こんにちは、AI-amの吉田 晃子です。
漫画『ぼくの地球を守って』の好きなシーンの話と、きょういくの話。
漫画『ぼくの地球を守って』
すべてのコミックではないけれど、だいたい一巻を読むのに3時間強かかる吉田(あっ、これでも早くなったんです。進歩したんです)。息子には「わけわからん」と言われつづけていますが、今もやはり3時間です。
先日、漫画好きのHさん(30代独身)が、516(お母さんのがっこう)に来られました。
少し前、Facebookにあげた記事、 「人生で大切なことはすべて漫画から教わった」これまでに読んだ漫画207作 を読んでくださっていて、盛り上がること なんのその。
なかでもHさんにとっての人生のバイブル的存在、『ぼくの地球を守って』(通称:ぼく地球(ぼくたま))に話題は集まり、単純よっぴー、516から帰宅後、真っ先にぼくたまを読みだしました。
シオンとリアン
でも ほら なんせ3時間じゃないですか?! 1巻から読むのは避け(←息子に「大人になったね〜」と言われた✌)、大好きなシーンが載る8巻を読みました。
こんな話です ↓↓ 3時間かかっちゃう理由です(笑)
*
リアン 「すぐ暴力で返すのは一番いけないことです。人間として一番恥ずべき行為です。手を出すより先に話し合いなさい。不満があるなら まず言うことです。伝えることです」
シオン 「言葉でだって傷つけられるじゃないか! どう違うんだよ! 言ってもわかんないやつには痛い目にあわすのが一番いいんだ! 偉ぶったって大人だってそうしてるじゃないか! 話したって無駄な時は無駄なんだ! そんな決まり作ったって平和なとこでしか通用しないって。オレ 知ってんだぞ!」
リアン 「今 貴方が言ったことと同じ考えを持った大人達がこの戦争をひき起こしたのですよ。」
という場面があります。(シオンは戦災孤児で、リアンは教会のシスター?みたいなもの)
やっちゃいけないことは、説教と昔話と自慢話
戦争は善い行いだ! 独裁主義者バンザイ! どんどんやれ!! という人は ほぼいないとおもいます。
だけど、こと、子育てとなると「話し合う」(⇒わかりあう)をしないで、一家庭のなかで日常的にしろ、たまにしろ、「言ってもきかないときは叩いてでも言い聞かさなきゃ」という考えのおとなは結構いるのではないでしょうか。
親の言うことをきかないから言い聞かすの?
口で言ってもきかないから叩いて戒めるの?
つまりは、自分の思い通りにしたくて飴とムチ、権力振りかざして従わせるの?
家庭の中で戦争を起こしてる……
上記した箇所、リアンの言ってることはその通りです。
けれどもシオンに対してやったことは「言って聞かせる」行為。あなたは間違っています。そんなあなたではダメです。と。
言い聞かせは、不信を築きます。
なぜなら、“わたしは あなたを 信じていません(信頼できません)” というメッセージだから。子どもは知っています!
この後シオンは、「そんな説教したって腹もふくらまないっ!」と吐き捨て去っていきます。
考えこんじゃって読みすすめる行為が止まってしまう。
ラズロとキャー
先の場面から数ページ進み…。ラズロ(親代わり)とキャー(猫?の珍獣)との3人暮らしが始まります。
ある日、 同年代の男の子をケガさせたシオン。
男の子のママにお叱りを受け、深く頭を下げ詫びるラズロ。
シオンは、リアンのようにお説教をくらいラズロに怒られるとおもっていたのですが、、、
ラズロは、「したいと思ったことを今はしたいんだ」と言ってシオンを抱きしめキスをします。
シオン 「世間の親は叱らずにこうするの?」
ラズロ 「さあね、親子にも由る(よる)と思うけど」
言葉を尽くす
シオンの目から涙があふれます。そして、シオンは自分を発見した。
ただ自分の想い、気持ちを正直に表現したラズロ。
それは、“わたしはあなたを大切にしています” というメッセージとなって相手に伝わります。
ここでもさらに1時間(笑)
そうしてここから数ページ先、教育の欠点をみることができるリアンの言葉に、この夜もおののいていました。
つかね、何を観ても、何を読んでも、教育につながってしまうのでありますが。
地球が がっこう
『ぼくの地球を守って』は日渡早紀さんの漫画作品で、輪廻転生する主人公たちの、前世の記憶をめぐる複雑な人間関係や時を越えた恋愛を描いた近未来SF漫画。
1986年末から1994年にかけて『花とゆめ』で連載。花とゆめコミックスでは全21巻、白泉社文庫では全12巻で単行本化され、2004年5月からジェッツコミックスで愛蔵版 全10巻が発刊されています。
「好き」はいいよね。世代は無情の世の中で、「好き」には、年齢の壁がない。
20歳ちがいのHさんと、漫画話から教育話へとおしゃべりに花がひらいた午後でした。
「友だち」は、教室の外側には まあるく あります。。。そんな話。地球が がっこうなのだから。
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