こんにちは、
AI-am(アイアム)の
よっぴー です。
ここしばらく、勉強会「ヨコの3部作・保存版」をたくさんご購入いただいています。
ヨコの関係は、「どうやったらこどもとヨコの関係になれるか」と考えたり、実践していったりするまえに、そもそも「自分のなかにあるタテ」に気づくことが大事です。
だけどわたしたちはよろしくできているから(自分に甘い、自分のことは棚にあげる)、自分のこととなると、なかなか気づけない「タテ」がたくさんあります。
自分自身が、他者にイヤなことや不利なことをされていてもです。それでもまだ、自分もこどもに同じことをしていることに気づきません。
たとえば具体的な例として、「幼児教育・保育の無償化」がわかりやすいのではないかな。
どういうことかと言うと…。
もくじ
2019年10月から実施される「幼児教育・保育の無償化」
「わたしたちはこうやって騙されてる!」ってことを書いた前回の記事 で、「専業主婦・主夫家庭」の場合、幼稚園の預かり保育や、認可外保育施設の利用は、「幼児教育・保育の無償化」の対象外になることに触れました。
これって、働かなければ(収入を得る仕事をしなければ)、 無償にしてあげないよー と言ってるわけですよね。
働いて国力を上げてくれたら、幼稚園の預かり保育や、認可外保育施設の利用も無償にしてあげるよーって。
つまりは、家に居ないで働けーーー!、 というわけです。
[box class=”glay_box” title=”「幼児教育の無償化」について”]
■ 共働き家庭やシングルで働いている家庭等の場合は、
- 幼稚園、保育所、認定こども園、障害児通園施設、幼稚園の預かり保育、認可外保育施設、ベビーシッター等
- 幼稚園、保育所、認定こども園 + 障害児通園施設
いずれの利用も無償です(上限額あり)。
■ 専業主婦(夫)家庭の場合は、
- 幼稚園、認定こども園、障害児通園施設の利用
- 幼稚園、認定こども園 + 障害児通園施設
は無償ですが(上限額あり)、
- 幼稚園の預かり保育、認可外保育施設、ベビーシッター等
の利用は 有料 となります。
出典:内閣府・内閣官房 幼稚園、保育所、認定こども園以外の無償化措置の対象範囲等に関する検討会 報告書 PDF に筆者よっぴーが赤枠を付けました。
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「幼児教育の無償化」における問題点は、こちらの記事 →『お母ちゃん革命 〜日本一アツい多治見の森のようちえんの物語〜』(浅井智子/著)は子育ての喜びくれるラブレター で、わたしの意見も書きました。
- 《保育士の確保 → 待機児童対策 → 保育園無償化》の流れが適切ではないのか
- 保育士の確保ができていないのに保育園を無償にしても、待機児童の問題は残り、さらなる問題として保育の質の低下が発生する
- 保育士の確保問題や待機児童問題の背景、サポート体制を変えるべきであり、子育て支援政策の順序はおかしい
と。
国民が主役ではなく、財界が主役の国
働かなかったら、 無償にしてあげないよー
働いて国力あげてくれたら、幼稚園の預かり保育や、認可外保育施設の利用も無償にしてあげるよー
家に居ないで働けーーー!
様々な事情や考えから、
働きたくても、働けない人はいます。
働きに出たくても、出ることができない人だっています。
働きたくないから働かない人や、働きに出たくないから出ない人もいます。
(* ここでは、働く → 収入を得る仕事 の意)
国がするべきことは、
財界の言いなりにならないで、
わたしたち国民の暮らしを傷つけないで、関心を失わないで、
収入を得る仕事をしている人へも、収入を得る仕事をしていない人へも、
[voice icon=”” name=”” type=”r”]ごめんね、限度額はあるけど、お金は国から出すから、一人ひとりだれもが、人間の尊厳を失わずに、愛をもってこどもを育てていける社会にしましょう。みんなで育ち合っていきましょう。「親」ほど重要な仕事はありません。[/voice]
と、態度で示しつづけてくれることではないのでしょうか。
少子高齢化で「働く人」が減っていくことは、ほんとうに大問題です。
だけどそのために「保育園をもっと増やすから、こどもを預けて働け!」を政策にするのではなくて、
育児期間は国と企業が生活の面倒を見る、ぐらいの政策を打ちだしていかないと、2人目、3人目、、、はなかなか産めません。
生活費を国が工面してくれるなら、こどもは2人、3人と欲しいと言う人は多いです。その人たちは、お金がないから、こどもを産めないでいるんです。
親が働いているか、いないかで区別し、すべてのこどもに対して無償にしないのはおかしいとおもうけど、
政官財三大権力の癒着構造と、その支配権力の強さのもとでは、こどもの権利なんて無いに等しいのでしょうね。
そうそう、この本、おもしろかったですよー!
