中秋の名月に誘われて

am3こんにちは、

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よっぴー です。

 

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中秋の名月に誘われて

何年前になるかなあ。新御堂筋(大阪の幹線道路)を南下していると、助手席に座るまりんが言う。

「今夜のお月さま、見えなくなるまで追いかけてみたい!」

「あー、それ、よっぴーもやってみたい!」

 

新御堂筋の終点を左に曲がって行けば家に着く。

だけど、東の空に泳ぐお月さまを助手席からずっと見えてたくって、車はそのまま南へ南へ。

 

南港まで追いかけてきた。

ふたりは顔を見合わせてニヤリとするんだ。

まるでわたしたちの到着を待っていたかのように、出航間近の九州行きのフェリーが口を開けて手まねきする。

 

月の客

車を乗せた。

わたしたちはデッキに出て、月の客。

 

海のうえ 寝っ転がって
あんなにもお月さまを見ていたことはないなあ。

月光は一晩中わたしたちを照らすんだよ。

お月さまが夜に住むのって、わたしたちから見えるようになのかな。

月には「ほんとう」を話せるね。

 

今宵、月を見上げながら

朝方、東の空がしののめてきた頃、

西の空の向こうに月は姿を消した。

 

今宵、朝まで車を走らせる。お月さまを上にみながら。

(さっきね、深夜の富士山にかかる月を見たよ)

 

中秋の名月、
また思い出になるのかな。

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