こんにちは、AI-am(アイアム)の 星山まりん です。
LINE@ には、学校を休みたい・行きたくない、というメッセージを連日いただいています。
休むためのウソや言い訳については ↓↓ の記事で考えましたが、
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今回は、一日やその場しのぎではなく、学校に行きたくない気持ち、休みたい気持ちに、親の理解を得る方法について考えました。
もくじ
理解を得るってどういうことか?
学校のことに限らず、相手になにかを認めてもらうには、相手に合った方法を考えることが大事です。
泣けば受け入れてくれるひともいるし、理屈さえ通っていれば納得するひともいる。相手が母親か父親か、家庭内でどちらがどんな役割を担っているかでも、手段は変わるはずです。
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いずれにせよ、いきなり理解してもらおうというのは無理な話だし、今後も、完全に理解してもらえるとは限りません。それは、親は親なりに、子は子なりに、これがいい、と考えるものが異なっているというだけのことです。
そもそも理解って、必ずしも必要ではないしね。理解はできなくても相手のことは相手が望むように、っていうのが心地いいなと、わたしは考えています。
お互いに少しずつ間口を広げて、枠を和らげていけたら、溝にはならないんじゃないかと、そう思います。
もちろん、学校に行かないことを親に認めてもらう必要は本来ありません(学校に行くのも行かないのも親ではなく自分なので)。
ただ、そのことは自分は忘れずにおいて、とりあえず学校に行かないことが認められてから働きかけていくほうがスムーズだと思います。
① 感じていること、思っていること、その理由を伝える
どんな相手に理解してもらうにも欠かせないのは、まず自分の感じていること、思っていること、その理由を伝えるということ。
口頭でもいいし、手紙やメールなどの文面でもいいけど、とにかく伝えなければ始まりません。
行きたくない、休みたいことについて、なにかこれという理由があるならそれでいいし、理由はわからないけど学校にいるとこんな感覚になるとか、なんでも。
嘘はつかなくてもいい。
また、これには前準備として、きちんと話を聴いてもらえる時間、そして話をしているあいだ口出しをしない姿勢でいてもらう必要があります。
疲れているときや忙しいときに話しかけられたって、相手の話を真摯に聴くことなんてできません。
② 法律のことを知っておく
「義務教育において、学校に行かないことは違法でも違反でもなんでもない」ということを知らない大人は、意外とたくさんいます。
それだけで納得をしてくれるわけではありませんが、まず入りやすい入り口をつくっていくこと、拒絶したくならないことが大事だし、法律というのはやっぱり、とてもいい後ろ盾になります。
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教育機会確保法についてのこちらの記事もご参照ください。
資料をまとめたりして、親に見せるのもいいと思います。
③ 今後のことについて、親が納得しそうな言い回しを考える
親が、子どもが学校に行かないことを認められないのは、多くの場合、将来のことを気にかけているからです。
極端な話、明日死ぬとわかっている子どもが今日学校を休みたいと言ってもなお許さない親は、ほとんどいないでしょう。
だから、
今後はこうしたい、こうしようと思っている。
だからこそ、今は行きたくない、休みたい。
と、親が納得しやすい順序を踏む。
親が気にかけている将来っていうのはつまり、「仕事」ひいては「収入」なので、そのあたりを絡めましょう。
実際になにか薄っすらと、こんなふうにしたいな、と思っているものがあるならそれを。
なにもないけど創作するのもありだし、今はなにもない、でもそういうことを考えるだけの気力を回復するために今は休みたい、などなど。こうでなければというものはありません。
バカみたいな話ですけど、「ちゃんと考えているんだな」と感じるだけで、相手は少しは和らぎます。あわよくば、「今は休むことが必要なんだな」と思わせられたら。
あるいは、「いま休まなければ、将来ごとなくなってしまうんだ」という方向に心配をかけるのも、ときには有効です。
④ 読んでほしい本やサイトを用意する
誰でもそうですが、特に大人は築いたものの多い分、前例のないことに対するハードルをとても高く構えています。
前例があるとわかれば、また、その数が多ければ多いほど、親は安心をしやすくなります。
実際、学校に行かなかったひと、行かなかったけれども就職をしたり、収入を得ているひとは、大勢います。わたしもそのひとりだし、ほかにもたくさん。
そういうひとの実例がわかる本やサイトなどを用意して、読んでもらいたいと頼んでみる。
あるいは、著名人が不登校を肯定しているものがあれば、それもいいかもしれません(親が嫌っているひとのものは、やめておくとして)。
⑤ 親がしてきそうな質問や要求の答えを準備しておく
親は、いちばん付き合いの長い相手ですよね。
だから、反応はもちろん、相手がどんな価値観を持っていて、どんなふうに思考し、なにを求めてくるか、予測ができるはずです。
こんなことを言われるだろうな、という予測のもと、相手で受け入れやすそうな答えを準備しましょう。
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「どうしたらわかってもらえるか」と考える
成功法はないし、必ずしもこれらの方法が役立つわけではありませんが、少なくとも自分が卑屈になったり、相手をうらめしく思ったり、非難したりしているときは、相手からの理解なんて望めません。
大切なのは、「どうせ理解してくれない」とか、「どうしてわかってくれないのか」ではなく、「どうしたらわかってもらえるか」と考えることです。
わかってもらいたいからではなく、しかたなく今できることとして、自分の居心地をよくするためです。
たいていの親は子どもに対して、悪意でなく善意でものを考えてくれています。善意を受け取って、それから、話をしましょう。
(もっとも、のらりくらりかわすことができたり、家出や自立ができたり、ほかに自分にとって良い環境があるなら、わかってもらう必要もないんですが。)