↓↓↓
どうすれば、わたしたちは本当の民主主義を手にできるのか?
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罰と褒美
さっき書いたこれ↓、
働かなかったら、 無償にしてあげないよー
働いて国力あげてくれたら、幼稚園の預かり保育や、認可外保育施設の利用も無償にしてあげるよー
(だから)家に居ないで働けーーー!
コレ、「親が主役の家庭」で、しょっちゅうやってます。
国や他者に、(自分が)イヤなことや不利なことをされても、自分もこどもに同じことをしていることに気づけないんですよね、わたしたちは。
自分(親)が望むほうを選んでくれたり、そうなってほしいと期待していることをしてくれたらご褒美を出し、
自分がOKとしないことを選んだり、認められないことだと罰を与えます(または叱ったり、お説教したりして、恐怖を与える)。
[aside type=”boader”]
学校に行かなかったら、
ゲーム買ってあげないよー!
学校に行って勉強して成績あげてくれたら、好きなゲームを買ってあげるよー!
(だから)家に居ないで学校に行けーーー!
[/aside]
だったり、
[aside type=”boader”]
夏休みだからって、ダラダラしてたらプールに連れていかないよー!
お母さんの言うこときいてお利口にしてたら、連れてってあげるよー!
(だから)さっさと宿題やってしまいなさいーーー!
[/aside]
だったり。
まだまだいっぱいあるよね。
[aside type=”boader”]
おてて洗ったら、アイス食べていいよー!
おてて洗わなかったら、アイス食べさせませんよー!
[/aside]
こんな言い方をしたり、
[aside type=”boader”]
子育て、失敗しちゃった。
わたしの育てかたが悪かったんだ、まちがってたんだ。
[/aside]
と言ってみたり。
[aside type=”boader”]
テストの点数によって、親がスマホを取り上げたり、
おこづかいの額が変わったり。
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国がわたしたちにすることとおんなじことを、わたしたちも自分より下の者にしてるんですよね。
どれがタテ?
こどもとはヨコの関係でありたい場合、
どうやったらこどもとヨコの関係になれるか、と考える前に、そもそも自分のなかにある「タテ」に気づくところがスタート。
でも、「親が主役の家庭」で育ってきていると、わかんなくなりませんか?
