こんにちは、
AI-am(アイアム)の よっぴー です。
ハンガリーの首都ブダペストにある老舗パティスリー GERBEAUD(ジェルボー)のケーキをテイクアウトして、借りていたアパートに戻ると……
ブダペストでのおもいでを書いています。
もくじ
「ドナウの真珠」ブダペスト
昨夜のこと。
友人の家で食後のデザートをよばれていると、突如ブレーカーが落ちて、まっくらになった。
すぐにブレーカーを上げ、部屋は明るさをとり戻したのだけど、、
ふたたび、なにごともなかったようにケーキを食べている姿に、2年前のブダペストを思い出したのでした。
ちょうど2年前のこの時期に訪ねたブダペスト。
ブダペストはハンガリーの首都で、「ドナウの真珠」、「ドナウの薔薇」、「ドナウの女王」、「東欧のパリ」など、美しさを称える異名をいくつも持っている町。
ドナウ川をはさんで丘陵地帯の「ブダ」エリアと、平地の「ペスト」エリアに区分されていて、「ブダ」と「ペスト」をセーチェーニ鎖橋がつないでいます。
どちらのエリアも息をのむ美しさで、セーチェーニ鎖橋から見るライトアップされた街並みは言葉を失うほど。
世界文化遺産にも登録されている街並みの美しさに、まりんさんと何度「きれいなあ、きれいなあ」と言いあったことか。ほんとにね、あまりのまばゆさに酔いしれるの。
これまで東欧のポーランドやウクライナ、西欧のフランスやドイツ、南欧のイタリアやスペイン、北欧のイギリスやエストニアなど、ヨーロッパは30ヵ国ちかく行ったけれど、ブダペストは、ため息が出るほどの、ため息しか出ない美しい街並みでした。
※国際連合はヨーロッパを、東欧、西欧、南欧、北欧の4地域に分けてみています。
▶︎東ヨーロッパ諸国
ウクライナ、スロバキア、チェコ、ハンガリー、ブルガリア、ベラルーシ、ポーランド、モルドバ、ルーマニア、ロシア
▶︎西ヨーロッパ諸国
オーストリア、オランダ、スイス、ドイツ、フランス、ベルギー、モナコ、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク
▶︎南ヨーロッパ諸国
アルバニア、アンドラ、イタリア、北マケドニア、ギリシャ、クロアチア、サンマリノ、スペイン、スロベニア、セルビア、バチカン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ポルトガル、マルタ、モンテネグロ
▶︎北ヨーロッパ諸国
アイスランド、アイルランド、イギリス、エストニア、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、ラトビア、リトアニア
ヨーロピアン・ベスト・デスティネーションズ(European Best Destinations)
ヨーロピアン・ベスト・デスティネーションズ(European Best Destinations)というヨーロッパの文化と観光を紹介している協会があります。
ヨーロピアン・ベスト・デスティネーションズは、WEBサイトで毎年50万人以上のヨーロピアンたち旅行者にアンケートを取り、その年もっとも人気の高かったヨーロッパ都市を発表しているんですね。
ブダペストは美しい街並みや世界でも有数の治安の良さなどが評価されて、2019年のヨーロピアン・ベスト・デスティネーションの第1位に選ばれました。
ちなみに、2020年のヨーロピアン・ベスト・デスティネーションの第1位はコルマール(フランス)、2021年はブラガ(ポルトガル)でした。
ヨーロッパに興味のある方や、ヨーロッパのどこに行こうかな、と旅行の計画をたてる際にもチェックしてみると参考になるかもです。日本の旅行会社とは異なる情報が載っています。
ブダペストは、ヨーロッパ内からのツーリストが増加しているそうで、日本からのツアーの行き先としてはまだメジャーではないのかもだけど、治安もよいし、物価も安いしで、「不登校だからこそ行ってみたい海外旅行! おすすめ5ヵ国と関連本」の記事に付け加えです:)
美食の街 ブダペスト
しかも、美食の街ときている!
ハンガリーはグルメの国としても有名で、滞在中いろんなレストランで、いろんなハンガリー料理を食べたけれど、どれもおいしいの!
ハンガリー料理はパプリカを使うのが特徴で、甘いものから辛いものまで、種類はなんと100以上あるんだって。
煮込み料理やスープの種類が豊富で、ハンガリー料理の代表・パプリカーシュチルケ(鶏肉をパプリカとサワークリームで煮込んだ家庭料理)や、ハンガリー料理の定番・グヤーシュ(肉と野菜、パプリカの粉をしっかり煮込んだスープ)はとびっきりおいしかったです〜(何度でも食べたくなるおいしさで、帰国後も家で作ってみたり)。
ジェルボー(Gerbeaud)のケーキ
おいしいのはごはんだけではなく、スイーツも絶品です!
