こんにちは、
AI-am(アイアム)のよっぴーまりんです。
知恵と知識の違いは何でしょうか?
新明解国語辞典で調べると、次のように書かれています。
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【知恵】 物事の道理がよく分かり、判断・処理がうまく出来る能力
【知識】 ある範囲の事柄について知って(理解して)いることや内容
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じゃあ、頭がいい子とは何でしょうか?
「頭がいい子」の「頭がいい」とは何をいうのか?
毎日、何時間でもつづくおしゃべり(そしてつい仕事の手が止まってしまうふたり笑)。
先日は「”頭がいい子”って表現があるけど……」という話が、知恵って、知識って、教育って、親のすることって……とどんどん展開していき、今日の記事になりました。
◯
「頭がいい子」。
一般的には、勉強できるとか、成績がいいとか。いやいや、暗記ができてもしょうがない、自分で考えられる力のある子のことだ、とか。
ほんとは、どちらも「頭がいい」ですよね。
いうなれば、「勉強ができる」のは知識で、「考えられる」のは知恵。どちらも必要で大切。
でも、知恵は 知識の土台になっていくものです。
(社会では「知識は 知恵の土台になる」の考えが主流のようだけど、知識はいつだって過去のものになっている。学校で教わる科目勉強も「知識」だね。 )
知恵と知識
「ない」ものを「ある」にしていくのは、知恵の役割です。知識は、この「ある」をさらに高めていくもの。
1に数字をかけるように、知識がどんどん増えていくのは楽しい。けれど、0を1にする力がないと、知識は膨れていきません。
まりんが(ほんのわずかな期間だけど)小学校へ通っていたあいだ、まりんは家へ帰るなり「今日はあんな不思議があった、こんな不思議があった!」と話をしていて、この日は、「となりの席の子が教科書を忘れた」という話でした。
その子が教科書を忘れたと言うと、先生は「じゃあ、となりの子に見せてもらいなさい」といって、その子はまりんに見せてもらうことになった。
まりんは、「忘れたのはその子やねんから、どうするかはその子が決めることやん。なんで先生は『どうする?』って聞けへんかったんやろ? その子がどうしたかったかわからんし、アイデアもあるやろになあ」。
この日、先生はすぐにその子に指示したけれど、「じゃあどうしようか」と自分で考えていくそのときに、知恵は育っていきます。
こうやって育っていく知恵は人それぞれで、それこそが個性であり多様で、それぞれの足場になっていく。
知恵にもとづいていない知識は外部(他者)の答えに頼る
しっかりした足場は、困難やトラブルに対する引き出しを増やします。創造(アイデア)を生みだします。
「お水はコップで飲むもの」と教えられてしまったら(知識)、コップがないとお水が飲めなくなる。
これをお金に置き換えれば、大人になって「お金がなかったら◯◯ができない」になるのと同じです。
じゃあ、どうすればいいんだろう? と展開させていくことができません。(これこそが教育!)
先生でも親でも、教える立場のひとにできるのは、それぞれの足場が建ったうえで伝えていくことです。
一人ひとりのこども自身の足場ではなく、先生や親の足場をその子にあてがってしまったら、この足場がどうやってできたかもわからないまま知識だけを増やしていき、知恵にもとづいていない知識に頼ってしまいます。
土台である知恵をあとから育てるのはむずかしい
知恵は先にあって(知識は後)、個々人の土台になるものだから、知識を優先して与えてはいけません。
土台である知恵をあとから育てるのはむずかしくて、こども時代を「知恵先」のままで過ごすには、家庭が「知恵先」の環境であるのがいちばんです(いま現在、一般的な学校で「知恵先」はむずかしいから、なおさら家庭が大事)。
そのために親のすることは、こどもの好奇心にふたをせず、奪わず、親自身が「ゼロ」でいること。
先日の記事で紹介した、桜丘中学校の元校長・西郷孝彦さんも、著書で「(教師は)『素』の自分でいなさい」と書かれていました。
灘中、高校で国語教師を務められていた橋本武さんも、「教師の仕事は、自分の人間性を生徒にぶつけること」と書かれています。
関連記事 >>> 桜丘中学校・西郷孝彦校長の著書『校則なくした中学校 たったひとつの校長ルール』に学ぶ子どもからはじまる教育
関連記事 >>> 伝説の灘校教師・橋本武さんが教える「遊ぶ教育」と横道が考えることの楽しさを育む
こどもは、知恵や経験したできごとをアウトプットするとき(こどもの「見て見て〜」もそう)、自分の教育を発展させていきます。
親が「ゼロ」じゃなかったら、こどもは発展できません。
親の顔色をうかがって、好奇心からはじまる経験がどんどん少なくなってしまう。あるいは、やったことを内緒にしなきゃいけなくなったりして、アウトプットもできなくなる。
知恵の世界に浸る
新型コロナウイルス感染症の影響で、多くのことを見直すようになりました。
親もこどもも家で過ごす時間が増えたこのタイミングだからこそ、急きたてずに、知識へ誘導せずに、たくさんの失敗や無駄のなかで、知恵がはたらく瞬間を止めずにいよう。
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オンラインスクール「オヤトコ学校 いい舟」でも、この「知恵先」をこども自らが育てていくよう、勉強しています。
これまでのように教室で一斉に受けるスタイルではなく、スマホなどで、移動中、帰宅後やベッドのなか、ぱっと手が空いたとき、いつでも自分の都合にあわせて学べるようになっています。
嵐や台風がきたって崩れない、やわらかな足場にしませんか?
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