【不登校の本比較】学校に行きたくない、そのとき親がすることできること

こどもが「学校に行きたくない」と親に言ってきたとき、親がすること、できることはなんでしょうか。
親はどうすればいいんでしょうか?

「不登校」についての基本的な初期対応や心構えについて、加えて、してはいけないNGについて、専門家からの視点、母親・父親・こども本人からの視点を、近年書かれた計6冊の書籍から紹介、抜粋しています。

それぞれの本に書かれてあることは、共通している部分もあれば異なっている部分もあります。
ここにある本がわたしたちの「おすすめ」というわけではありませんし、「不登校」と一概にいっても当然、人も環境も状況も、ひとくくりにはできません。

こどもが「学校に行きたくない」とき、親がすること、できることを知ると同時に、一人ひとりの適切さは異なっていて、「こうすればいい」と言えるような方法は本当はないということも含めて、考えるきっかけになればと思います。

『NPOカタリバがみんなと作った不登校―親子のための教科書』今村久美

こどもが「学校に行きたくない」と親に言ってきたとき、親にできること、親がすることはなんでしょうか。親はどうすればいいんでしょうか?

『NPOカタリバがみんなと作った 不登校ー親子のための教科書』では、こう書かれています。

原因の究明よりも、まずは休ませてあげることのほうが先決です。たとえ、学校に行く時以外はケロリとしていたとしても「仮病かな?」などと思わず、まずは休ませてあげること。

『NPOカタリバがみんなと作った 不登校ー親子のための教科書』 p67

また、「ひとまず1週間は学校を休んでみる」という提案もされている。その理由として、「明日は学校に行けるかな」と考えながら夜を迎え、翌朝「今日も行けなかった……」と落ち込み、子どもの家での過ごし方を見ていることは、それ自体がお互いにストレスになってしまいます。学校への連絡もつらい気持ちになるでしょう。
休む期間をあらかじめ子どもと一緒に決めることで「あなたが休むことを受け入れているよ」ということが伝わります。そして週末には、できれば子どもとゆっくり向き合って、今の気持ちを認めてあげる。まだ行けないようであれば、翌週行けるかどうかは、1週間休んでからまた考えることにします。

『NPOカタリバがみんなと作った 不登校ー親子のための教科書』 p73

親にできることのひとつは、子どもにとって安全な「ナナメの関係」の人と出会える可能性のある場所に誘い出すこと

『NPOカタリバがみんなと作った 不登校ー親子のための教科書』 p96


著者の今村久美さんはNPOカタリバ(2001年設立)代表理事で、2015年から不登校支援事業にも取り組まれています。
そして今回、カタリバさんの不登校支援の事例をもとに、不登校中のこどもたちに伴走するためのガイドブックとして書籍を出されました。


『NPOカタリバがみんなと作った 不登校ー親子のための教科書』の表紙カバーをめくると、「こんな方のお役に立てれば幸いです」と、以下のようにあります。

  • 最近、子どもが「学校に行きたくない」と言うので心配
  • 学校に行けなくても「学び」につながれる方法を知りたい
  • 不登校の子の気持ちによりそいたい
  • 不登校の相談ができる場所や支援施設を探したい
  • 不登校の子の将来が不安


また、冒頭の導入部分では、
こどもがつぶやく「なんか…おなか痛い」から始まり、「学校に行きたくない」と言われたときの母の動揺や、こどもに言ってはいけないといわれるNG言葉を吐いてしまったときの自分、無関心な父親、好き勝手言う祖父母のありさま……
などが漫画で描かれています。

これらの「不登校あるある」と同じような境遇の方は、なんだかわかってもらえたような安堵感をおぼえて本になじみやすいのではないでしょうか。
続く第1章で、ひとまず安心を得て呼吸を整えられると思います。

それから第2章以降で、どうすればいいのかが具体的に書かれています。

当書には、
憲法26条や教育基本法、教育機会確保法に照らして不登校は法律違反ではないことや、
公的なところから民間(の一部)まで相談先、こどもの居場所となる公的機関やスクール、民間施設、オンライン上の居場所、
加えて、自主学習のためのオンラインツールやオンラインによる支援情報、不登校からの進路、進学についての情報などデータも豊富で、
「不登校」に関するまさに実用的なガイドブックだと思います。


