子どもの現状に満足していないとき、親はなにかを教えたり提案したりする【後編】

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ammこんにちは、AI-am(アイアム)星山まりん です。

サドベリースクール(デモクラティックスクール)には、カリキュラムがない。
家庭でサドベリー」でも、家で子どもになにかを教える、ということはありません。

カリキュラムはいらないし、子どもに教えるべきことなんてない。
子どもの可能性や選択肢は狭まったりしない。

【 前編はこちら 】

カリキュラムのないサドベリースクール、なにも教えない「家庭でサドベリー」では、子どもはなにも学べない?【前編】

2018.04.23

教わることと学ぶことはイコールではない

知らないことを知ることができるから学校はおもしろい、自分にとって必要だと思う、と子どもが考えるなら、もちろんそうすればいい。

親から将来の、または未来への選択肢をいくつも提示されることが楽しいというなら、それがいい。

けれど、大人からなにかを教わらなければ子どもはなにも学ばない、なんてことはありません
そして、教わることと学ぶことは、イコールではない

大人がなにも教えないとき、子どもは自分で見つけたなにかを学んでいます。
自分の感性とか、思考に、寄りそっている。

 

子どもにとっての情報源

学校は知らない世界を知る場でもあり、そこで知ったことから自分のやりたいことや興味のあるものを見つけたりする。
それは確かで、でも学校に限ったことでもない。
と、前回書きました。

知らない世界を知る場は、子どもの日常のなかに、学校以外にいくらでも点在しています。

ネット、漫画やアニメ、本、テレビ、ゲーム、映画、家族や友人との会話、あるいは耳に届いた誰かの会話、街なかで見るもの。
そういうものの一部に「学校」も含まれている、ただそれだけです。

大人にとっての情報源と、なにも変わりません(だからこそ、規制なんてしている場合じゃない)。

 

教えることで起きる、大きな問題

教えることで親が広げようとしている子どもの可能性や選択肢とは、将来の職を指しているか、そうでなければいま熱中できるものや集中、没頭できることを指している、ほとんどそのどちらかです。

どちらにせよ、親は親として(つまり自分の主観によって)子どもに選んでほしくないもの優れていると思わないものを子どもにすすめることは、絶対にしません

ここに大きな下心があり、価値観の植えつけがある。

生まれたときからいっしょに暮らしているかぎり、色移りするようにして親子の価値観が似ていくことは避けられませんが、植えつけは避けられます。

 

教えれば教えるだけ選択肢が増える。
これは、はんぶん正しくて、はんぶん間違いです。

たしかに子どもはひとつの情報を得る(ついでに親の価値観も)。
同時に、子どもの思考のなかに囲いができていく

囲いができていくことによって、子ども自身の思考や許容の幅は狭まって、「選択してもよい/よくない」という親の価値基準が子どものなかで根をはっていく
そういう意味では、選択肢は増えるどころか、狭まっていると言えます。

これは、大きな問題。

ほんとうは見渡すかぎりすべてを選ぶことができるし、そして自分自身の感性と視力で見つけられるものがある(見つけたものが正解か不正解かなんて、他人にはぜったいに判断できない)。

けれどそこらに誰かが道を数本つくってしまうことで、その道以外を歩いてはいけないような気になる

小川に橋がかかっていたら、わたしたちはその橋を渡る。
並んで、おなじ景色を見る。

 

親が提案や提示をしたくなるとき

学校に行かなくてもいい、勉強だってしなくてもいい、と思っている親でも、子どもの現状に満足していないとき、なにかを提案しようとしたり、提示しようとします。

たとえば、ご近所さんに聞かれても、自分の親(子どもの祖父母)や親戚に聞かれてもはずかしくない、「学校には行っていないけどこんなことをしているんです」と言えるような、なにか。

ゲームでははずかしいけど小説ならいいとか、アニメでははずかしいけど歴史ならいいとか。
登山や料理はよくて、アイドルのファンはだめとか。

大人の趣味なら「ほっとけ」という感じなのに、子どものこと、ましてや学校に行っていない、勉強をしていない、あるいはサドベリースクールといったオルタナティブスクールやフリースクールにさえ通わず家にいる、そういう子どものこととなると、そうもいかないらしい。

 

小川に橋をかける

もうすでに夢中になっているものがあるのに、親である自分にとって望ましいものを選ばせようとしたり、制限をかけようとしたり、それとなしに興味を逸らせようしたりする。

子どもが困ってもいない、悩んでも、求めてもいないのに与える提案は、いつも子どもの現状を否定しています
それではいけないよとか、それよりももっといいものがあるよ、と(好きなものがあるのはいいことだと言うくせに)。

あるいは、おまえには見つけられないだろうから見つけてあげるとか、これは知っておくと役に立つとか。
そういう環境に置かれてつづけていたらそのうち、そりゃ当然のように、自分では見つけられなくなるでしょう。

わたしは、それよりも、
自分だけの価値判断がくだせたり、
自分の思うところに橋をかけられたり、
その橋をかけることに恐れを抱かなかったり、
渡りたくない小川なら自分ひとりだけ渡らないことだって選べるような、
そういう人間でいられるほうが楽しくていいと、心から思う。

 

今日の本

街場の教育論 / 内田 樹

「教育には、親も文科省もメディアも要らない!?」
「教師は首尾一貫していてはいけない!?」
「日本の教育が『こんなふう』になったのは、われわれ全員が犯人」
「教壇の上には誰が立っていても構わない」
「学校はどの時代であれ一度として正しく機能したことなんかない」
「『他者とコラボレーションする能力』の涵養こそ喫緊の課題」

学校、教師、親、仕事、宗教…… あらゆる教育のとらえ方がまるで変わり、「学び」の本質を見事に言い当てた、驚愕・感動の11講義!
混迷する日本を救う、現代必読書。

 

 

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