こんにちは、AI-am(アイアム)の吉田 晃子です。
勉強ってなに? 親が学校の勉強にだけ気がいっちゃってたら失ってしまう子どもの地頭のことと、ベイブレード博士から受けた復習レポートです。
もくじ
ベイブレード博士
友人の子どもたち(8歳、5歳)に4ヶ月ぶりに会うと、ハマっているものが「妖怪ウォッチ」から「ベイブレード」になっていた。
でもって「ベイブレード」のことを、それはそれは丁寧に、ちょー詳しく、より親切に、教えてくれました。1時間強かけて。
ベイブレード博士(友人の子どもたち)は、なにも知らないわたしたちに、わかりやすく説明するにはどこからどう話せばいいか… 瞬時に頭の中で大要をまとめ、1時間強しゃべりっぱなしで説明してくれたんです。何を質問しても答えてくれるし、実践付きです。
前回の記事「【勉強はどうしてするのか?】子どもに「なぜ勉強するの?」と言われたときに応えたこと 」で勉強のことを書きましたが、いつだって、どこでだって、人はなにかを学んでいます。
ほんと、ただただ、子どもがいま学びたいものと、おとながさせようとしているものが違うだけ です。
ベイブレードバーストってどんなおもちゃ?
てなわけで、教わったことを覚えているか、自分にテストをしてみますー。(興味ない方は飛ばしてくださいませ〜)
そもそもベイブレードってなに?
『ベイブレード』(Beyblade)は、現代風にアレンジしたベーゴマのこと
- 1999年〜2002年 第1世代『爆転シュート ベイブレード』
- 2008年〜2013年 第2世代『メタルファイト ベイブレード』
- 2015年〜 第3世代『ベイブレードバースト』
「ベイブレード」は、ひとつのパーツだけからなるベーゴマとは違い、複数のパーツで構成され、各パーツの組み換えによってオリジナルのコマを作れるのが特徴で、スタジアム ↓↓ の中で回し、勝敗を競う遊びです。
ベイブレード バースト B-33 ベイスタジアム スタンダードタイプ ブラック
ベイブレードバーストの特徴
これまでのシリーズは相手をはじき飛ばす(オーバーフィニッシュ)か、相手よりも長く回り続ける(スピンフィニッシュ)ことで勝利となりましたが、それら前二作のベイブレードとの違いは3つ。
- 相手をバースト(破壊)させて(バーストフィニッシュ)勝利することもできる
- ベイブレード本体がプラスチック製(前二作は一部金属製)
- スマートフォンと連動し、シュート回数や大会の記録などをスマートフォンの専用アプリで確認できるNFCチップを搭載
ベイブレードバーストは3つのアイテム、4つのタイプから出来ている
ベイブレードバーストは、以下の3つのアイテムから成ります。
- 「レイヤー」ベイブレードのデザインをつかさどるプラスチック製で最上部に取り付けるアイテム
- 「ディスク」ベイブレードの重心を決める大切なアイテム
- 「ドライバー」ベイブレードの動きを決める、車で言えばタイヤの部分
でもって、各アイテムそれぞれに「アタックタイプ」「ディフェンスタイプ」「スタミナタイプ」「バランスタイプ」の4種類があります。
- 「アタックタイプ」高い攻撃力を重視している。スタミナタイプに有利
- 「ディフェンスタイプ」相手の攻撃を受けきるほど高い防御力を持つ。アタックタイプに有利
- 「スタミナタイプ」長時間のバトルや広いフィールドに強い持久力を持つ。ディフェンスタイプに有利
- 「バランスタイプ」アタックとディフェンスなど、複数の力を兼ね備えている。タイプによる有利・不利はない
↑↑ 画像左端から「レイヤー」、「ディスク」、※「フレーム」、「ドライバー」。で、また「レイヤー」、「ディスク」、「ドライバー」と並んでいます。
※「フレーム」はディスクに取り付けて性能をアップできる追加パーツ。
ベイブレードの名まえ
上の上 ↑↑ の画像はベイブレード博士の物で、一つひとつ名まえを教えてくれたのですが、何度聞いてもわからなかったのー(汗)
ベイブレード博士 「僕、カタカナ書けない」
よっぴー 「わたし書けるからひかえていくー」
ベイブレード博士 「これは○▼※△☆▲※◎★●・・・」
よっぴー 「????? もう一回言ってください」
ベイブレード博士 「○▼※△☆▲※◎★●・・・」
リスニングが致命症なわたし… ひかえるのは諦めました。
※ 左端いちばん奥だけはわかります!! 博士1号のお気に入り「トルネードワインバーン」。
↓↓ は博士2号のお気に入り。
これは ドレインファブニル であってる? 回転吸収の底力は強烈なんだよね!
