こんにちは、AI-am(アイアム)の吉田 晃子です。
先日の宮崎でのトークライブで、
「尊重される家庭で育ってたまりんさんが、(幼稚園や小学校のころ)(尊重されない)お友だちの家とかで、自分の家とは “違う” のを見て、どんなふうに思っていましたか?」
というご質問を受け、 星山海琳 さんは次のようにこたえました。
海琳さんのこたえ
「わたしの家には、いつも “違う” があった。
うちは4人家族だったから、家のなかだけでも4つの意見や考えがあって、人それぞれ違うのは自然なことだと染みついていた から、友だちの家(親)が違うことにも違和感はなかった」
親と子は別の生きもの
子育てというのは、親の思い通りにすることではない、ってわたしはそう思っています。
親の思い通りにするってことは、つまり、子どもを、自分の価値観や都合に従わすってことですよね?
そんなのぜったいイヤだ!
そもそも、人格も、好みも、歩く速さも、生きていく時代も異なる子どもと、わたしの価値観はちがう、都合もちがう、それは当然です。
夢は叶わないって教えてるみたい
宮崎からの帰り、フェリーのなかで、巻き寿司を食べるのに「お皿がほしい」「お箸がほしい」と 自分のしたいことをきちんと声にしている 女の子(4歳)がいたんですね。
でもその子のお母さんは、頭ごなしに「お皿なんかいらない!」「わがまま言うんだったら食べなくていい!」と怒鳴った。
もったいないなあって思ったです。
どうやったら自分のしたいことが実現できるか! すっごい学びのとき だったのに。
母は手で、子はお皿に乗せてお箸でよばれる。 “違う” が体験できるときだったのにな(それは平和なのにな)。
頭ごなしに怒る
「頭ごなしに怒る」って行動をされると、
- 萎縮して自分の気持ちが言えなくなります
- 理不尽なことでも嫌と言えなくなります
- いざキレてしまうと異常に攻撃的になります
- 嫌われるのが怖くなります
- だから負の我慢をおぼえます
- 自分が悪いのではないか? と自分を責める性格になります
自分のしたいことをきちんと言ったら、否定され、怒られる。。。この経験の積み重ねは、子どもの素直さを奪ってしまいます。自分を出すことが怖くて、正直に生きる力を奪います。
自分に正直に生きる力を奪われたまま親になり。。。だから子育てが苦しくなる。自分にウソをついているとき、人は悩みます。
順繰り
親の影響というのは、ものすごーーーく! 大きいです。
子どもが思い通りにならないときに、怒鳴ったり、物を投げたり、叩いたりすると、子どももまた、自分の思い通りにならないことに対して、怒鳴って威嚇したり、暴力を振るったりする。必ずそのようになるわけではないけれど、よくあることでもあります。
いっぽう、自分の話を聴いてもらえた子どもは、相手の話を聴ける人になります。
相手の話を聴ける子どもは、自分の意見を言える人になります。
違いを楽む
タブーがない家庭は、息をするのが楽です。
そうするとね、どんな意見を持っていようと、自由に発言できるし、それを受け入れて話し合える素地ができあがってきます。
「こんなこと言ったら怒られるかも」と家族の目を気にすることなく、何でも思ったことを言えるようになると、知恵がどんどん育ってきます。
多様性に寛容な社会が発展してほしいから、まずは家庭からそうする!
そのためにまずは自分がそうなる!
オープンマインド! 今日は怒らないぞって決める。
今日の本
「超」育児
無気力・無関心・無感動で依存的、自己中心で足ることを知らない子どもの出現は、出産から始まる母親の誤った「育児常識」に基づく子育ての結果では? 現代テクノロジー社会におけるナチュラルな子育てとは? 子どもが生まれ持つ固有の才能・能力を壊さない育児とは? 衝撃的だが目から鱗が落ちる提起。