工藤勇一校長「主体性を育てる3つの言葉」が持つ注意点を親は知っておこう




amam
こんにちは、

AI-am(アイアム)のよっぴーまりんです。

 

2020年9月16日のYAHOOニュースに、前・麹町中学校校長、2020年4月からは横浜創英中学・高等学校(横浜市)の校長を務められる工藤勇一さんのインタビュー記事が載っていました。

子どもが主体的に動くようになる「3つの言葉」横浜創英・工藤勇一校長インタビュー<前編> 

 

こどもが主体的に動くようになる「3つの言葉」?

工藤勇一校長はなんて言われているんだろう? と気になり記事を読むと、そこには次の3つが書かれていました。

 

子どもが主体的に動くようになる「3つの言葉」

  1. 「どうした?」
  2. 「このあとはどうしたい?」
  3. 「僕は(私は)何をしたらいい?」

 

なるほどなあと思ういっぽうで、

この3つの言葉を親がこどもに言うときは、相当な注意をもって発しないと、ニセモノの「自律」と「尊重」を与えてしまうし、なにより子と親の健全な関係は築かれず、こどもに深い悲しみを与えてしまう危険があります。

主体性を育てる3つの言葉とともに、その3つの言葉が持つ注意点をも親は知っておきましょう。



「3つの言葉」は自律型学習に変えていくためのリハビリ

「自律」と「尊重」を最上位の目標に掲げる工藤勇一校長。

インタビュー記事のなかで工藤勇一校長は、「やらされる学習」では、子どもたちが自律的に学ぶ意欲を奪うだけだ。

多様な世界を受け入れるインクルーシブな社会にするために、自律し、他者を尊重できる人間になるよう、主体的に行動できるようになる力を身につけ、自律型の学習に変えていくためのリハビリが必要だと言います。

 

そのリハビリに使うのが、「どうした?」「このあとはどうしたい?」「僕は(私は)何をしたらいい?」の3つの言葉です。

「周囲の大人がこの3つの言葉を使っていくことで、子どもの自律を支援する足場のようなものになる」と言われます。

 

「どうした?」の注意点

足場というのは、とんでもなく重要じゃないですか。

足場にぐらつきがあったり、亀裂があったりすると、その上に建つ建物は不安定なままだし、場合によっては崩れてしまうこともあるでしょう。

だからこそ、足場には最善の注意が必要です。

 

ぼーっとしていたり、ゲームばかりやったり、スマホをずっといじっていたり。親からすれば頭ごなしに小言を言いたい場面であっても、感情にまかせず、まず「どうした?」と声をかけます。ただシンプルに、現状を聞くのです。

 

引用:YAHOOニュース《子どもが主体的に動くようになる「3つの言葉」横浜創英・工藤勇一校長インタビュー<前編>

 

「どうした?」という問いかけは、その子が日ごろしていない態度や仕草を発しているときに使う言葉です。

この「どうした?」を言うためには、こどもをつねによく見ている必要があります。

 

たとえば、こどもがぼーっと窓の外を見ているとか、いつもは飛びつくおやつも食べないとか、いつもよりドアを荒々しく開け閉めしたり、勢いがなくしんみりと歩いていたり、といった、「あれ、どうしたの? いつもと違うな、何かあったの?」と思う場面は、ほんの一瞬ということもあります。

「どうした?」は簡単なようでむずかしい言葉 なので、その一瞬を見逃さずにいることも、とても重要です。

 

また、ゲームやスマホが日常的なことなら、「ゲームをしてるなんてどうしたの?」と聞くのは不自然ですよね。

この記事で例にあげられている「親からすれば頭ごなしに小言を言いたい場面」は、こどもにとってはごく自然な、なんの問題もない行動である 場合も多いはずです。

そんなとき、親から「感情的になるのをこらえて『どうした?』と聞く」なんて白々しいことをされれば、反発心が生まれるのも当然 です。

 

「このあとはどうしたい?」の注意点

これに続く2つ目のセリフは、「このあとはどうしたい?」という子どもの意思確認です。この言葉に、大半の子どもはびっくりします。「何したい?」なんて聞かれること自体、学校でも家庭でも意外と少ないからでしょうね。いきなり今、自分が何をしたいかなんて言われても、多くの子はすぐに言葉が出てきません。

 

引用:YAHOOニュース《子どもが主体的に動くようになる「3つの言葉」横浜創英・工藤勇一校長インタビュー<前編>

 