どうしてはいけないかについては、以下のように書かれています。

「なぜ学校に行けないの?」と子どもに理由を問い詰めることはあまり意味はないと考えたほうがいいでしょう

『NPOカタリバがみんなと作った 不登校ー親子のための教科書』


ただ、”教科書” とタイトルにあるように(歴史教科書で織田信長が3行でまとめられているように)、
ゲームやユーチューブにどっぷり浸かってしまったら? 昼夜逆転をしてしまったときは? 他のきょうだいも学校に行きたくないと言い出したら? いじめがありそうな場合は? 夫婦間、家族間で意見が合わないときは? 学校や先生との関わり方は?
……といった「不登校」の対応についてはさらりと書かれています。

当書では「不登校は社会問題」と述べられていますが、随所で「心の病気」扱いをしています
「不登校ゼロ社会」をめざして、経済産業省のもと不登校対策活動をされているカタリバさんによる書籍であることは、念頭においておく必要があるかと思います。
(不登校ゼロをめざした「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」については別記事で書きます。)

『「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること』石井志昂

もし子どもが「学校を休みたい」と深刻に言ってきたときは、休ませてあげてください。子どもの年齢にかかわらず、保護者の方も仕事を休み、その日は子どもと一緒にいてあげるのがいいと思います。子どもが風邪をひいて学校を休むことになったら、その日は仕事を休んで子どものそばにいるのと同じで、保護者の方もそのほうが安心できると思います。
そして、子どもがひとりで楽しんでいられるようなら、ひとりにしておき、子どもが話をしたそうであれば、聞き手になって耳を傾けてあげてください。

『「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること』 p47


著者の石井志昂さんは、「不登校新聞」(https://futoko.publishers.fm)の編集長で、ご自身も不登校を経験されています。
20年以上の関わりから、当事者であるこどもや親とともに獲得してきたノウハウを集められた一冊が『「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること』


この本は、まるまる一冊を通して、こどもが「学校に行きたくない」と言ったときをはじめとして、

苦しんでいるこどものSOSサインや、スマホ・ゲーム・インターネットとの付き合い方、勉強について、いじめについて、進学について……などの大きなテーマから、
先生やこどもの友人が家へ訪ねてきたときの対応、雑談の仕方、留守番の方法、愚痴の聞き方、提案の仕方……などなど、

ごく日常的な暮らし方まで、不登校をしているこどもや学校に行きたくないこどもとの関わりについて多くの親が引っかかる点が、細かく網羅されています


子どもが学校に行きたがらないとき、その理由をなかなか言いません。言葉にならない理由が複数あり、複雑に絡み合っているからです。
(…)理由を聞いても、子どもが言いづらそうにしている。「学校でどんなことがあったのか話せる?」と聞いても、何も答えない。そういうときは、言いづらいんだなと考え、無理に聞こうとしないでほしいと思います。

「なんで学校に行けないの?」は代表的なNGワードで、子どもを追い詰める言葉です。子どもとしては、説明がしにくかったり、まわりにわかってもらえないかもしれないと思ったりして、言葉に詰まることがあります。そこを問い詰められると、非常に苦しいのです。

『「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること』 pp.62-63


「不登校」およびその傾向にあるこどもに対応するための教科書のような一冊で、どうすればいいか、どうしてはいけないか、を簡潔に知ることができます。

同時に、読み手である親自身や、わが子を教科書の中に収めてしまう場合もあるので、そのあたりは注意が必要かもしれません。

また、この本に限りませんが、親子間の「対応」に向いたものであるために、問題も責任も、個人へと意識が向いてしまいがちです(本書には、「自発的に這い上がる」ことを学びのありかたとし、「自発的に行動する生徒に寄り添う」N高(角川ドワンゴ学園)理事の川上量生氏との対談も収録されています)。

