こんにちは、AI-am(アイアム)の 吉田 晃子 です。
サドベリースクール(デモクラティックスクール)をつくりたいんですが、できますか?
ってきかれます。
そんなあなたに一言伝えましょう。
できねーよ!
今日のよっぴー、口が悪いですが、おととい来やがれ! ってやつですよ。
もくじ
できる・できない
「サドベリースクール、デモクラティックスクールをつくりたいと思っています」という人が、
わたし自身がデモクラティックスクールと関わりはじめた18年前と比べると、随分と多くなったなあと実感しています。
そのうち、ほんとにつくられた方に共通しているのは、(サドベリースクール・デモクラティックスクールを作りたいんですが)「できますか?」とはきかれない点です。
これはなにもサドベリースクール、デモクラティックスクールに限ったことではないですよね。
- 会社を作りたいんですが、できますか?
- 彼・彼女と結婚、できますか?
- 叱らないでいたいんですが、できますか?
- 雑貨屋さんをしたいんですが、できますか?
- (ゲームしている子どもに)わたしもゲームできますか?
しらねぇーよ、んなこと! 占い師じゃないんやし。ってかんじになるじゃないですか。
これ、「考える」ってことを放棄してるじゃないですか。
ぐちゃぐちゃ言うな。やればわかる。
やる・やらない
「できるか、できないか」で考えると、雑貨屋さんをしたいな、って思った 2秒後、脳は、できない理由を探しだします。
そんなお金ないやん、、、とか、
子どもがおるやん、、、とか、とか、
ちがうんですよ。「できるか、できないか」ではなく、「やるか、やらないか」です。
やると決めたら、脳もからだも「どうしたらできるか?」だけを考えだします。
だって、からだ(あなた自身)がやりたい! って言ってることを、やる! って決めたんですもの。
やるって決めて、方法は後から考えます。
やってやる! からどうやって?
雑貨屋さんをやると決めたあとは、どうやって? を考えていけばいい。
実店舗を持つだけの開業資金がないんなら、BASEやMakeShopなどで無料のネットショップを開業したり、フリマやレンタルスペースを借りて、始めていくのも手だと思います。
とにかく動きだしたら、「ちょっと待って! MakeShop もいいけど、shopserve もよさそうだな」。
「その前にドメイン(サイトの住所)を取っておいたらいいのかな」。
「古物商許可証も要るのかな?」などなど、昨日まで知らなかったことを、どんどん知っていきます。
「できるか、できないか」で考えているうちは、「これまで」(常識だったり、怖れだったり)に捕われ、鳥かごの鍵を開けようとしません。
「やるか、やらないか」の行動は、その瞬間、鳥かごから出ています。そこに広がるのは新しい「これから」のネットワーク!! 限界はありません。
本気でするものは子育てだって何だっておもしろい
雑貨屋さんをやる!! に必要なことは、やると決めた本気です。
この気のある方の質問というのは、より具体的になっています。
考えながら動かれているので脳が働いているんですよね。五感もびんびん。お話しをきかせていただいていると、こちらまで楽しくなってきます。
サドベリースクール、デモクラティックスクールも同じです。
この気なくしては成せません。原点です。
余談ですが、以前パリの町を歩いていたとき、ここで靴下屋さんを開いたらおもしろいだろうな、と思ったことがありました。
それもね、靴下って2足で1組じゃないですか? ふつう。そうじゃなくて、1足ずつで販売するの。
それでね……。こういう話しだしたら止まんないからヤメておきますね(笑)。ただ言いたいことは、それをしていないのは本気がないからです。
注意点
昨日、2018年版として、 日本のサドベリースクール・デモクラティックスクール一覧 を更新しました。
その際に、その一覧に載るスクールのサイトをぜんぶ見ました。
スクールの名称に「サドベリースクール」または「デモクラティックスクール」と付いていますが、サドベリースクール、デモクラティックスクールではないスクールもあります。
サドベリースクール、デモクラティックスクールではないスクールでも、見学等に行かれた子ども本人が、好きだと感じられたのであれば嬉しいのですが、
サドベリースクール を立ち上げたいと考えられている方や、デモクラティックスクール を作ろうとされている方々で、
サドベリースクール、デモクラティックスクールに見学なり、視察なりに行かれて、話をききたい! 活動内容をみたい! と思われるのであれば、
サドベリースクール、デモクラティックスクールに行かれることをおすすめします。
デモクラティックスクールまっくろくろすけ や、 西宮サドベリースクール はおすすめです。
無ければこの手で作る
ひとつ、不思議なことがあります。
サドベリースクール、デモクラティックスクールではないスクールは、どうして名称に「サドベリースクール」または「デモクラティックスクール」と付けるんでしょうね。
- サドベリー的なスクールを作りたい
- わが校もサドベリー教育を取り入れたい
- スクールの日常のことはミーティングで決める
などなどとあったりしますが、サドベリースクール、デモクラティックスクールは、純度100そうであるか、そうでないかです。
決まったカリキュラムがなかったら、サドベリーなのではありません。
サドベリー的や、もどきだって、それはそれでひとつの学校なんだから、「サドベリースクール」「デモクラティックスクール」は取っ払らって、ちがうネーミングにすればいいのにな。
各スクールのいいなと思うところをチョイスしているのであれば、「ミックススクール」にするとかさ。シュタイナーやモンテッソーリのように、自分の名まえにするとかさ。
オリジナルでいこう!
今日の本
自由な学びが見えてきた/ダニエル グリーンバーグ
自由教育で世界に知られるサドベリー・バレー校を描いた『世界一素敵な学校』の続編。創立30周年を記念した創始者の連続講話。サドベリー・バレー校の30年にわたる自由教育を回顧し、その基本理念を再検討して、「自由な学び」の本質をより鮮明な視野で捉え返し、徹底した自問自答によって「サドベリー教育」の本質、「ポスト産業社会」の教育の在り方を平易で、透明な言葉使いで語っている。
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