こんにちは、AI-am(アイアム)の 吉田 晃子 です。
こどもが学校に行くのを、行き渋ったり、不登校ぎみになったり、不登校したとき、
すべきことは、「考える」であり、「悩む」ではありません。
「学校、行きたくない」とか、「休みたい」とか、「もう、行かない」と言ってくるこどもに対して、根性論、精神論を述べるなんていうのは、ろんがいです。
「とにかく頑張れ」という根性論、精神論
「学校、行きたくない」とか、
「休みたい」とか、
「もう、行かない」と言ってくるこどもに対して、根性論、精神論を述べる人がいます。
例:
● 学校がイヤだ。これがイヤだ、あれがイヤだ。耐えられない。。。そんなことでは社会はまかり通らない。
● 社会に出れば何年も(それこそ死ぬまで)我慢しなければならない。
● 孤立しても学校へは行ける。
● 友だちとうまくいっていないのなら、友だちとはほどほどに付き合えばよい。
● これまで友だちじゃなかったクラスの子にも声を掛けて仲良くしなさい。
● いつもニコニコと笑顔を絶やさないようにしていれば大丈夫。
● たかが3年間、耐えられないでどうする?
● 担任や上司なんてイヤなものだ。
● 人間関係というのはついてまわるもの。その度に辞めるのか?
● イヤだから辞めるなんて甘すぎる。世の中は甘くない。
● 辛いとおもうから辛いんだ。辛いとおもわなきゃいいのだ。
● 今はすごく苦しいだろうが、10年後のことをしっかり考えろ。
● etc
でもって、これらの言葉のあとに、「自分たち(親)も行きたくないときだってあった。だけどがんばって行ったんだ。だからあなた(こども)もがんばりなさい」という意味合いの言葉がつづきます。
奴隷力の災い? 成果?
いやいやいや、ちょっとまってー。
明治以後から高度経済成長時代に採用されていたやり方ですよ、それは。
違いを認め、互いを尊重しあう教育を受けてこなかったとはいえ、あまりにも人権意識が低いです。
けどいいかえれば、それほどまでに、学校で奴隷力を身につけた(つけさせられた)ってことなんだよね。
「根性が足りてない!」などと言うのは、上から下へ、しかなく、対等な人間同士では言いません。つまるところ、根性論や精神論を吐くのは、自分より下の者に、具体的なアドバイスができない己への甘えなんでしょう。
上記の例には、「個」のカケラさえ、ない。
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「がんばる」という感情は、自分の中から生まれてこそ、強い原動力となるんでしょ?
こんなじゃ、なんにも解決しません。
(行き渋りや不登校は、こどもをなんとかしようとする問題ではないんだけどね)
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問題を見極める
こどもが「学校、行きたくない」とか、「休みたい」とか言っているのであれば、根性論や精神論でもって言いきかすのではなく、解決すべき問題を見極めます。
(こどもをなんとかしようとする、解決すべき問題ではなくて)← 何度でも言うw
何が問題なのか、考える。
⬇︎⬇︎⬇︎
でもって、仮説をたてる。
[aside]補足
仮説は、こどもとも出し合って、1個、2個、、、ではなく、何個でも。何パターンでもたてていきます。
このとき、仮説は、自分の、または家族がもつ知識の範囲内からしか出てこないだろうから、この時点で、自分たちにとっては想定外の仮説となる思考や情報の収集も必要となります。[/aside]
⬇︎⬇︎⬇︎
その仮説を立証するためにはどんなデータが必要か? と考え、
そのことを考えるための情報を入手する。
⬇︎⬇︎⬇︎
[aside]補足
たとえば、不登校になったら将来が、、、と悩むのではなく、いま、自分の置かれた局面で、答えを出す必要性の高い問題はなにか、と考える。[/aside]
⬇︎⬇︎⬇︎
コツというか、ヒントとして、自問自答、
「だから?」をくりかえす。
[aside]補足
たとえば、小学2年のこどもが学校に行きたくないと言い出した。
↓ だから?
でも急には仕事を休めない。
↓ だから?
取り急ぎ2時間ほど遅れる旨を職場に連絡した。
↓ だから?
ひとまず、お昼の用意と、インターホンや電話など出ないよう、お留守番の練習をした。
↓ だから?
↓ だから?
↓ だから?
↓ だから?
↓ だから?[/aside]
この「考える」って、行き渋りや不登校だけではなく、あらゆる場面で起こる問題に対して、あてはまる解決方法ですよね。
「悩む」と「考える」の勘違い
とくに哲学的なことではなくってね、日常の暮らしのなかで起こる出来事で、5分、10分と考えても答えのでないものってあるじゃないですか?
アレ、実は悩んでいるんですよね。
自分では考えているつもりなだけで、5分、10分たったそのあとは、「悩む」に変身しています。
「悩む」とね、答えは出ず、徒労感だけが残ります。
「考える」は、答えをだすということが前提にあって、建設的に答えを組み立てていきます。
行き渋りや不登校、
すべきことは、「考える」であり、「悩む」ではありません。
今日の本
考える力をつける3つの道具/岸良 裕司,きしら まゆこ
正解のない問題にどう取り組むか――。
ごちゃごちゃした現実、もやもやした解決策、どんよりした将来を解消するための「考える力をつける道具」はたったの3つだけ。
「ブランチ」は、問題をわかりやすく整理する道具。
「クラウド」は、「あちらを立てればこちらが立たず」の板挟みを解消する道具。
「アンビシャス・ターゲットツリー」は、障害を予想して、目標を実現する道筋を見つける道具。
使うのはかんたん。しかも使えば使うほど、考えるのがどんどん楽しくなってくる。
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