今日学校を休んだら不登校になる? 子どもの「今日」と親が見ているもの




am3こんにちは。

AI-am(アイアム)
星山 海琳 です。

 

「今日」学校を休みたいこどもを前に、つい昨日や明日を見て、「今日学校を休んだら不登校になる(かもしれないから休ませない/休ませたくない)」と思ってしまう親。

自分よりも幼いひとの「今」と「先」を結びつけるのは容易なことだけど、見ているもの、視点や時差は、親と子を無理解へと進ませてしまいます。

だからわたしたちは賢くなって、ピントを合わせて、「今」をやっていきたい。



学校を休めないこども、休ませられない親

LINE@ のメッセージ、毎日ありがとうございます!
いただくものはすべて読んで、うんうんとうなずいています。わたしたちでよければ、これからもどんどん吐き出してもらえたらうれしいです。

 

オヤトコ発信所の LINE@ にいただくメッセージはたいてい、こどもの立場からのものと、親の立場からのものの二つに分かれます。

重なる部分もあればもちろん異なる部分もあるんですが、たとえば「 “今日” 学校を休む」ことについて。

 

 

こどもは、「今日学校を休みたい」、でも親が休ませてくれない、親に言えない、休めるのは一学期一回などのルールがあるから休めない、陰口が怖いから休めない、などなどといいます。

 

自覚すること

そんなとき必要なのは、「学校は休んでもいいところ」ではなく、(長期的であれ、短期的であれ)「自分は学校に行く権利/行かない権利を持っている」という認識です。

これを大人、学校、社会の側が教えないことは問題だけど、現状、自力でこういった認識をもたないと、わたしたちは中身のない罪悪感にからだを押しこめられて、疲弊してしまう

 

こどもであるわたしと親、生徒であるわたしと学校、の関係を自覚すること。

学校へ行くことや行かないことは、わたしの権利をわたしが行使しているにすぎません。休むことへの許可は「必要になってしまっている」かもしれないけれど、「必要なもの」ではない。

 

自覚しても、毎日は変わらないかもしれない。変わらず、朝は親に急かされ、学校へ行って(あるいは休みたいと告げて)、勉強をして、親はなんにも理解してくれないみたいで、あいかわらず、理不尽に怒られもするかも。

でも、それが当たり前じゃないということがわかるだけで、起こっていることは同じでも、わたしを保つことはできる。現状は変わるべきだけど、今日、まず「わかって」いなければ。

 

人権を侵害しているのは大人のほうで、わたしの行為は悪いことではないし、悪いことをしているから怒られているのでもない、と理解する。これがわたしという人間を守る。

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だからって行かないことを選べない、親や先生に抗えない、ってひとがたくさんいると思う。そりゃそうです、こんな世の中じゃ。

選びたいものを選びやすい社会がいいし、選ぶ人たちがいなければ社会は柔軟性を取り戻さないし、実際のところ選んでもたいした問題はなかったりするけど、でも、選べなくても選ばなくても、自分の気持ちまで明け渡すことはない。

 

 

で、大人はどうかというと、(もちろん大小の違いがあるけれど)目につくのは、「今日学校を休む → 不登校になる(かもしれないから休ませない/休ませたくない)」という考え。

これは、そもそも「不登校」に悪いイメージがあるからだとか、不登校をするとこういうメリットがあるとか、そんな話じゃなくて。

こどもが見ているものと、大人が見ているものの違い、そこから生まれる軋轢があると思うんです。

 

こどもの「今日」が見えない大人

こどもの見ている「今」よりもずっと先を、大人は妄想しています。

 

もちろん、生きてきた年数が三倍も四倍も多いほど、自分よりも幼いひとの「今」と「先」を結びつけるのは容易なこと。

小さいこどもが走り回っているのを、転びそうだなーと思って見ているとほんとに転ぶ、とか、よくあるし。でもだからって、走り回っているこどもに「転びそうだからやめとき」と言うわけにはいかない。

それは「転ばないかもしれないから」じゃなくて、「痛い思いもしたほうがいいから」なのでもありません。
相手の視界を、第六感を、経験を、感情と思考を、強引に塞ぐことだからです。容易であることが正しいとはかぎらない。

 

こどもが見ているものには目もくれず、あるいは馬鹿にしておいて、こどもが見ていない(しかもひどく不確定な)ものを自分の目で見る、そしてそれを押しつける。

あなたのためを思っているといい、従わないことは罪だという。ひとはどこまで傲慢になれるだろう?

 

「不登校に “なって” 」ほしくないなら

そもそも、「不登校に “なって” 」ほしくないなんて言うくらいなら、親はこどもが学校を休むことを止めたり怒ったりするべきじゃないですよね。

学校に行くこと自体が良くも悪くもないように、学校に行かないこと自体は良くも悪くもない。

けれど、休ませてもらえない時間がたまりたまって「不登校に “なる” 」。学校に対しても、親に対しても、自分に対しても傷を負い、学校に「行けなくなる」。
そうやって「不登校を “させられる” 」のは、得るものがないことはないけれど、本来は不要な経験だと思う。

 

もちろん、休んだのち、実際に不登校をするかしないかは関係なしに(どっちでもいいこと)。

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行きたくないときに行かず、行きたいときに行けば、それでよかったこと。傷はわたしたちに学びを与え成長させるけれども、進んで買わなくていい苦労も、確実に存在しています。

 

だいたい、こどもは自分で考えています。

学校そのものに行きたくないわけではない場合、あんまり休んだら戻りづらいなとか、休むほうがめんどくさいなとか、欠席にカウントされないように工夫できないかとか、それでもなんでもいまは休もうとか、いろいろ考えますよ。

自主的に休むことができるひとは、自主的に行くこと/行かないことができます。みんな自主性や主体性が大事だと知っているけど、それらを軽視し、奪い、踏みつけている日常的な瞬間に目を向けたい。

未来をつくっているのは「今」です。未来に「今」をつくらせてはいけない。

 

 

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