こんにちは、
AI-am(アイアム)の
よっぴー です。
このたび吉田晃子と星山海琳の共著で、書籍を出版しました(小さな天才の育て方・育ち方-小・中・高に通わず大学へ行った話)。
執筆を経験しておもった、「本を書くために必要な10のこと」をあげてみました。
もくじ
誰の中にも一冊の本が眠っている
近年、町の小さな本屋さんがどんどん減少しています。
2000年に全国に約2万2000店あった書店は、2014年には約1万4000店にまで減少しました。
昨年2015年では約1万2500店となり、1年で約1500店減ったそうです。今年はさらに10000店を下回るとも。
一方、1日に出る新刊は約250点だそうです。なぜこんなにも多いのか。
以前なら1人あたり10000部あった初版部数が、今は4000〜6000部なんだそうです。
その差10000部−4000部(6000部)=約2人となり、より多くの者たちの出版を可能にしています。
本田健さんの言葉に、「誰の中にも一冊の本が眠っている」というものがあります。すてきな言葉ですね。
いずれにせよチャンスはやってきました。
今回出版にあたり、初体験した執筆で、本を書くために必要だなとおもった10のことを書きだしてみました。
本を書くために必要な10のこと/執筆編
熱意
これなくして出版の実現はないです。
何を書きたいのか。書きたい衝動。あふれる情熱。そういったものを、しっかりと持っていること。あとはその衝動に突き動かされるままに。
知識
本1冊書けるだけの材料がいります。
たとえばわたしが、ガーデニングについて書かなきゃいけなくなったとしたら、どうがんばっても原稿用紙1枚がやっとだとおもいます。ガーデニングのこと、なんにも知らないから。知らないことは書けません。
でもじゃあ、毎日しているお料理のことなら書けるの? となると、これまた書けません。こちらはなんとか原稿用紙5枚というとこでしょうか。
本1冊をしたためられる知識は、一晩中真摯に語ることのできるものなんだとおもいます。
掘り下げ作業
自分の中を掘るということ。
自分しか知らないものを形づくってみせるには、自分しか知らないものを知るところからはじまるわけで、この作業がひたすらつづきます。「なぜ」「どうして」。
一晩中真摯に語ることのできるものを、三日三晩語れるようにしていくために、さらに深く学んでいく膨大な集中力がいるのだとおもいます。
パソコン
出版に向けての執筆であるなら、パソコンは必須でしょう。
出先等ではスマートフォンやタブレット、手書きでもOKだとおもいますが、パソコンあっての話です。本を書く場合、構成、推敲、文字数の配分まで配慮が必要になります。
締め切り
締め切りがあることで、必ず期日内に仕上げる、という強い意志が湧き、本気で取り組むことができます。
今回のわたしたち共著の、言い渡された執筆期間は、1ヶ月に満たないものでした。でもだからこそ「まあ今日は書かなくてもいいか」みたいなゆるみをシャットアウトできて、余裕のない執筆期間に助けられました。
「キノの旅」の著者・時雨沢恵一さんが、12巻のあとがきで次のように述べられています。
「出来上がりはいつでもいい」なんて言われたら、作家はいつまでも書きません。 〆切こそ、作家を動かす原動力。と。
椅子
自分の体に合った、快適で上質な椅子です。
長時間身体を支えてもらうのだから、椅子選びは超重要です。
わたしは長い時間、畳や床に直接座ってられないので、椅子は必需品なんですね。
で、その椅子にも長い時間座っていても腰の負担が軽減される作りのものを使用しています。体勢が楽なので集中力が上がり、仕事の快適性は抜群です。
時間の確保
執筆期間は1ヶ月ほどが望ましいとおもいます。
わたしたちも企画書には、「執筆期間は企画決定後40日前後。執筆期間は他の仕事を断って注力します」と書きました(言い渡された執筆期間は、1ヶ月に満たないもの)。
この30日なり、40日の執筆期間がどれほどのものかと言いますと、ビジネス書や実用本などの書籍の場合、1冊書くのに必要な文字数は、およそ10万文字です。
10万文字? そう例えば、ブログで1日に1本、1記事をおよそ1000文字で書いてUPしているとしたら、10万文字になるには100日かかります。
それを30日で書くのですから、もうほんと大変です。わたしたちは共著だったので、一人約5万文字で済みましたが、それでもハフハフしちゃってました。
集中できる空間
時間の確保とともに、集中できる空間が必要です。
家でもカフェでもどこでもいいんですが、執筆するための作業空間を整えることは大切だとおもいます。
わたしの場合は音楽が必要で、その時々に合わせた お気に入りの音楽をかけます。掘り下げ作業のときなどはよく大音量でかけたりもするのですが、世界に入ると音が消こえなくなるからおもしろいです。
家族の協力
これなしでは成しえませんでした。
わたしはタイピングが遅いので(かといって娘との共著なので、娘(タイピングが思考速度)に手伝ってもらうことはできず)、息子にわたしが話すのを打ってもらってました。
なめらかに思考しているときや、わあーと想いがあふれ出たときに、タイピングが追いつかないのは致命傷ですね。なので息子がいないときは手書きで乱筆しといたり、Evernoteの音声入力機能を使って文字入力してました。←これめちゃ便利だね^^
図書館
有り難いことに、自宅のすぐそばに図書館があるんです。これはほんとに助かります。
なんでもインターネットで調べられる時代ではあるんですが、インターネットと本は全然ちがいます。
「オルタナティブの教育のことが書かれた本をちょと見たい」、「憲法について調べたい」なんておもったとき、5分後にはそれらの本を手に取れる。贅沢極まりないです。
借りてきたり、図書館でこもったり、とにかく本は必需品でした。
まとめ
本を書くということは自分ときちんと向き合うこと。そこに尽きるのだなとおもいました。自分のことを深く理解しなければ一言も言葉はでてきません。
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