これが、とにかくむずかしい!! です。

親と子がハッピーになるコミュニケーション講座でも重点に置く部分なのですが、

強く意識して「どうしたい?」と聞くことができたとしても、その次に、親はたいていの場合、自分の意見を言ってしまいます。

 

たとえば、テストの結果がふるわなくて、こどもがいらいらしていたり、元気がないとき。

幼稚園や低学年くらいのこどもが、友だちとケンカをして帰ってきたとき。

そんなとき、「どうしたい?」とたずねられたこどもが「もう勉強しない!」とか、「もう友だちやめる」と言ったら、親は「それではいけない」ということを伝えようとしてしまいます。

 

この2つめのセリフについて記事では、

生徒は大抵、「英語の授業は嫌だ」「あの先生は好きじゃない」「授業つまらない」などと好き勝手言ってくるので、「じゃあ勝手にしろ」とこっちも言いたくなるのですが、そこはグッと我慢して、「僕は(私は)何をしたらいい?」と聞いてみます。

 

引用:YAHOOニュース《子どもが主体的に動くようになる「3つの言葉」横浜創英・工藤勇一校長インタビュー<前編>

 

と書かれていますが、「グッと我慢する」は、本当にむずかしいことです。

そもそも、学校内だけで接する先生ならともかく、家庭内で親が「我慢」をすれば、親が「我慢する」ことによって抱いたストレスが、すぐにこどもに影響を与えてしまいます。

 

「それではいけないよ」と教えてしまいたくなるような言葉を吐いても、自分の正しさや願望を押しつけたり、ジャッジしたりせず、こども自身のこととして「そうなんだ」と受け止める。

 

だって、あーだこーだと言われたり、我慢してほんのすこしイライラしたり不機嫌になったりすれば、こどもが「じゃあ『どうしたいの?』なんて聞くなよ」と思うのは当然ですよね。

不信感だけが募って、ますます親との距離が開いていってしまいます。

 

けっして我慢という感覚ではなく、とにかく「受け止める」を意識することが重要です。

 

「僕は(私は)何をしたらいい?」の注意点

そこで3つ目のセリフは、「僕は(私は)何をしたらいい?」という問いかけです。これは、「決して君のことは見放してはいない」「君のことを思っている」というメッセージです。

 

引用:YAHOOニュース《子どもが主体的に動くようになる「3つの言葉」横浜創英・工藤勇一校長インタビュー<前編>

 

このセリフについては、記事のなかで具体的な例があげられています。

3つ目のセリフについては、もう少し詳しく説明しましょう。教室を無断で飛び出した生徒には、「僕が(私が)やってあげられることといえば、別室を用意してあげることぐらいならできそうだよ。だから君は、今から別室で違うことをやるか、やっぱり教室に戻って授業を受けるか、そのどちらかを選ぶことはできるかな?」と問いかけてみるのです。

 

引用:YAHOOニュース《子どもが主体的に動くようになる「3つの言葉」横浜創英・工藤勇一校長インタビュー<前編>

 

3つの言葉が「主体性を発揮し自律した」子どもを育てるというのであれば、権力をもつ側(大人、親、先生など)が「AとBのどちらがいい?」と二択を与えるべきではない、と思います。

権力者にとってどちらを選んでも困らない選択肢を与えて誘導することは、自律をよそおった他律にすぎません。

なぜなら、こども自身の「考える」が抜け落ちていく から。主体は、「無」から「有」を生んでいくもの です。

 

>>> 関連記事
「自律」を目的とした 「他律」 。千代田区立麹町中学校長工藤勇一著『学校の「当たり前」をやめた。』を読んで思ったこと

 

 

自分(親)はこどもを正しいほうに導ける、と思いこんでしまいます。

正しさも、その方法もわかっている、と思いこんでしまいます。

この驕りがこどもとの距離をどんどん離していき、尊敬を遠ざけ、結果として「尊重しないこと」を教えてしまいます。

まずは自分の驕りに意識的になり、すこしでも手放していくようにすることが重要です。

 

※ インタビューなので、編集されているのかもしれませんが、病気や怪我ではないのに、そもそも「リハビリ」なんて言葉をつかうセンスは好きじゃないです。
記事はほかにも突っ込みどころ満載でしたが、「3つの言葉」にしぼって書きました。

 

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