映画『夢みる小学校』舞台挨拶で思った「こんな学校、いいな」で終わらないために!

こんにちは、
AI-am(アイアム)の よっぴー です。

4月10日(日)「あつぎのえいがかんkiki」(神奈川県厚木市)で行われた、きのくに子どもの村学園のドキュメンタリー映画『夢みる小学校』 のオオタヴィン監督の舞台挨拶に、よっぴーまりんがゲストで参加させていただきました。

遅いレポートになりましたが、この日、『夢みる小学校』の舞台挨拶にわたしたちをお招きくださったオオタヴィン主宰「まほろばスタジオ」広報・長谷川悦子さん、ありがとうございました!
オオタヴィン監督、ありがとうございました!

自分たちの講演会などでは得ることができない感触で、貴重な経験をさせていただきました。

『夢みる小学校』上映後も席を立たずに残ってくださったみなさん、インスタライブで聞いてくださっていたみなさん、おじゃましました。どうもありがとうございました!

色とりどりの人々がいる光景から

『夢みる小学校』の上映が終わり、自分たちの名前を呼ばれて舞台前へ行くと、、、
満員御礼となったこの日、客席を見渡すと、老若男女を問わず幅広い世代の方々がいらっしゃいました。

保護者の方や、仕事として教育に関わっている方・いた方、学生の方、小学生年齢のこどもたちもたくさんいました。

色とりどりのその光景を見て、うれしくなると共に、次のように思ったのでした。

学校教育を複眼的に問い、考える機会

(映画『夢みる小学校』を見終わって)いまここにいる人たちは、

  • 文部科学省に認可された私立学校でありながら、独自の理念・方針に基づいた教育を実践している学校のひとつ、きのくに子どもの村学園があることを知った
  • きのくに子どもの村学園で実践しているカリキュラムは、みんなが知っている学校(一条校)にも取り入れられることを知った
  • 通知表は義務ではないことを知った
  • 宿題のない学校があることを知った
  • 定期テストをやめられることを知った
  • 体験学習が脳のOSを育むという考え方を知った
  • 「学校は楽しいだけでいい」という考え方を知った
  • 一条校とは異なる職員室や先生の存在を知った
  • etc、etc……



そこで、思ったんです。

じゃあ、みんなが行っている、みんなが知っている学校・一条校は、どうしたらいい?
いまの学校はなにが問題で、どんな学校がいいとおもう?
そのために、各々ができることはなんだろう?

幅広い世代の方々を目の前にして、学校教育の主役であるたくさんのこどもたちを目の前にして、教育について複眼的に問い、考えていける機会はそうない! って。

「こんな学校、いいな」で終わらないために

明治から続く日本の教育システムには問題点が山積みと言われていますが、(一条校における)学校教育のどこが問題なのか、問題点はどこにあるのか。
じゃあ、学校教育はどうあるべきなのか。そのために必要なことは何なのか。

映画『夢みる小学校』 を通して、きのくに子どもの村学園を垣間みたわたしたち。

きのくに子どもの村学園がいいと思った人、きのくに子どもの村学園のようにさまざまな方法をとる教育のひろがりを望む人、きのくに子どもの村学園の教育観に疑問をもたれた人、わたしたち(よっぴーまりん)のように異論をもつ人。客席にも、さまざまな人がいたと思うんですね。

また、『夢みる小学校』の感想は、SNSやブログでも多く読むことができます。

しかしながら残念なのは、「個人」の声はなかなか届かないことです。
もちろん個人が声を出すことは大切だし、それがうねりになることもあります。
でもたいてい、各学校や行政等に対しても、ひとりの人の意見は、「1件」としてはカウントされづらいんですよね。インターネット上の声であれば、なおさらです。


主役であるこどもたちを含め、現在の学校教育に関心を持って集まったみんなの多種多様な感想、多角的な意見や考えが「あつぎkiki」で発生した声として形になれば、また違った景色があるかもしれない、と思ったのでした。


『夢みる小学校』は全国各地で上映されています(上映情報は記事下部にて!)。各館ごとの声を集めれば、相当数になるでしょう。

また、これまでにたくさんの著名人、各学校校長・教員の方々等が舞台挨拶等にも立たれています。
前川喜平さんや、星野概念さん、汐見稔幸さん、杉田かおるさん、数学教師・井本陽久さん、椙山女学園大学学長・後藤宗理さん、横浜市立日枝小学校校長・住田昌治さん、大阪市立木川南小学校前校長・久保敬さんもいます。

