関する調査研究資料等を読むと、学習面の改善に「学習意欲を育てる」とあったりします。

いや、だから、その「学習意欲を育てる」ってのをどうするか、ってことではないんでしょうか?

そもそも 学習意欲なんて育ててあげなくても、すでに育っています。

 

「(公の)学校ってこうすればいいのに」案。

この発意はすばらしいデザインだとおもうのですが、子どもの声は届きませんかね?

 

今日の本

新編 教えるということ/大村 はま

教えない先生が多すぎる。「教える」とはどういうことか。教師・父母必読の書。
50年に及んで一教師として教育実践の場に立ち、退職後も新しいテーマを研究・発表しつづけている著者が、本当に“教える”ということはどういうことなのか、具体的な数々のエピソードを通して語った表題作「教えるということ」をはじめ、「教師の仕事」、「教室に魅力を」、「若いときにしておいてよかったと思うこと」を収録。

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授業/斎藤 喜博

10の力を持つ子どもを15にも20にも伸ばすという人間変革の業は授業においてのみ可能である。具体的な実践を提示して授業の本業に迫る。

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自分を生きる学校―いま芽吹く日本のデモクラティック・スクール

デモクラティック・スクールは、子ども達が、気まま勝手になにかできるというわけではなく、自分のやりたいことを自分の頭で考え、それに責任を持つ場所です。親自身が子どもの将来だけでなく、自分の人生を信頼することを学ぶスクールでもあるのです。(「出版によせて」より) 作家 本田 健 フリースクールの中でも、子どもの1票によってカリキュラムや運営にいたるまですべての決定を行っていくデモクラティック・スクール。1968年のアメリカでの創設から40年が経過し、自分の意志で学びを創造していく卒業生は、現在社会で幅広く活躍しています。

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