そんなことを留意しつつ、ひとまず気持ちを安定させるにはぴったりの一冊です。

*東京シューレにおける性暴力事件と不登校新聞について
奥地圭子氏は、2020年に不登校新聞社の代表理事を退任されています。
一方で、東京シューレにおける性暴力事件については当時から今日に至るまで、不登校新聞で取り上げられていません。
また、事件に関する声明や、奥地圭子氏の退任についてもその理由は明らかにされていません。
事件に関してはこちらの記事でまとめています。

『明日、学校へ行きたくない 言葉にならない思いを抱える君へ』茂木健一郎・信田さよ子・山崎聡一郎

(…)ですから、子どもが「学校に行けない」と言っているときは、基本的に親は本人が言っていることを受け止めてあげるしかないんです。子どもが言うことを信じることが、不登校の第一原則なのだと思います。

『明日、学校へ行きたくない 言葉にならない思いを抱える君へ』 p51

(…)自分の考えや今の社会の「ふつう」と言われていることを、子どもに押しつけていいのでしょうか。(…)学校に行きたくないという子どもと直面するとき、試されているのは大人の常識なのです。行けない子どもではなく、自分の身につけてきた常識こそ問われているのです。
(…)
親だから人生の先を経験していると思ってはいけません。大人・親である自分の考え・常識を問い直してもらいたい、ふつうを突破する力をもってほしいと思います。

『明日、学校へ行きたくない 言葉にならない思いを抱える君へ』 p139


脳科学者の茂木健一郎さん、元原宿カウンセリングセンター所長で『母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き』『家族と国家は共謀する サバイバルからレジスタンスへ』などの著者である信田さよ子さん、『こども六法』著者の山崎聡一郎さんらの共著本。

2020年8月のニコニコ生放送番組『明日、学校へ行きたくない』をもとに作られた一冊で、番組に寄せられた体験談やメッセージについてお三方がともに考えたり、本書用の座談会やコラムが収録されていたりします。


こどもにも向けた作りですが、単純にこども向けというより、こどもにとっては自分の居場所のように感じられるものであり、大人にとってはそれを知るという意味でも、こどもとしての自分を掴みなおすという意味でも、両者にとって意義のある一冊だと思います。


茂木「(…)「こうあるべき」ではなくて、つらいと思ったら無理しないが大原則だと思います。「学校へ行かなきゃ」というところからスタートするんじゃなくて、「原因を解決すれば行けるだろう」とか、「行こうと思えば行けるだろう」というのは絶対まちがっていて、行けないときは行けないんですよ。」
信田「それはそう思いますね。なんでこんなにみんな原因を考えるんでしょうね。」
茂木「単純に考えられがちなのだと思います。でも脳って複雑だから、原因と結果というほど、単純な構造ではないんですよ。だから行きたくないと思うときに無理をするべきではないし、大人も行けるようになる対策を無理してひねり出そうとすると泥沼にはまるので注意が必要です。」

『明日、学校へ行きたくない 言葉にならない思いを抱える君へ』 pp48-49


安直に答えを出さず、こういうときにはこうすればいい、という教えや、わかりやすく希望のある未来を示すわけでもないところに誠実さがあります。

それゆえに、いま焦っている、困っている、というタイミングの親にとっては、即席の支えや安定剤になるものではないと思います。
気持ちの状況によっては、「なんかいろいろ言っているけれど、結局どうすればいいのかわからない」という程度にしか聞こえないこともあると思いますし、場合によっては反感を抱くこともあるかもしれません。

『子どもが不登校になったら読む本』rika

『子どもが不登校になったら読む本』は、こどもさんの不登校による母親・rikaさんの体験談をまとめられた本です。

子どもを何とかする前に、ママ自身が自分を元気にすることが最優先なのです。

『子どもが不登校になったら読む本』

ママにできること。
それは、不登校の子の唯一の居場所である『家庭』を充電スポットにすることです。

『子どもが不登校になったら読む本』


著者のrikaさんは、こどもさんが学校に行けなくなった当初、学校に行かないという事実を認められず「なんとか学校に戻さねば!」と学校に行かせるために脅したり宥めたり煽てたりしていたそうで、そのような経験から以上のように言われます。