それら各館の声を集めて、

教育改革に向け活動されている団体に提出するとか、

それこそ映画に出演されている茂木健一郎さんや尾木直樹さん、高橋源一郎さん、辻信一さん、西郷孝彦さんたちの力もお借りするとか、

文科省はじめ、各教育委員会、各学校に提出するとか、

また、直接意見を届けられる政策共創として政治家や行政と国民を繋ぐプラットフォーム(『PoliPoli』)ができたように、教育でもプラットフォームをたちあげる、、そんなこともできるかも。


こどもは未来だから! そんな想いで、オオタヴィン監督がつくられた貴重な映画。

「こんな学校、いいな」で終わらないために。(終わらない歌を歌おう 明日には笑えるように。ねっ、監督^^)

発見のための視点と視野、実現のための手段と工夫、どれがいいのか、それをみんなでみつけよう

少し話が逸れますが、建築家・吉阪隆正の展覧会『吉阪隆正展 ひげから地球へ、パノラみる』で、このようなことばがありました。↓↓

自分たちの美しいものを手にいれたとき
ひとびとはこころにほこりをもつ
ひげから国土まで、それをもとめたい

発見のための視点と視野
実現のための手段と工夫
どれがいいのか
それをみんなでみつけよう

吉阪隆正『吉阪隆正展 ひげから地球へ、パノラみる』
『吉阪隆正展 ひげから地球へ、パノラみる』東京都現代美術館 https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/takamasa-yosizaka/


Facebookでつぶやいたことなんだけど(→ https://www.facebook.com/yo.akiko/posts/1663118040723376)、
発見というのは、一種の受け身じゃないですか。
でもって、事前のこだわりや常識をどれだけ排せるか、じゃないですか。

学校もそうだし、親と子の営みを編んでいく過程ともおんなじだな、って思ったんですね。
教育(=こども)を作るのが目的なら教育家はいらない。

発見して、そして能動的に、おたがいに相手を理解するところに営みを編んでいきたい。
化粧水をパンパンと頬に染みこませるように、新鮮な想像力をビンビン肌に潤わせて、手段と工夫をみつけていきたいね。

上映情報

北海道、青森、岩手、山形、宮城、新潟、福島、群馬、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡、山梨、長野、富山、石川、福井、岐阜、愛知、京都、大阪、和歌山、岡山、広島、島根、山口、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄、宮古島

うわぁーこんなにもたくさんの町々で観られているんですね!
オオタヴィン監督の情熱の数珠繋ぎですね。

詳しくは、公式サイトの「夢みる小学校」劇場上映 スケジュール をご覧ください。


でね、でね、
『夢みる小学校』は、2022年夏以降、自主上映が可能になるそうです!

劇場公開がすべて終了したら、『夢みる小学校』のサイト→ https://www.dreaming-school.com/ に「自主上映申し込みフォーム」が設置されるとのことです。


『夢みる小学校』は文部科学省選定映画です。なので、学校で堂々と上映できるんです。

学校の先生が、
こどもたちが、
保護者たちが、
地域の人たちが
各教室で(またはオンラインで)みんなで観るの。
そして、複眼的、多角的に意見をだしあって、議論しあって、
どれがいいのか
それをみんなでみつけるの。
つくっていくの。柔軟に、民主的に。

公の学校は、公のもの。
つまり、わたしたちのものであり、わたしたちがつくっていくんです。


※以前、試写で拝見した際の感想は こちらの記事で書いています
『夢みる小学校』きのくに子どもの村学園のドキュメンタリー映画の感想 - これは「普通」? これは「自由」?



最後に。
舞台挨拶後、あつぎkikiさんのホールでわたしたちにお声をかけてくださった方へ。
この場をお借りして、ありがとうございました! サイコーの出会いでした。

そのあと、お茶会にご参加くださったみなさん、いろんなお話をきかせてくださってありがとうございました! おみやげもありがとうございました! 

たのしかったーーー!!

長谷川悦子さん、オオタヴィン監督、ありがとうございました!


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