こんにちは、AI-am(アイアム)の 吉田 晃子 です。
ひらがなのなぞり書きや、漢字のなぞり書きって、ちょっとだけ線と線の間隔がずれていたりするだけで、どうして直されたりするんでしょう?
読み書きそのものではなくて、先生に対する従順な態度や姿勢の正しさを教えているのでしょうか?
あんな文字、こんな文字。みんな美しい!
もくじ
字がじょうずだったわたし
やわらかい、あたたかみのある字体の人に憧れます。
幼稚園のころから高校2年のころまで、お習字を習っていたわたしは(60年〜70年代のころは習ってた子って多いんじゃないのかな)、俗に言う「字のじょうずな人」でした。
学校はもちろんのこと、ちょっとしたところ(病院だったり、パーマ屋さんだったり)で名まえを書いただけでも、「うわ〜じょうずね〜」と褒めらたものです。
それはかなりの快感でした。
褒められまくっていたから、人前で字を書くことに「劣等感」というものをいだいたことがなく、あるのは「優越感」だった。
わたしの書く字を見て、褒めなかった人
高1のとき、友だちどうしで沖縄に行ったんですね。
そのとき、はじめて、字がうまいとか、へただとか、そういったものを、外からの評価で測っていない人と出会った。
うまいか、へたか、のどちらかだったわたしは、衝撃をくらったのを、今も鮮明におぼえています。
その人は「自分の字体」で、字を書いていた。
字と本人がフィットしてるの。
審美眼
わたしが書く字は、お習字の先生が「よし」とした字。
じゃあ、「わたしの字体」ってどんなんだったんだろう?
「字がうまい」「字がへた」ってなんなんだろう?
「字がうまい人」と「じょうずと思われたい人」のちがいを知った。
よっぴーさん、あなたは字がヘタですよ、というレッテル
小学1年になると、ひらがなを覚えるのに、ひらがなノート(?)を使って、おんなじ字を何回もなぞり書きして覚えるじゃないですか?
出典:ぷりんときっず
同時に、「きれいに書きましょう」採点もついてきて。
この春、小学生になった子の、ひらがなの練習ノートを見た。
えんぴつで書いた自分のなまえのひらがなに、赤ペンでチェックがされている。
ちょっとだけ線と線の感覚がずれていたり、傾いたり、しているんだって。きれいに書きましょうって。
すごく、かなしくなった。
ましてや、自分のなまえを正されるなんて…。
なぞり書きは頭を使わない
まりん さんは、このおんなじ字を何回もなぞり書きしたり、そのあともさらに何回も書いたりするのが、とにかくイヤだったみたいで、やりませんでした(小学1年のはじめ、まだ学校に行ってたとき)。
服従感を受け入れたくない、また、のちのちになって、自分のノートに、自分以外の人に侵入されるのがイヤだったのかな? なんて思っていたりもしてたのですが、
↓↓ の本をみて、なぞり書きが嫌いなのは頭を使わないから…、というのを読んで、へえ〜となったのでした。
今日の本
なぞらずにうまくなる子どものひらがな練習帳
本書より(桂先生執筆) ひらがなの練習では、なぞり書きがよく行なわれています。なぞり書きとは、薄い灰色の字を上からなぞることです。しかし、子どもは、なぞり書きが嫌いです。はみ出すと注意されるし、頭を使わないからです。私の研究では、なぞり書きよりも写し書きの練習のほうが効果があることがわかりました。写し書きとは、、、(詳細は本書で! )
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美しい日本のくせ字/井原奈津子
有名人の字から道端で拾った字まで。くせ字から日本が見える! くせ字蒐集家の井原奈津子氏が約30年にわたり収集した、めくるめく「くせ字」の世界を紹介します。著名なお笑いタレントや世界的スターの文字、また道端に落ちていた名も無き文字から、井原氏は何を読み解くのか……。深くて、ちょっと曲がったくせ字の世界へようこそ!
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