こんにちは、AI-am(アイアム)の 吉田 晃子 です。
2018年5月5日の朝日新聞に、(大岩ゆり)として、
もくじ
ゲーム依存症は病気。治療が必要 「リアルな人間関係、充実させたい」 ネット依存症
2018年5月6日の朝日新聞には、同じく大岩ゆり氏の、
中高生52万人、ネット依存疑い 受診者の大半が男性
という記事が掲載されていました。
この記事には、
ネット依存症の疑いがある中高生は全国に約52万人に上る。ただし、ネットやゲームをする子どもがすべて依存症になるわけではない。
単なるやり過ぎと依存症の違いは、自分で制御できるかに加え、心身の健康悪化、遅刻や不登校、家庭内暴力などの問題が起きているかいないかで判断する。
と書かれています。
ネットやゲームの単なるやり過ぎと、依存症の違いには、不登校の問題(不登校は問題ではないが!)が起きているかいないかで判断すると書かれていますが、
「ゲーム依存症・ネット依存症」と「不登校」はイコールではありません。
朝日新聞のゲーム依存症の記事
出典:朝日新聞
出典:朝日新聞
有料記事なので、すべてを貼りつけることはできませんが、全文には以下のことが書かれていました。
- ゲーム依存症と診断された男子生徒(15歳)のこと
- 中高生52万人、ネット依存の疑い 制御できる?生活に支障ない?
- 危険性、本人の認識不可欠 「電子メディア、1日2時間内に」
ゲーム依存症と診断された男子生徒(15歳)
国立病院機構・久里浜医療センターに入院した少年は、当初は自分の将来に絶望し、周囲はみな敵だと感じていたそうです。
けれども入院して、自分と似た体験をした人が大勢いることを知り、不登校でも高校や大学に進学した人もいるとわかった。「将来を諦めなくてもいいんだ」と励まされた。
昨秋、高校受験の準備を始めた彼は、塾をさぼってゲームに流れることもあったが、志望校に合格し、今春から高校に通われている、という内容でした。
中高生52万人、ネット依存の疑い 制御できる?生活に支障ない?
国立病院機構・久里浜医療センターでゲーム依存症と診断された人は、
朝起きられない(76%)
昼夜逆転の生活(60%)
学校や会社を休む(59%)
物を壊す(51%)
家族に暴力をふるう(27%)などといった問題を抱えていたそうで、この数字をグラフにしたのが、上記の図表です。
厚生労働省研究班の12年度の推計によると、ネット依存症の疑いがある中高生は全国に約52万人に上るとのこと。
ただし、ネットやゲームをする子どもがすべて依存症になるわけではない。と書かれてあります。
単なるやり過ぎと依存症の違いは、自分で制御できるかに加え、心身の健康悪化、遅刻や不登校、家庭内暴力などの問題が起きているかいないかで判断する。と。(後述)
また、世界保健機関(WHO)は今年6月に公表する国際的な病気の分類の改訂案で初めて、ゲーム依存症を「ゲーム障害」として疾患名に入れる方針だそうで、
これに対し、日本の企業も加盟する米国のゲーム業界団体は「ゲームに依存性はない」と反対を表明している。とありました。
危険性、本人の認識不可欠 「電子メディア、1日2時間内に」
ネット依存症の治療をしている医療機関などは全国で約40カ所にとどまり、デイケアや入院治療をしている所はほとんどなく、初診の予約は数カ月待ちの場合も少なくないとのことで、
日本小児科医会は、スマホやテレビなど、電子メディアの利用時間を1日2時間以内にするよう提言されていて、
「依存症に陥ってしまってからでは治療が難しい。予防が肝心だ。危険性も認識してつきあってほしい」と話されている。ということが書かれていました。
5月6日付けの朝日新聞
出典:朝日新聞
ゲーム依存症やネット依存症と不登校
で、今回このニュースを取りあげたのは、この朝日新聞の記事の文章に(また2日つづけてGWが明ける直前に)、巧みな罠がしかけられていると思ったからです。
※ 実は6日の午前中から当ブロブ記事を書きかけていたら、朝日新聞の記事が「2018年5月6日13時00分」で再度、ネットにUPされました。再度UPさたものには、以下の文章が載せられています。
(ネットやゲームの)単なるやり過ぎと依存症の違いは、自分で制御できるかに加え、心身の健康悪化、遅刻や不登校、家庭内暴力などの問題が起きているかいないかで判断する。
出典:朝日新聞 中高生52万人、ネット依存疑い 受診者の大半が男性
この文だと、不安になられる方や、偏見をもたれる方もいるのではないでしょうか?
「ゲーム依存症・ネット依存症」=「不登校」ではありません。