当書は、中学1年生の息子さんが夏休み明け学校に行けなくなったことに対して、母のrikaさんが不登校の事実を受け容れることができなかったことや自責の念にかられたこと、どんどんドロ沼化していく家庭のこと、不登校解決のためにしてしまったこと、そしてそれらの苦い経験から、こどもをなんとかする前に、母自身が自分を元気にさせることが最優先なんだ……と思われるに至った流れが書かれています。

そして「不登校」とはなにか、どのような状態なのか、どうすることが大切なのか、書かれています。
また、子育てや不登校に関してスムーズに話ができないなど、夫婦の価値観が異なる場合の捉えようと対処法も書かれてあったりします。


⚫︎脅す
行かないとどんな悲惨な未来になるか、行かないとどんな大変なことになるかを切々と語り、怖がらせる作戦。
➡︎ますます息子を追い詰め、自分の未来はもうないんだ、人生おしまいだ! と思わせてしまい、絶望の淵へ追い込んでしまう結果となった。

『子どもが不登校になったら読む本』

学校に戻すためにrikaさんがされてきたNGが、上記の他にも8点ほどあげられています。

どれも勉強になるでしょうし、当書は「不登校」の本というより「ママの味方、ママの支援」に重きがあるので、NGとされる言動をすでにやってしまった「ママ」さんは、責められた感じに目を背向けたくなるのではなく、むしろ救われた気持ちで楽になるのではないかなと思います。

反面、当書には「こども」が不在です。
不登校をしているこども本人や、矛盾に首を傾げてしまう方、こどもを同一視していない親には、信頼という名で履き違えられた期待にキツさをおぼえる一冊かもしれません。

『わが子が不登校で教えてくれたこと 改訂版』野村俊幸

その子が今学校に行くことが辛く、ゆっくり休みたい状態にあるということを理解することから始めたい。

『わが子が不登校で教えてくれたこと 改訂版』

なぜそれほどまでに学校に行ってほしいと思っているのか、親自身が自分を冷静に振り返り、考えてみることが先だと思う。

『わが子が不登校で教えてくれたこと 改訂版』


『わが子が不登校で教えてくれたこと 改訂版』は、不登校を経験された2人のこどもさんの父親・野村俊幸さんが、わが子の不登校から教えられたことや、不登校を機に学び得たことをまとめられた本です。


長女さんが学校に行けなくなったのは1987年のこと。
学校に行かせようと長女さんとの壮絶な闘いがはじまり、追い詰め、やがて「こども」を理解されるに至った「不登校」が、誠実に書かれてあります。

10歳違いの次女さんが不登校するようになったのは1993年で、そのころは「無理して学校に行くことはない」とはっきりこどもに伝えられる自分になっていて、明るく元気な次女さんを楽天的に見守っていたそうです。

けれど、「明るく元気な不登校」とはなにか。理解できていなかった「不登校」についても謙虚に書かれています
本質的なことゆえそれらの教訓に古さはなく、わが子の体験談のみならず、あらゆる角度からの「不登校」がまとめられています。

「将来の安心」のために、子どもが「今必要としている安心」を犠牲にしてはならない。

『わが子が不登校で教えてくれたこと 改訂版』


不登校に「こうすれば解決する」といったマニュアルやノウハウはないが、「こんなことをして子どもたちを苦しめてはならない」という教訓は語れると思う、と野村さん。

上のNG行為以外にも、こどもさんの不登校を機に、社会福祉士、精神保健福祉士の国家資格を取得して相談支援活動をされていることから、社会福祉相談援助活動の基本となる7つの原則を書かれていて、どうすることがよくないのか、学校との関わりについても詳述されていて、これまでの教育観を叩き、広い視野で考えることができるようになる一冊かと思います。

不登校ってなんなのか、教育ってなんなのか、こどもってなんなのか。
親の傲慢さ、欲深さ、鈍感さ、重さを思い知ると同時に、親の役割も知りえます。いじめやひきこもり、家庭内暴力についても書かれています。