そのひとつ、ハンガリーNo.1と称される老舗パティスリー GERBEAUD(ジェルボー)に、ケーキを買いに行きました。
世界遺産に指定されている地区に建つ、1858年創業のブタペストを代表するカフェ GERBEAUD(ジェルボー)。
場所も一等地なら店内の内装も一級で、ロココ様式の天井やシャンデリア、気品あふれる調度品には目を見張るばかり。
ハンガリー王妃のエリザベート皇后や、ピアノの魔術師フランツ・リストもよく訪れてたんだって。ウィンドブレーカーにGパンスタイル(わたしたちの旅ファッション)で入るようなカフェじゃないってね(笑)。
GERBEAUD(ジェルボー)は、東京・青山にも店舗があるけれど、ブダペスト本店に漂う雅やかさや厳めしさは、ジェルボーの豊かな伝統と歴史が織りなされているからなんかな。日本では味わえない空間でした。
いまも多くの文化人や芸術家、著名人が集うというGERBEAUD(ジェルボー)は、ケーキが有名です。
夕食を終えたわたしたちは、1885年に考案されたジェルボーの代表作「ドボシュトルタ」(エリザベート王妃も絶賛されたことで有名。キャラメルがけした生地でデコレートしたチョコレートケーキ)と「ジェルボーセレト」(くるみとアプリコットジャムをサンドしたチョコレートケーキ)をテイクアウトして、アパートに帰りました。
ブダペストで借りたアパートのまっくろ劇
ブダペストで借りたアパートは、4階建ての重厚な建物の中の奥にありました(なんとオペラハウスのすぐ横!)。
↑上まで写そうとしたら斜めの写真になってもた^^; 右端の「23」と書かれているドアが、建物全体の出入り口
↓ブダペストのアパートの作り(構造?)を簡単に紹介
道路に面した建物全体のドアを開け、なかに入っていくと中庭があり、その中庭を囲むように住居が L の字に建っています。
わたしたちが借りた部屋は1階(部屋のなかは2階たて)。
カギを開け、なかに入る。
部屋に入って、照明のスイッチを入れる。
が、点かない。
あれ?
なんでだ? 停電?
もう一度中庭に出て、ほかの部屋の照明がついているかどうか見てみると、隣の部屋はついている。つーことは停電ではない?
部屋に戻り、スマホのライトを頼りにブレーカーを探してみるも見当たらない。
ご存知の通り、わたしたちは英語が話せない。ハンガリー語にいたっては「ありがとう」の Köszönöm(クゥスヌム)のみ。
なのでこんなときは、四苦八苦しながら英語文を作り、アパートのホストにメールします。
幸いなことに返事はすぐにきた。
ブレーカーの位置が書かれてあり、そのスイッチをONにしろとのこと。
が、ONになっている。
またメールする。
次の指示がくるが、それでも点かない。
こんな調子で何回かのやりとりを交わすのだけど、すべての電気は使えないまま、部屋だけがドンドン冷え込んでいく。指先もかじかむ。
「スイッチの故障ではないのか? 暗闇と寒さで凍え死にそうだ。今すぐ見に来てください」とわたしたちは訴えるが、ホストは言う。
「勤務時間は終わった」「明日の朝、見に行くからノープロブレム。おやすみ」
照明がついていた隣の部屋は、どこかのオフィスだったようで、間もなく照明は消えた。
他の部屋はお正月だからか、、もとから住んでいないのか、、一室たりも照明はつかなかった。
ほんのわずかな灯りさえも入ってこない真っ暗さは、すぐ隣に座るまりんさんの顔さえも見えないの。見事なまでの漆黒色で、まっくらじゃなくて、まっくろなの。
まっくろになったアパートは、冷蔵庫もとまっているが、ありがたいことにケーキは冷たいままだった。
海外に行くときの必須品のひとつ、懐中電灯を照らしながら、
ブダペストでもっともおいしいと称されているジェルボーのケーキを、
エリザベート王妃お墨付きのジェルボーのケーキを、
食べたーーー!!
いやぁ〜、さすがは、ジェルボーのケーキ! 日本では味わえない空間で食べさせてくれるね(笑)。
まっくろであろうとも、おいしいもんはおいしかったーーー!!