『よつばと! 』7巻 第46話「おつかい」の話と、親が子に教えられるのは人生はなんとかなるということだけの話

am3こんにちは、

AI-am(アイアム)
よっぴー です。

 

『よつばと!』がサドベリーなんだなあ〜ってことは以前書きましたが、今日は『よつばと! 』の7巻 第46話の「おつかい」の話から展がることを書いています。

 

『よつばと!』7巻 第46話「おつかい」

前回の投稿記事 ゲーム依存症の子どもはゲーム心配症の親のもとで育つ で、

子どもが創造的活動(自らが学んでいきたいとする自立)をするとき、親は度々にして心配しますが、自立しようとしている子どもからすれば、「親に心配される」ほどウザいものはありません。

子どもが求めているものは、自己の力を発揮すること です。
その学びの場面で依存(所有的精神)を押しつけることは、「親は自分のことを信じてくれてない」という否認のメッセージを子どもに送っていることになり、子どもの自己信頼をゆさぶることでもあります。

やめて!! ですよ、ほんともう! 子どもはやりきれない悲しい気持ちにさせられる んですから たまったもんじゃありません(次回ここんとこ詳しく書きます!)

と書きました。

書きながら、「あーーー! まさに、『よつばと!』のおつかいや〜」っておもったんです。

どういうことかと言うと……。

 

以前、【家庭でサドベリー】『よつばと!』とサドベリーエッセンス の記事で、この漫画ってサドベリーだよなあ〜とご紹介した『よつばと! 』。

この漫画の 7巻  第46話「おつかい」がまさに、子どもが創造的活動(自らが学んでいきたいとする自立)をするときやん。自己の力を発揮するってやつやん、っておもったのでありました。

 

[aside type=”boader”]ストーリー

お昼になり、よつばちゃんが「今日はカップラーメンにする!」と言うんですね。

でも家にない。

するとすかさず、「よつばがかってくる! とーちゃんのもついでにかってきてやる!」となり、よつばちゃん、はじめて、おつかいに行きます。

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とーちゃんが頼んだのではなく、おとなの下心でおつかいに行くよう操縦したんでもなく、ある日! この日! よつばちゃん自らが「よつばがかってくる!」と言って行くんですね。

とーちゃんからOKをもらい、500円を渡されたよつばちゃんは真剣です。

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無事お店に着き、まずはとーちゃんのカップラーメンから買うよつばちゃん。

 

話はちょとそれて。。。

ネタバレになっちゃうから詳しくは書きませんが、とーちゃんの好みのラーメンの、選び方の説明いいですよね〜。スーパーに行ったとき見てみたんですね、陳列を。確かにーでした。あと、「ながいもの」も!

それからなんたって店員さんがナイスです! あの場面で「一番好きじゃないもの」ですよ!つまりは「一番好きなもの」。人生におけるいっちゃん大切な選び方 ですよ!

それをあの状況だったから「一番好きなもの」をアレンジした言い方、「一番好きじゃないもの」と言う店員さん。すごいー!!。

同じような場面に出くわすことがあったなら わたしもこう言おう! っておもった言い方でした。

 

 

話はもどり。。。

お買い物をするにあたり、次から次、知恵がどんどん湧き出てくるんですね。自らが学んでいく創造的活動(自立)がはんぱない。

達成感からよろこびを、困難からは悲しみを味わいして、観察力、選択力、判断力、行動力、人に訊く力、創造力、洞察力、マナー、正直さ、etc、どれほどの学びを得たんだろうか。

 

自己の力を発揮したよつばちゃんはこんな表情になります。

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ちなみにトップの写真は、 海琳 さん(当時3歳)がはじめておつかいに行って帰ってきたときの写真です。

『よつばと!』の7巻の「おつかい」を読んで、「あ〜、まりんさんもこんな気持だったのかなあ〜」、「こんなかんじだったのかなあ〜」ってね、今になってあらためて教えられました(自分自身のは覚えていない)

 

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親の干渉は自立を後退させ、依存を強め

思春期あたりの子どもをもつお母さんが言う「うちの子なんにもしないんですよ〜」っていう言葉。

あれ、しないのではなく、させなかったんですよね。「子どもが◯◯したい!」と言ったある日! この日!に。危ないからとか、面倒くさいとかの理由で。

 

自分を生きていくのに持って生まれてきている自発性、能動性 は、親の干渉によって押し消されていきます。

人は成長するためには安心感が必要 です。安心感とは、恐怖感がないこと です。

恐怖感があると、退行欲求(依存)と成長欲求(自立)との葛藤で、退行欲求にしがみついてしま

 

厄介なのは、人間の退行欲求には時効がなく、何十年経っても驚くほどしつこく残っていること。

権力主義的な親のもとで成長した人などは、おとなになってもしっかりと退行欲求を持っていて、それは高齢になっても持っています。
この退行欲求と、成長欲求の葛藤を、自分の中で意識化していかないと、子どもにも同じことをしていってしまいます。

 

「ちゃんと」なんて育てられない

親が子に教えられるのは、人生はなんとかなるということだけです。

だってほら、無限の可能性があったから、いまこうして なんとか生きているんじゃないですか!

失敗して、恥かいて、迷惑かけまくってきた(今もかけまくっている)自分のこの姿をあけっぴろにさらけだせば、へばりついてた退行欲求は薄れていきます。

日々を楽しむ。そうすればおのずと成長欲求は高まります。

 

子どものミスをつつく? 自分のミス、棚にあげきれない自分がですか? そんなわたしが、ちゃんと育てる? ないない!

 

問題を解決するためには自発性と能動性が必要 ですが、『よつばと!』のよつばちゃんの自発性、能動性はイキイキしてるんですね。干渉されないから。ジャッジされないから。

安心感に包まれて育っているから、創造的活動(自らが学んでいきたいとする自立)は健全に成長します。

 

『よつばと!』7巻の「おつかい」の話は、ラストで「おーーー!」ってなるんです。

なにがいちばん大事なのか、痛いまでに突きつけられます。愛するとはこういうことだよ、ということを、愛しながら見せてくれます。まばたきしてたら見逃すほど、さらりとやさしく。

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