こんにちは、
AI-am(アイアム)の
よっぴー です。
[voice icon=”https://ai-am.net/wp-content/uploads/2018/11/1088726.jpg” name=”Wさん” type=”l line”]
ランドセルが重くて、背負って行くのを嫌がります。
置き勉もNGです。
どうしたもんでしょう?
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と LINE@ をいただきました。
ランドセル! これ、ほんと重いんですよねー。
重いものでは10キロ超えるんだってね!
しかもその上、ピアニカに図工バッグ、体操服、給食着、水筒、サブバッグ、、、
なにかの罰ゲームですか? ってかんじ。
雨が降ろうもんなら、地獄ですよ。
それでも、
「みんながそうしてるから」と、重いランドセルを持たせ続けている親さんは、たくさんいると思います。。。
もくじ
ランドセルの重さ
大正大学人間学部人間環境学科教授の白土健教授が、都内の小学1~6年生計91人のランドセルの重さを計った調査によると、
全学年平均は5.7キロ(1〜3年生の平均は7.7キロ)。
重いものでは11キロになるというランドセル。
(1〜3年生のなかでは最高9.7キロとの記述も)
出典:読売新聞
出典:東京新聞
ランドセルの重量は体重の10%〜20%
文部科学省は「 児童生徒の携行品に係る配慮について 」において、
授業で用いる教科書やその他教材、学用品や体育用品等が過重になることで、身体の健やかな発達に影響が生じかねないこと等の懸念や保護者等からの配慮を求める声が寄せられている
と書いていますが、
正確にどんなふうに身体へ影響する可能性があるか、過重に値する数字は、といったことには触れていません。
この数字について、米小児科学会ことAAP(American Academy of Pediatrics)は、「バックパックの重量は子どもの体重の10%〜20%を超えないように」と書いています。
(https://www.healthychildren.org/English/safety-prevention/at-play/Pages/Backpack-Safety.aspx)
文科省の統計によると、小学1年生の平均体重は約21キロです。
受け身で終わらないで考えていく、行動していく。
「ランドセルが重い」「身体に悪影響がある」などの声が大きくなったことで、文科省が「置き勉」を事実上認めます、という通知を出しました。
(「児童生徒の携行品に係る配慮について」 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/keikohin/__icsFiles/afieldfile/2018/09/06/1408967_001_1.pdf)
置き勉はあくまで各学校の裁量しだいなので、実際に認められているかどうかは学校によってまちまちです。
でも、認められた・認められない、ってことより大切なのは、親や子ども、家庭側が受け身にならないこと だと思うんです。
学校、文科省を頼らないというわけではなくて、でも、できることもやってみる。疑ってみる。
- 「復習ができなくなるよね」
- 「机のなかもいっぱいだし、ロッカーもいっぱい。置けないし結局持って帰らないといけないよ」
- 「盗まれちゃうかもしれないし」
ではなく、
それをどうするのか、
じゃあどうしていくのか? 考えてみる。
実際、教科書をデータ化するのって、そんなに時間を要さないで出来るとおもうんですよねー。
妨げている問題は、教科書を無くすことで利権のうまみを吸えなくなる、おエライさんたちがいるからでしょ?
「中身」を軽くすることはできないか
米小児科学会のウェブページ には、
- 「子どもの感じている痛みや不快感について、無視をしない」
- 「話すように勧めるべき」
- 「学校に相談し、他の親とも協力して変化を促しましょう」
- 「2冊目の教科書を購入することも検討して」
といった方法も書かれています。
また、朝日新聞には次のような情報も掲載されていました。↓↓
昭和女子大付属昭和小学校(東京都世田谷区)では、1、2年生の間は全ての教科書を学校に置いて帰り、ナイロン製のショルダーバッグで通学しています。奈木野昌一教頭は「低学年のうちは、家庭では学習より生活体験を重視して欲しいという学校の方針です」と説明します。小さい体への負担を減らしたいという思いもあり、40年以上続く方針だそうです。自宅にはノートと筆記用具、家庭学習用のプリントだけを持って帰るそうです。
出典:朝日新聞
下は、NHKより。
整形外科医の久野木順一さんによると、腰や肩への負担を避けるため、ランドセルの重さは体重の15%以下を目安にするのが好ましいということです。↓↓
出典:NHKおはよう日本
出典:NHKおはよう日本
ランリックやナップランド
ランドセルそのものを軽いものに変えるっていう方法もありますよね。
「ランリック」や「ナップランド」など、軽量かつ安価なバッグも販売されています。
↑↑ バックパック
↑↑ ナップランド
わたしたちも、海外に行くときは7〜8キロのバックパックをひとつ背負いますが、成人の体重でもじゅうぶん重たいんです。
子どもの体重ならもっと重いのを背負って、10分も20分も歩く。これって本当に大変なこと(しかも6年です!)。
「お母さんのがっこう365」での会話
よっぴー・まりんのオンラインコミュニティ「お母さんのがっこう365」でも以前、ランドセルの話題がでました。
で、「うちもランドセルやめたよー」という方もいて、その方は、連絡帳に書いてお願いしたら、校長まで通ってすんなりやめられたそうです(下のAさん)。
(「お母さんのがっこう365」では zoom のほか、日頃のいろんなことのやりとりは、facebookの非公開グループでおしゃべりしています)
そのときのおしゃべりより ↓↓
[voice icon=”https://ai-am.net/wp-content/uploads/2018/04/1071819f.png” name=”Aお母さん” type=”l fb”]
ランドセル喜んでしょったはいいが重く、腰を傷めた為、やめました。
時期的に丁度ニュースもなっていて、ランドセルを使用するのであれば、ランドセルの体重比を10%以下にするようにするのがよいと言われていたから、計算したら13%くらいで。
連絡帳に書いてお願いしたら、校長まで通ってすんなり止めました。
今2年生になりましたが、体重がまだ20キロ前後で、線も細いためそのままです。
ちなみに、使ってるのは、英語教室でもらった通学用の背負えるカバンです。
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[voice icon=”https://ai-am.net/wp-content/uploads/2018/04/1071819b.png” name=”Bお母さん” type=”l fb”]
腰を痛めたんですか^^;
数値化されるとわかりやすいですね!
