こんにちは。
AI-am(アイアム)の
星山 海琳 です。
不登校をしてから高校に進学したけど、やっぱり学校が肌に合わない、という方がたくさんいらっしゃいます。
わたしは、小中高へ通わず(いわゆる不登校)、大学へ行きました。
わたし自身も利用した高卒認定試験などのことを含めて、不登校から高校、そして大学へ行く方法をまとめています。
もくじ
まいにち高校に通わなくても大学へ行ける
むかしに比べると、「大学生」は当たり前の存在になりました。
進学率も上がったし、大学生年齢のひとには、「お仕事は?」と聞くよりも「学生さん?」と聞くことのほうが多いですよね。
そういう時代になった今、「学生時代」というものを大学まで含めて考える子どもは、たくさんいます。
もちろん、学びたいことがあるひともいるし、大卒じゃないとまともに就職できない、という考えのひともいる。
理由はなんにせよ、小中学校で不登校、もしくは不登校がちになっているひとが、高校からがんばろう、そして大学へ行こう、と考えることは多いですね。
でも、いざがんばって高校に入学してみたけどつらくてたまらない、というご相談をよくいただきます。
クラスメイトや先生、部活、その学校に特徴的な部分などが原因で不登校をしていたならともかく、
学校そのものが肌に合わないひとは、高校生になったからといって必ずしも学校というものに馴染めるわけじゃありません。
わたしは、小学校・中学校へは通わず、高校にも入学せず、大学生になりました。
大学へ行く方法って、ひとつじゃありません。
通いたくなければ、まいにち高校に通わなくていい。
高校に通いたくないひとが大学へ行く4つの方法
全日制の高校に通わずに/卒業せずに大学へ行く場合には、高等学校卒業程度認定試験(通称・高卒認定/高認)という制度を利用する必要があります。
わたしもこれを利用しました。
高卒認定も用いつつ、今回は4つのパターンを挙げてみます。
- 通信制へ転入 → 卒業 → 大学受験
- 通信制へ転入 → 高認受験をする → すべて合格したら高校をやめる → 大学受験
- 全日制のまま高認を受験する → すべて合格したら高校をやめる → 大学受験
- 高校をやめる → 高認を受験・合格する → 大学受験
ひとつずつ解説しますね。
1.通信制へ転入 → 卒業 → 大学
全日制から通信制へ転入して、そこで卒業する。
いちばんシンプルな方法です。
ちなみに、全日制を退学してから通信へ編入すると、空白期間ができてしまいます。
空白期間をつくりたくない場合は、退学せずに転入の手続きをしましょう。
参考記事 >>> 中学不登校でも高校進学できる全日制・定時制・通信制-公立・私立高校一覧
2.通信制へ転入 → 高認受験をする → 合格したら高校をやめる → 大学受験
高卒認定は、全日制・定時制・通信制の高校に在籍中でも受験することができます。
また、高校で取得した単位によって高認の試験科目を免除することもできますので、高認の合格も、より手軽になります。
*詳しくはこちら
高等学校卒業程度認定試験:免除要件 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shiken/06033010/007.htm
高校在学中に高認試験に合格して、高校を自主退学した場合、学歴上はあくまでも「高校中退」となります。
高認の資格があれば大学や専門学校の受験をすることができますので、学歴を気にしない場合 や、とにかく現在のしんどい環境を改善して先へ進みたい、といった場合であれば、とても有用な方法ですね。
3.全日制のまま高認を受験する → すべて合格したら高校をやめる → 大学受験
こちらは通信制に転入しないパターン。
転入以外はすべて同じことですが、精神的に余裕があるなら、これもいいと思います(転入のあれこれもなくて楽だし)。
とにかく一刻も早く全日制の高校をやめたい、という場合には不向きですね。
4.高校をやめる → 高認を受験・合格する → 大学受験
高校に籍を置いておかずに自主退学して、高認を受験する方法。
籍を置いていてもいなくても、高認の試験に際してやることは特に変わりません。
違いといえば、安心感や、高認が不合格だったときにも焦らずにいられること、などなどでしょうか。
追い詰められないとできない!というタイプのひとには、わりと効果があるかもしれません。
まとめ
高認は8月と11月、一年に2回、試験が実施されています。
早ければ1回で合格することも、もちろん可能です。
わたしは小中高に通わないあいだ勉強もしていませんでしたが、それでも2ヶ月半の勉強で全8科目に一発合格しました。
集中さえできれば、簡単な試験なんです。
ましてや高校まで多少なりとも勉強していれば、ちょっと知識を加えるだけで済む。
「高卒」の学歴 が欲しい方には適さない方法ですが、
- 大学や資格など、高校を出てからやりたいことのために、いやいや高校に通っているとき
- 学校をやめたいけど認めてくれない親を説得したいとき
などの場合には、とても有効です。
精神に余裕があれば、今のこと、先のこと、いろいろ考えて好きなものを選択すればいいし、
しんどいときは、とにかく楽になるものを選べばいい。
道は、いくらでもあります。
↓ 不登校から高認、そして大学へ行ったことについては、この本にも書きました ↓