『学校に行けない子どもの気持ちがわかる本』今野陽悦

不登校経験者ご本人が著者の『学校に行けない子どもの気持ちがわかる本』にはこう書かれています。

 親ができることについて、正解・不正解はありません。ただ、親がしてあげたいことと、子どもが親にしてほしいことが違うときもあるでしょう。この段階では、子どもが親にしてほしいことで、自分のできそうなことをしてみましょう。
(…)子どもがどうしたいのかを優先していただきたいです。

『学校に行けない子どもの気持ちがわかる本』

※著者の今野さんは不登校のなりゆきを5段階にわけられており、上↑の “この段階では” は「不登校スタート期」にあたります。少し下で引用しているNG言動も「不登校スタート期」でのことです。

まずは親自身の気持ちを落ち着かせましょう。親の心を安定させて、親自身がありのままを受け容れられるようにすることを最優先にしてみましょう
(…)
親御さんの心を落ち着かせることが、不登校解決の第一歩です。

『学校に行けない子どもの気持ちがわかる本』


『学校に行けない子どもの気持ちがわかる本』は、ご自身が不登校や引きこもりを経験され、のちにカウンセラーとしても活動されている今野陽悦さんが書かれた本です。


今野さんは中学2年生のころから不登校をするようになり、20歳ころまでの引きこもりの間、生きることがあまりにも苦しすぎて「もういっそのこと、死んでしまいたい……」そんなふうにしか思えない毎日の繰り返しで、幾度かの自殺(未遂)もしたりで過ごされていたそうです。

どうしてはいけないか、NG言動としては以下のようなことが書かれています。

当書のタイトル『学校に行けない子どもの気持ちがわかる本』はまさにというところで、本の中に、不登校を経験した「こども」がいます。
こどもにたいしてどうすればよいのか、表面的な対応ではなく、根っこの部分から書かれています。

・こどもを否定すること(学校に行かないことを叱るなど)
・子どもを脅すこと(「ちゃんとした大人になれない」「今のままでは将来が危ない」「ダメ人間になる」など)
・無理やりコミュニケーションを取ろうとすること(理由を聞き出そうとするなど)

『学校に行けない子どもの気持ちがわかる本』


不登校の解決に向けては、まずは親自身がありのままの自分を受け容れること(自己受容を深める)、そして他者受容をし、(こどもを、ではなく)こどもから精神的な自立をすることが大事という今野さん。

その大切さと、ありよう・やりようが丁寧に書かれてあります。

不登校を5段階に分けての対応のほか、タイプによる違い、こどもへの具体的な接し方7つのポイント、こどもの話を聞くときのアドバイス、なにも話さない思春期のこどもの場合や暴力をふるうこどもの場合、小学校低学年のこどもの場合なども実践的にも書かれており、参考になる一冊ではないでしょうか。

こどもが「学校に行きたくない」と言ってきたとき、親がすること、できること

こどもが「学校に行きたくない」と親に言ってきたとき、親がすること、できることはなんでしょうか。
親はどうすればいいんでしょうか?

学校復帰を目的としている本、学校や進学に関して目的を設けていない本、「不登校」を克服しようとする本、「不登校」の本質を考える本など、方向性はさまざまで、焦っているときにはどれが正解なのかと迷ってしまうこともあるかと思います。

とはいえ、多くの場合に共通しているのは、まず「追い詰めてはいけない」ということ。
なんで行けないのかと探ったり、むりやり連れて行ったりするのではなく、親もこどもも落ち着くこと。

不登校に「こうすれば解決する」といったマニュアルやノウハウはないが、「こんなことをして子どもたちを苦しめてはならない」という教訓は語れると思う、という野村さんの言葉はもっともですね。


今回は比較的あたらしい本を選びましたが、もちろんこれ以前にも数多くありますので、今後また紹介します。
今も昔も時代ごとの風潮がありますし、最新の情報を求めるのでなければ、いろんな時代・いろんなタイプの考えを知るのもいいと思います。

また、なにを読んでも頭に入らなかったり、焦ってしまってどうしようもないときは、まず親の会などのコミュニティに触れるのもおすすめです。( 「全国の親の会一覧」は こちら でまとめています

この記事で紹介した本

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