サドベリー教育を「選ぶ」子どもたちに理由を求めない【デモクラティックスクール「さいたま あみゅーず」が埼玉新聞に掲載されました】




am3こんにちは。

AI-am(アイアム)
星山 海琳 です。

 

埼玉県のデモクラティックスクール「さいたま あみゅーず」の取材記事が、埼玉新聞に掲載されました! 真摯な取材のようすが伺える記事になっていますので、ご紹介します。

また、記事内の子どもたちの言葉から、デモクラティックスクール・サドベリースクール(オルタナティブ教育)を「選ぶ」子どもたちに(もっともらしい)理由を求めたくなる大人の気持ちや、その弊害について思うことを書いています。



子どもたちが話し合いで、学びたいことや運営を自ら決める」

「デモクラティックスクール さいたま あみゅーず」は、2014年に開校した、埼玉県さいたま市のデモクラティックスクール(サドベリースクール)です。

子どもを100%信頼し尊重する教育です。自分の学びや行動は、自分で決める自由があります。カリキュラムなし、テストなし、評価なし!誰に教わらずとも、自分で学び成長することができると信頼されています。自分の学校は自分で作りたい!子どもたちとスタッフが、対等な立場で話し合い、スクールのすべてを運営します。「デモクラシー(民主主義)」を柱にもつ、新しい学校です。

引用:https://www.facebook.com/demoschoolsaitama/

>>> 「さいたま あみゅーず」をはじめ、日本全国にあるデモクラティックスクール・サドベリースクールの一覧はこちら

 

2021年3月29日付の埼玉新聞に、「デモクラティックスクール さいたま あみゅーず」の取材記事が掲載されました。

【あみゅーずが埼玉新聞に載りました🙌】

今日の埼玉新聞に、あみゅーずのことが載りました❣️❣️❣️すっごく大きく載せてくれて嬉しい✨しかもテレビ欄裏の社会面に載せてくれるなんて😂公的支援の必要性についても、言及してくれてます😂😂

記者の…

デモクラティックスクール さいたま あみゅーずさんの投稿 2021年3月28日日曜日

 

 

記事は、Yahoo!ニュースでも読むことができます。

新スタイルの学校「デモクラティックスクール」とは 予算など子どもが決定・運営 自ら学ぶ魅力が https://news.yahoo.co.jp/articles/8ed6956b0e213af361b233bb3f093767e1a67c67

 

記者の方は、朝一番から夕方までスクールで一日を過ごし、子どもたち、スタッフ、保護者にも取材されています。

デモクラティック/サドベリー教育は、いまの日本ではまだ珍しい教育ですが、「子どもが協議、運営決める」という見出しや、記事冒頭の「子どもたちが話し合いで、学びたいことや運営を自ら決める」など、
(「子どもたちも一緒に」といった言い回しもよく見受けられるなか)子ども主体の学校であることをきちんと汲み取った、丁寧な記事だと思います。

公立の学校へ通い、なんらかのきっかけを経て現在はデモクラティックスクール/サドベリースクールに通っている人、
公立を含めてさまざまな学校を検討し、はじめからデモクラティックスクール/サドベリースクールに通っている人、
オルタナティブスクールへ入学する過程は人それぞれですが、この2つのパターンに触れられているのもいいですよね。

オルタナティブスクールが、一条校(学校教育法第一条で定められた学校。みんなが知っている一般的な学校)ありきではなく、独立したひとつの教育理念をもつ学校であることがわかります。

大人になったら後悔する選択?

記事では、子どもたちにも取材されていて、こんな記述がありました。

優天さんは小学5年のグループ分けで親しい友人と離れたため、学校に行かなくなった。昨年7月から、あみゅーずに通っている。「みんなと一緒に行動するのが苦手。学校の施設ではなく、家という雰囲気なので、くつろぎやすくていい環境」と話す。

李実さんは小学4年の途中から学校に行かず、あみゅーずに通う。「学校は決められているから」という。
(中略)
あみゅーずに通う理由を聞くと、「何か分からないけど、ここがいい」。優天さんがすかさず「何か分かる」とつぶやいた。

 

引用:新スタイルの学校「デモクラティックスクール」とは 予算など子どもが決定・運営 自ら学ぶ魅力が https://news.yahoo.co.jp/articles/8ed6956b0e213af361b233bb3f093767e1a67c67

 

この、「何か分からないけど」「何か分かる」というのが、すごくいいなあと思ったんです。

一条校以外を選ぶ子どもたちに、よく、その保護者は(あるいは子どもと保護者に対して、外部の大人たちは)、「大人になったら後悔する」「子どもはまだ世間のことがよくわかっていない」「子どもは先のことまで見通せない」などなどといいます。
だから、経験値があって先を見通せる、物事の酸いも甘いも知って、(いまは辛くても)最善の選択をできる大人が、目前のことしか見えていない感情的な子どもを導いてやるほうがいい、というわけです。