いま図ったら3.6キロでした。
これに水筒、お弁当、給食袋、コップ袋、、、なんやかんや入れたら5キロくらいになりそうです。
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[voice icon=”https://ai-am.net/wp-content/uploads/2018/04/1071819f.png” name=”Aお母さん” type=”l fb”]
ここでは15%といわれているけど、うちは13%でも腰をやられたから、その人次第なとこもあると思う。
関西はランリュツク? あれのほうが良さそう。
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[voice icon=”https://ai-am.net/wp-content/uploads/2018/04/1071819e.png” name=”Cお母さん” type=”l fb”]
旦那さんが札幌出身なんだけど、ランドセルじゃなかったって。
今調べてみたら小樽発祥のナップランドというものっぽい。
ランドセルじゃなきゃダメって一択じゃなくて、選択肢が増えるといいな。
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[voice icon=”https://ai-am.net/wp-content/uploads/2018/04/1071819g.png” name=”Dお母さん” type=”l fb”]
あ、体重比のこと調べてて、ランドセルが重いっていうのは日本のことだけじゃなくて、海外でも問題になってるんですって!
フランスやインドも大変みたい。
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[voice icon=”https://ai-am.net/wp-content/uploads/2018/04/1071819d.png” name=”Eお母さん” type=”l fb”]
ランドセルってその物の重さも半端ないし、成長期の身体には良くないですよね。自由にしたら良いのに。
アメリカでは、殆んどの子がキャスター付きのカバンで来てます。皆車で来るのに!(つまり運ぶ距離は知れている。)
で、授業中は、中身は机の中や室内のそれぞれの棚、カバンは教室の外にかためて置いてあります😅。
初めて見た時はびっくりしたけれど、教室内に置くと狭いし校内なら外に置いていても心配ないし、合理的ですよね。
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[voice icon=”https://ai-am.net/wp-content/uploads/2018/04/1071819a.png” name=”Fお母さん” type=”l fb”]
キャスター付きのカバンが並んでるのを想像したら、なんだか楽しくなりました!
もっと合理的に日本もいこーよって感じです。
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[voice icon=”https://ai-am.net/wp-content/uploads/2018/04/1071819a.png” name=”Dお母さん” type=”l fb”]
すでに発見されたかもしれませんが、ランドセルの身体負荷軽減に関する研究論文のリンクを貼っておきます。身体への影響が書かれてるみたいです。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jergo/46sp/0/46sp_0_454/_article/-char/ja/?fbclid=IwAR1FfJua5KX1oQvQg5lMK4HyqIWIi-LddrPgqpeHblkyGbux7AP-fCKd90I
「ランドセル 論文」でググるといくつか出てきます。
こちらは、カナダのクイーンズ大学の文献です↓↓
https://journals.lww.com/spinejournal/Abstract/2004/10010/Are_Children_s_Backpack_Weight_Limits_Enough___A.19.aspx?fbclid=IwAR3-PYm3PoF2Pyln9jwN-KAZoS25J9bn5CroCS1ExHjD86AuGNoU6YW4YvA
ちょっと訳が不自然ですが↓
結果。 疫学的、生理学的、および生体力学的データが裏付ける推奨される重量制限は、体重の10%から15%です。
セイバンの社員がメンバーにいるので、ビミョーですが。
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声をあげていくことが、公教育を変えていく!
重いというだけでももちろん、それが実際に身体に影響するならよけいに、「仕方がない」「しょうがない」で終わってはいけないことです。
家でも勉強をすることは大事なのかもしれないけれど、学校に、安全に元気に通えるように対策をとっていくことが優先です。
エラくなると、「子どものため」より「保身が大事」になっちゃうけれど、組体操のタワー禁止などもそうだよね。
文科省や教育委員会の指示がなければ何もできない、やらない、という学校体質からおさらばして、
親が、子どもが、受け身にならずに、声を発していくことが、公教育を変えていく! と思います。