こんにちは、
AI-amの
よっぴー です。
小学校、中学校、および高校も魅力を感じなかったため通わず(学校側からみれば不登校)、高卒認定から大学受験に挑んだ娘、星山まりんさんの話。算数篇です。
世界一素敵な学校、サドベリーバレースクール
アメリカ・ボストンにある学校、サドベリー・バレー・スクールについて書かれた『世界一素敵な学校―サドベリー・バレー物語』という本のなかに、
算数をマスターしたいとおもった12人の子どもたちが、6年間かけて学ぶはずの算数を、24時間で習得したことが書かれています。
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1回につき30分、週2回。これが24週。トータルすると24時間。
サドベリー・バレー・スクールのスタッフであるダニエルさんたちは、ある種の奇跡のようにもおもえた成功に驚き、打ち上げパーティを開くほどのよろこびだったそうだ。
1週間後、初等数学教育の専門家で、長年にわたり公立学校で教えてきたアラン・ホワイトさんと話をする機会があり、ダニエルさんは驚異の算数のことを語って聞かせた。
ところが、アランさんは別に驚くことでもなんでもない、と言う。
「教科それ自体は、そんなに難しくないんです。
では何が算数を難しく、ほとんど不可能にしているかというと、嫌で嫌で仕方ない子どもたちの頭に、無理やり教科を詰め込んでいく、あのやり方のせいです。
毎日毎日、何年もの間ずっと、少しずつハンマーでたたき込んでいけば、さしもの子どもたちもいずれ覚えるだろう、というあの考え方です。
しかし、うまく行くわけがない。
だから、見てごらんなさい。この国の6年生の大半は、数学的な意味で文盲じゃないですか。
結局、わたしたちがなすべきこと、それは、子どもたちが求めたとき、求めるものを与えることなのです。そうすれば、まあ、20時間かそこらで、彼・女ら、きっとモノにしてしまいますよ」。
(引用:『世界一素敵な学校―サドベリー・バレー物語』)
ダニエルの文は「今や、わたしもそう考えています。」と続き、以降、サドベリーバレースクールではそれ以上の時間がかかったことはないと書かれている。
算数は3日もあれば習得できる事実
わたしも、いまではそう確信しています。
足し算・引き算からはじまって、かけ算・わり算、分数に小数点……。
小学校で習う算数を、3日で終えたまりんさん。
初日は12時間ぶっ通しでした。翌日は4時間。翌々日は3時間ほど。時間にすれば約20時間です。
つまりは、6年間かけて学ぶはずの算数は、じつは、たった20時間で! わずか3日で! クリアできるものだったということです。
好奇心の虜になれば、時計はなくなります。
あるのは、ただただ完全なる集中。
目の当たりにした集中力や吸収力は、すごい!! の一言でした。
高認試験(旧大検)
魅力を感じなかったため、小学校、中学校、および高校には行かなかったまりんさんが、大学に行こうと思い立つ。
高校を卒業していないひとが大学にいくためには、高校卒業程度の学力を有することを認める「高校卒業程度認定資格(以下、高認試験)」が必要となります。
そうして高認試験に合格すると、高校を卒業したひとと同様に、大学受験ができるしくみです。
高認試験の合格に必要な科目数は、8科目~9科目(※平成25年度まで。平成26年度からは8~10科目)。
必ずしも学校で身につける必要はない、という実例
彼女は、数学、英語、国語、 世界史B、地理A、現代社会、生物Ⅰ、地学Ⅰ、この8教科を選びました。
この8教科を、2ヶ月半の期間で勉強し、8教科すべてを一発で合格 したのですが、7+8=? この足し算がわからないレベルからのスタートでした。
それでも20時間たらずで算数をクリアし、2ヶ月半で全8科目の合格をはたしました。
小学校一年生から学校へ通わず、一切の勉強をしてこなくても、学力(学ぶ力)があれば、12年間の科目勉強は2ヶ月半でできる、という実例でもあります。
まとめ
8教科のうち、英語、国語、 世界史B、地理A、現代社会、生物Ⅰ、地学Ⅰの7教科は独学だったのですが、数学だけは数学の先生から教わりました。
数学のうち、算数はわたしと勉強したので、3日、約20時間かかりましたが、数学が大好きなプロに教えてもらえば、もっともっと短時間で習得できたとおもいます。
なぜなら、教えてもらった 中学、高校で習う数学にいたっては、わずか12時間で習得 したからです。これ、スゴいなっておもう。