 

子どもには自分の感性や意思や考えがあり、それに基づいて選択する権利があるのだけど、「大人になったら後悔する」のも「子どもはまだ世間のことがよくわかっていない」のも「子どもは先のことまで見通せない」のも、それはそれでホントのことなんですよね(後悔しない事柄も、もちろんたくさんあるけれど)。

子どもが子どもである所以、大人が大人である所以というのは、当然あるんです。

それはそれでホントなんだけれど、そこで大人が「最善の選択」を提供することで子どもの一生から失われるもの、あるいは大人が提供しないことで失われないものについて、大人はもっと敏感にならないとな、というのが肝心なところ、とわたしは思います。

その点に敏感すぎるくらい真剣な大人の口出し手出しは、決して悪いもの、除くべきものではないはずだし(子どもに対して過敏なのではなく、子どもに対する自分の姿勢に対して真剣に感じ、考える大人のことです)。

「何か分からないけど、これがいい」が作っていくもの

親である自分が躊躇うものを「これがいい」と選んだ子どもに、なにがどういいのか、(自分が納得できるように!)説明を求めるのもまた、大人の困ったところですよね。
多くの幼い子どもにとって、それを(親が納得できるように!)言語化して説明するのは難しいことです、し、納得してもらうなんて作業は、本来そもそも必要ないのですが。

実のところ、「この学校のなにがどういいか」を子どもがよくわかっているかどうかは、定かではありません。年齢にかかわらず、理路整然とした理解に基づいて選択できるタイミングなんて、人にはそうそうないものだとも思います。

 

ただ、「何か分からない(けれど、いい)」ことの大切さは、確実にあるんです。

「わかっている」のは決して悪くないし、たいていの事柄はいずれ、なにかの拍子に「わかる」ものなんだけれど、「理由はよくわからない、うまく説明もできない、でもこれがいい」という、自分の芯に触れるものをしっかりと掴む大切さ。

それは自分を信じることにも、自己肯定と呼ばれるものにも繋がっています(同様に、「理由がわかっているものの良さ」に頼りきる危うさ、というのもあります)

 

自分の芯なんて、たぶん、そんな簡単にわかるはずがないんですよね。たった数十年生きただけでたどり着けるものではなくて、好きなものや心地いいもの、これがいいと思うものを橋にして、いつか(もしかしたら)たどり着くもの。

そのうえで言語化を試み続けたり、理由を追求するのは必要な作業で(自分のためにも、世の中のためにも)、でもそれは子ども時代に必要な仕事ではなくて、大人になったわたしたちが手を抜いてはいけない部分であるだけなんですよね。

子どもたち一人ひとりへの公的支援を

「何か分からない」をごく自然に、大切に扱っている子どもたち、それを尊重している保護者たち、その環境を守るスタッフたち、切り取った記者の方、とても素敵な記事でした。

記事では、デモクラティックスクール/サドベリースクールの運営の厳しさについても触れられていて、「デモクラティックスクール さいたま あみゅーず」の田中麻美さん「デモクラティックスクール まっくろくろすけ」の黒田喜美さんが、公的助成の重要性を話しています。

「さいたま あみゅーず」の田中麻美さんは「子どもに寛容な社会になってほしい。寛容な社会を広げるために、必要な教育だと思っていて、今後も続けていきたい」と話す。しかし、自らの給与を削って運営しているのが実態で、「喉から手が出るほど公的助成は欲しい」と話す。

「まっくろくろすけ」代表の黒田喜美さん(55)は「公的助成があれば、通える子どもが増えるし、親の負担も減り、スクールの物質的な環境が良くなる。子どもは等しく応援されるべきで、認可された学校の子も、私たちのような無認可の学校の子も、家にいる子も、一人一人の子どもたちを支援してほしい」。予算を付けることばかりでなく、「私たちは体育館やプールの無料使用などを自治体に求めている。予算のいらない措置で、確保法の後ろ盾もあるので、ぜひとも実現してほしい」と訴えている。

 

引用:新スタイルの学校「デモクラティックスクール」とは 予算など子どもが決定・運営 自ら学ぶ魅力が https://news.yahoo.co.jp/articles/8ed6956b0e213af361b233bb3f093767e1a67c67

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1996年生まれ、25歳。小・中・高へ通わず、デモクラティックスクールで育ち、一切の勉強もしてきませんでした。 17歳のとき、2ヶ月半で高卒認定試験に合格し、現役で大学へ入学。