こんにちは、
AI-am(アイアム)の
吉田 晃子 です。
中近東を旅していた先日、旅を楽しむことと、子育てを楽しむことは似ているな、って思った出来事がありました。
子育てが大変にかんじたり、しんどくなるのは、個人で行く気ままな旅ではなく、パックツアーの旅行みたいになってるからかもしれないなって思ったんですね。
その事から書いた 子育てを楽しむ秘訣。>>> 思わず笑ってしまう!旅を楽しむことと子育てを楽しむことは似ている
今回はそのつづきで、じゃあ、その秘訣を活かして 子育てを楽しむために必要なことはなにか? を書いています。
もくじ
結末は描きもらしている
確証はないけれど、旅を楽しめる人は、子育て(子育ち)も楽しめる、と思います。
言いかえれば、旅が楽しくない人は、子育て(子育ち)も楽しくないことが多いのかも? と思うようになりました。
なぜなら、どちらにも「自分以外の存在」がある からです。
海外に行って、異文化にふれて、、、みるもの、きくもの、(自分の住んでいる国である)日本と比較して考えてみたり、感想を持つのは、自然なことです。
けれど 旅が楽しくない人・楽しめない人というのは、比べたところからさらに、その物事に対してジャッジをはじめる(ジャッジしたあと、自分の価値観や都合に正そうとする人はさらに楽しめない)のだと思います。
期待に比べる
たとえばこんなことがありました。
『「笑う門には福来たる」笑われることが怖くなかったら人生は楽になる 』の記事で、「ルーム、ブルブル!」が伝わった、と書いた一件。あれには続きがあり、部屋が寒いことをフロントに伝えたら、掛け布団を貸してくれました。
あ、寝るときのことではなく、日中の話ね。
それを「あ〜よかった〜、もうこれで寒くないや」と思うのか、「こんな宿はあかん。けしからん!」と怒るのか。
(日中、ダウンジャケットの上から布団を羽織って過ごしてた。⇒ オイルヒーターはついていて、24時間ぐらい経ったころから部屋は暖かくなってきた)
夜になって、リビング側の電球が切れていることに気づいたときは、「電球を替える係りの人は今はいない」(たぶんそんなことを言ったんだと思うw)といわれる。
そんなの日本じゃありえないし、日本だったらまずは丁寧に謝られるじゃないですか。
わたしたちが海外へ必ず持っていく物のひとつには懐中電灯があり、「持ってきててよかったね〜」と 海琳 さんと言い合っていました。
日本では通用する常識 + 自分が持つ常識でもって、自分の思い通りになるよう、相手に従わせようとすれば、しんどい です。
支配・服従関係の比較は、他者の存在を消し、「違い」を知るのではなく、「期待」に依存します。
個人でいく気ままな旅とパックツアーでいく旅行の違い
『思わず笑ってしまう!旅を楽しむことと子育てを楽しむことは似ている』で、子育てが大変にかんじたり、しんどくなるときは、
個人でいく気ままな旅ではなく、パックツアーでいく旅行をしているのかもしれません。ツアーでいく旅行にはゴールが先に設けられているから。と書きました。
この一文は、公の小学校へは行かなかった(不登校)当時の海琳さんが、修学旅行の参加を断った際、担任の先生に「公の学校とデモクラティックスクール(サドベリースクール)の違い」を尋ねられたときのものでした。
親と子で「いま ここ」をゆく、終わりが決まっていない「旅」の子育て(子育ち)か、
親がゴールをスタート前に用意し、ちゃんと無事にゴールまで連れてゆく「旅行」の子育てか。
そんなふうに置き換えて読んでいただけたら、と思い、以下、吉田晃子・星山海琳の共著本 『 小さな天才の育て方・育ち方 – 小・中・高に通わず大学へ行った話 』より引用します。
(※ 海琳さんはこのときすでに何度も「旅」をしていて、乗り継ぎ便が飛ばなかったり、ストに遭ったりなど、たくさんのトラブルやハプニング、「違い」も経験していた)
旅行か旅か
小学校の修学旅行の参加を断ったときのことです。公の学校の担任の先生に、公の学校と、デモクラティックスクール(サドベリースクール)の違いを尋ねられた娘は、例えに海外旅行を出して、こんなふうに答えていました。
「行ったことのない海外に、パックツアーの旅行で行くのと、個人で行く旅との違いかなあ。ツアーは楽やん。申し込めば、あとは企画にのっかるだけやから。なにもかも決まってて、「楽しい」まで用意されてあるし。
いちばん違うなとおもうのは、ツアーは、ゴールがスタート前に用意されてあるとこ。トラブルやハプニングが起こらないよう注意して、ちゃんと無事にゴールまで行くことが大事。目的を達することが目的やん。
仮になにかトラブルとかがあったって、その処理は旅行会社の人がしてくれる。客は自分では何もしないで、文句は言うけど、でも指示を待ってる。個人やと文句言うてても始まらんから自分らで処理せなあかん。
宿だって、一軒一軒訪ねて、部屋見て、値段交渉して選んでいく。移動も調べる。なにもかもぜ〜んぶ自分らで決める。でもその過程も旅やん。気にいった町なら居たいだけ居たりして、終わりが決まってないねん。
デモクラティックスクールってそういうとこで、迷いながら、話し合いながら行く。それがおもしろい」
引用:『 小さな天才の育て方・育ち方 – 小・中・高に通わず大学へ行った話 』p.120
「旅」の子育て(子育ち)
子育てを楽しむ秘訣は、子どもとの「いま ここ」を楽しむこと です。
たとえば、ピクニックに行ったら急に天候が変わって、雨が降ってきた(あるあるですよね)。
そんなとき、干してきた洗濯物のことが脳裏に浮かんだとしても、そのことは口には出さないで、雨を楽しむ。
大きくなった海琳さんといまでも時々やるんですが、世界を白くするほどの強い雨が降ると、傘はささずに飛び出して、空を仰いだり、水たまりにジャンプしたりして、雨に遊んでもらっています。
子どもとの「いま ここ」を楽しむために必要なことは、子育てを「旅」にすることです。
大人として2020年代、2030年代、、、を生きることになる、今は子ども年齢の人たち。
彼・彼女たちが、不確実な未来を生きていくために必要なのは、「旅行」ではない。
「旅行」の子育てから、「旅」の子育て(子育ち)に切り替えていくには、「旅」の子育て(子育ち)をしている人のそばにいくのがいい。
[box class=”green_box” title=”よっぴー・まりんのオンラインコミュニティ「お母さんのじかん365」” type=”simple”]よっぴー・まりんのオンラインコミュニティ「お母さんのじかん365」では、そんな考えのお母さんがたが集まって、子育てのこと・不登校のこと・家族のこと・生きかたのこと……日々さまざまなおしゃべりをしています!
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そうして、
- (後述)
- 仲間からよい刺激を受けられる環境に身を置く
- 視野を広げる
- 冒険していく
この、4.の冒険 は、大げさなことではなくて、これまでしたことのなかった「怖いこと」を一日一個していってみる、なんてこと。
「怖いこと」、たとえば……
- 800円のチョコレートを買ってみるとか
- むかし好きだった趣味をはじめてみるとか
- 赤裸々な気持ちをブログに書いてみるとか
- 「◯◯やっといて」と言う夫に「NO」を言ってみるとか
- 子どもの担任に、思っていることを話すとか、とか、、、
そしてなんたって いちばんの要は、
- 睡眠!!
これは「旅行」も「旅」も関係なく、すべてにおいて、なにより大切ですよね。
侮るな。お料理や、おそうじを手抜きしてでも、睡眠はとろうね。