『ドレインファブニル・ポリッシュ・アトミック』が人気の組合せだそうです。
それぞれの性能
たとえば、左端手前から2番目のレイヤーは、ブレイズラグナルク だとおもうのだけど(これもめっちゃ調べた、笑)、これひとつとっても、ブレイズラグナルクは スタミナタイプ で、攻撃力はいくら、防御力はいくら…… と知っている。出典:ベイブレードバーストトピック
ディスクにしたって、ポリッシュ は スタミナタイプ で、、、出典:ベイブレードバーストトピック
グラビティ は ディフェンスタイプ で、重量があって遠心力が大きいことを知っている。出典:ベイブレードバーストトピック
ライナー は相手の攻撃によって動きを変化させる バランスタイプ のドライバーで、攻撃的につかうか、それとも防御的につかうか悩ましいところ。出典:ベイブレードバーストトピック
パーツを交換することで10万通り以上のオリジナルのコマを作れるそうで、コマ同士の相性やパーツの組み合わせ方など工夫して、戦略性や逆転の可能性を考えるとのことでした。
「好き」の力
「 サドベリー仲間と「好き」の威力 」ででも書いたことですが、「好き」の力って、ほんとすごいとおもいませんか?
ベイブレードもそうだし、ポケモンもそう。言葉がまだたどたどしい子どもがアンパンマンに出でくるキャラクターを全員言えたり、電車の名まえを知ってたり。覚える力 というのは誰にもあるけど、自分が「好き」なものに対しては突き抜けていますよね。
やがて今回のベイブレード博士のように、体験から 記憶する術 を身につけた子どもは、情報の整理をする力 が育ち、それを 他者に説明する力 が生まれてくる。
1時間強、説明するって、、、プレゼン能力 もついてきます(プレゼン能力が育つためには聴いてくれる人がいるんだよなあ〜)。
誰かに何かを言うということは、自分のなかにしっかりと落とし込む必要があるから、調べます。観察力・考察力・分析力・決断力が高まるときです。
彼らはそれを自覚してやったわけではないけれど、地頭の良い子 というのはこういった経験の積み重ねで築かれていくんだと思います。
地頭の良い子に育つには?
わたしたちが彼らから講義を受けているあいだ、友人はなにも言いませんでした。
「もうええ加減にしときや」とか、「もっとわかりやすく言いなさい」とか? とか。
なにを言っても怒られない、否定されない、焦らされない、という安心安全な環境は、表現の自由をまもります。
そういった環境のなかで、 聖なるまなざし を向けて真剣に聴いてくれる人がいる。それだとおもいます。
そこではじめて、なんの恐れも抑圧もなく、自分で考え、考えたものを述べ、自分が選ぶ。つまりは自分に集中できます。
毎日、毎日、自分のやりたいこと、好きなことをしている彼ら。
彼らを見ていると当時の海琳さんを思い出します。
東京目黒で開催された「伊藤史織 × 濱口園子 × 吉田晃子 + 濱口瑛士 + 星山海琳トークライブ『異才、発見! 子どもの才能をつぶさない子育て』」で、海琳さんが言った言葉、好きなことをしていない時がなかったから、好きなことをしてたという感覚はない、ってアレ。
コミュニケーション能力や問題処理能力は、地頭の良さが関係しているといわれています。
遊ぶために脳みそフル回転させて考えてきた。それって能動的(主体的、積極的)に学習してきたってことです。
そうなると「頭」と「体」と「心」のバランスがよいんですよね。
海琳さんの場合、その遊びの対象が大学受験になっただけです。
追記:
ベイブレード博士にもらった本を飲食店で読んでいたら、隣に座っていた子ども(家族で来ていた)と親しくなったー♪
AくんとAくん、ありがとうございました!