こんにちは、AI-amの吉田 晃子です。
不登校の子どもの夏休みの過ごし方についてご質問をいただきました。学校に行っている子も行っていない子も、この夏休みが有意義なものになったらいいな。
不登校の子どもの夏休みの過ごし方
[aside type=”boader”]春から不登校の中二の子ども(長男)がいます。夏休みはどのように過ごさせたらいいんですか?[/aside]
[aside type=”boader”]ゴールデンウィーク明けから学校に行っていません。2学期からは行くと言っています。しかし夏休みに入ってもゲームばかりしていて、夏休み中に何かさせないとこのままでは2学期も学校に行けないのではないでしょうか?[/aside]
[aside type=”boader”]夏休みだし、どこか行こうよ、なにかしようよと子どもを誘うのですが、何を聞いても「どうでもいい」としか言いません。どう言えばいいのでしょうか[/aside]
夏休みいかがお過ごしですか?
夏休みに関するご質問がきます。こういった想いをもつ親御さんは、ほかにも少なからずおられるのではないでしょうか?
個別相談でお話をお伺いしたのではないので、関係性や環境などがわからずなんともですが、わたしなら 何もしません。「アレしてみては?」「コレしてみては?」とも言いません。
夏休みはどのように過ごさせたら…… だなんて、子どものおもうままに過ごして もらえたらいいですよね。
せっかく不登校してるんだから、そのまま、自分に正直な、自分を大切にする人に育っていってほしいです。
2学期も学校に行けないのではないでしょうか?…… っておもわれているのなら、その通りになりますよ、たぶん。
よくほら、人生はそんなに甘くない! って言ってる人がいるけれど、そういう人の人生は、ほんと甘くない(笑)。
どういう想いで子どもを誘うのだろう?
不安や焦りからくる言葉はいつだって「今のあなたのままではダメですよ」というメッセージになる し、夏休みに入ったとたんに2学期からは行くと言わすなんて(言わざるをえない環境に追いやる)、それはあまりに酷い仕打ちです。
夏休み中になにをさせたら2学期から学校に行ける子どもになるか、わたしにはわかりません。
ただわたしが子どもだったら、親の望むことはしないでおこうと決め込みます。
家出も考えるし、学校には行っていないけど友だちはいてて、その友だちの家にずっと居れるようなら、その友だちの家に居させてもらう。そういうことができない質(たち)とか年齢だったら、顔をあわせないよう、部屋にこもります。
夏休みはなぜいいの?
学校に行っている子も、行っていない子も、この夏休みが有意義なものになったらいいな。
わたしは子どものしごとっていうのは学校に行って勉強することではなく、遊ぶこと だとおもっています。
だから本来なら365日すべてが夏休み(みたいなもの)なんです。
推測だけど、多くの子どもは夏休みを喜んでいるとおもうんですね。「やったーーー! 夏休みだー!!」って。
でもなんで夏休みが「やったーーー!」なの?
それは学校に行かなくてもいいからですよね。
じゃあなんで学校に行きたくないの?
おもしろくないからです。
サドベリースクール・デモクラティックスクールの子どもたち
今、AI-amのふたり(吉田・星山)は、 沖縄サドベリースクール に来ていますー(昨日から泊まっている)。
沖縄サドベリーはまだ夏休みではなくて、朝からクッソ暑いなか(笑)一人、二人と子どもたちがやってくる。やってくるたび、リラックスした音色の声も膨らんでいく。
ここ沖縄サドベリーの夏休みは8月11日からだそうですが、子どもたちは「夏休みはいらない!」って言ってるそうです。
海琳 さんがデモクラティックスクールに行ってたころ、彼女もまた「夏休みはいらない!!」って言って、議題にだしていました(スタッフは休みが欲しかったから、話し合いの結果スクール自体は閉めず、スタッフが順番で休むことになった)。
夏休みはあてがわれるもんじゃなく、指示されて、命令されて、評価されて、、、っていう受身なんかじゃなく、学びの主導権は自分自身が持つもの です。
「あてがう」の意味をググると、相手の求めによらないで、こちらで適当に与える。「子供におもちゃを―・う」とありました。
子どもの領域、立ち入りべからず
夏休み中に、なにをすべきかというと、それは夏休みに関係なく、「おはよう」とか「行ってきます」とか、「ありがとう」や「ごめんなさい」とかを親は言って(子どもはたとえ言わなくても。また言うように強要もしないで)、
ごはんを作って、食べて、、、
ひまわりだってうつむくことがあること知って、、、
今日あったおもしろいこととか、イヤだったこととかを、話したり、聞いたりしながら、、、
そうやってなんでもないような一日がおわっていく。それがいいなあとおもうのです。
ひとは、自分のことは自分で考えます。
それはおとなも子どももおなじです。