どれが「タテ」かなあ、、、
いまのは「タテ」だったのかなあ、、、と。
あのね、
どれが「タテ」かなあ、、、
いまのは「タテ」だったのかなあ、、、と悩んだことは、おおむね「タテ」です w
「自分のなかにある「タテ」に気づく」んではなくて、
「自分は「タテ」の人」ということに気づくと、
どれが「タテ」かなあ、、、
いまのは「タテ」だったのかなあ、、、
なんて優越感や劣等感にやられずに済んで、
もうね、
ぜーーーーーんぶ、わたしのしてることは「タテ」なんだ、ってところのゼロスタートに毎朝、立てるから、お稽古がたのしい! になっちゃいます。
よっぴーの教科書
7月5日に1回目を開催した勉強会「家庭でサドベリー」を受講された方のほか、夏休みに入る前・入ってから、「ヨコの3部作・保存版」をご購入されて勉強される方が増えました。
ご購入、ほんとうにありがとうございます。
でね、この「ヨコの関係」、
「むずかしいですー」
「なかなかできません」
などといったおたよりをいただきます。(こどもたちが起きてくる前に観て、実践にそなえてます!、っていうLINE@もあったり)
そこでね、思い出したんです。
こどもとヨコの関係になる、っていうのは、ハウツーではなく在りかたなんだけど、
デモクラティックスクールのスタッフ時代に、ヨコの関係だとか、ありのままだとか、こどもをわかるだとか、愛だとか、哲学的な自分への問いに、非常に高度な手本となった漫画『バガボンド』を。
『バガボンド』は、井上雄彦さんによる日本の青年漫画で、吉川英治さんの小説『 宮本武蔵 』をもとに描かれた、大胆かつ斬新な宮本武蔵の物語です。
人生における大事なことはすべて漫画から教わった(と言っても過言ではない、笑)わたしでしたが、この『バガボンド』もしかり。
たとえばこんなシーンがあって↓↓↓
出典:『バガボンド 4巻』/井上雄彦
もともと漫画本1冊読むのに、4時間ほどかかるんだけど、当時、このページだけで、読むのに何週間とかかりました。
こっちも号泣です↓↓↓
出典:『バガボンド 2巻』/井上雄彦
みなさんからいただくメッセージを読ませていただいているうちに再読したくなり、仕事に追われつつも読みふけってました。
「ヨコの3部作」を自分の根っこに落としこむ、わたしの教科書です。
国がするべきことは、
財界の言いなりにならないで、
わたしたち国民の暮らしを傷つけないで、関心を失わないで、
収入を得る仕事をしている人へも、収入を得る仕事をしていない人へも、
親がするべきことは、
国の言いなりにならないで、
こどもの暮らしを傷つけないで、関心を失わないで、
学校へ行っている人へも、学校へ行っていない人へも、
出典:『バガボンド 2巻』/井上雄彦
こういうことだとおもうのです。
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宮本武蔵『五輪書』
でね、根っこに届いたあとは、
そこからお稽古あるのみです。
『バガボンド』も言ってます。↓↓
出典:『バガボンド 4巻』/井上雄彦
宮本武蔵といえば、佐々木小次郎との巌流島の戦いや、外国語にも翻訳され出版されている『 五輪書 』が有名ですよね。
『五輪書』の名言、
千日の稽古をもって鍛となし、万日の稽古をもって錬となす。
この名言は「鍛錬」の語源となっているそうです。
転じて、一つの技を完全に自分のものにするには、ひたすら毎日繰り替えし稽古に励むしか道はないということ。
お稽古できる「今日」と、「こども」が、ここにあることに、感謝ですー。
「ヨコの3部作」映像
2018年から2019年にかけて開催した勉強会「ヨコの3部作」の映像を販売しています。
■ わたしたちが教えてもらってこなかった「本当の話し合いとはなにか?」、話し合いに必要なもの、なぜわたしたちが話し合えないのかを紐解く「話し合ったつもりになってない? – 子どもが約束を守れない理由はここにある – 」、
■ 共同体である家族がタテの関係からヨコの関係になるための「重し」、それを支えるための「ヨコの関係10ヶ条」を身につけていくための「子どもとヨコの関係になろう! – 「よい家庭」ではなく「大好きな家庭」 – 」、
■ 子どもとの「ヨコの関係」の暮らしにある核は「愛すること」。2つの勉強会をさらに掘り下げ、自分の真んなかを見つめる「怖れを手放して「愛する」をはじめよう – 本当の反省 – 」。
この3つの勉強会+特典「よっぴーの今だから伝えたいメッセージ」を収録しています。
世界はみんなでなりたってる。
あなたとわたしはちがう人なんだよ。
そんなちがう人どうしが縁あって、一つ屋根のしたで暮らす。
家族は共同体。横の関係、そんなのあたりまえ。これがあたりまえ。
解決したい事柄が起きて、意見が異ったとき、そんときは話し合えばいい。話しあったつもりじゃなくね。
ヨコならそれができる。
ヨコなら愛しあえる。
愛し合ってるんなら話し合える。
詳細、ご購入はこちら ↓↓↓