『小さな天才の育て方・育ち方-小・中・高に通わず大学へ行った話』の発売から約1ヶ月がたちました!
amazonレビューのほか、「本が好き!」(http://www.honzuki.jp)という書評サイトでもレビューを書いていただいたので、ご紹介します。
■ 「本が好き!」レビュー紹介 ■
① 小学校から高校まで学校に通わず、勉強もしなかった著者が、大学に合格した方法とは?
② 小・中・高校に通わないで、半年の準備期間だけで大学に合格した娘とその親の話。とは言え、単純な勉強法の話ではありません。
④ 子供は、うまく育てれば本来持つ力を発揮できるということが分かった本でした。 ← いまここ
⑥ 親や教師が邪魔しなければ、子どもはみな天才だ。と言ったのは誰だったろう。 これは子どもの天才を信じて、通常の学校教育という邪魔を控えた、勇気ある母子の物語である。
子供は、うまく育てれば本来持つ力を発揮できるということが分かった本でした。
この本の著者(吉田晃子、星山海琳)は吉田晃子が母、星山海琳(まりん)が娘である。娘の海琳は、自分はただ「やりたいことをやり」「やりたくないことはやらなかった」と言う。小学校の1年生から学校へ行かなかったらしい。中学校には一度も登校したことがない。
と言っても、ずっと家にいたわけではなく、代わりにデモクラティック(サドベリー)スクールに通っていた。ここでは、生徒は自分の好きなことをやり、カリキュラムやテストはない。スクールの方針はみんなのミーティングによって決まる。
11歳でスクールを卒業した後、17歳で大学に行きたい、と思うようになる。動機は、ゲーム感覚で、小中高と勉強をしなかった自分が6か月で大学に行けたら面白いというものだった。
そこから勉強を始めるのだが、驚くべきことに小学校6年間の算数を20時間で終え、中高の数学は塾で教えてもらって12時間で終了。国語と現代社会は勉強しなくても80点が取れた。
やはり、本当に自分でやりたいと思えば、子供は自然に力を発揮する。学校教育で宿題や暗記を押しつけられ、勉強疲れしていなかったことも大きいだろう。
デモクラティックスクールでは何をするかは自分で決めるので、自然に大人になり、自分で考えて決める習慣も付いていく。彼女の文章を読んだが、20歳という年齢にしては、しっかりとした意見を持っている。
ちゃんとアルバイトなどもして、社会にも出ているので、ニートというわけではないようだ。ただ型にはまった学校教育に合わなかっただけなのだ。
この本に綴られた子育てや教育観が誰にでも当てはまるとは思わない。子供は一人ひとり違うのだから、全員に同じやり方が通用することはないだろう。しか し、子供にとって選択肢は多い方がいいに決まっている。本書の星山海琳さんの人生は、その選択肢の一つとして、十分に参考になるものである。
自分で考え、実行する力が身についた彼女なら、きっと大学卒業後もやりたいことを見つけ、夢を実現していけるだろう。そんな感想が自然に湧いた本だった。
(レビュアー:三毛ネコ さん)
http://www.honzuki.jp/book/238535/review/156314/
「本が好き!」レビュー紹介 ⑤
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