こんにちは、
AI-am(アイアム)の
よっぴー です。
11月7日のYahoo! ニュースで、自由と参加 公教育でない学校 と題して、サドベリースクール・デモクラティックスクール が特集されました!
星山海琳 さんも取り上げられていて、そのニュースに載ったこと、載らなかったことを書いています。
もくじ
- 1 公教育を離れて過ごした日々 「オルタナティブスクール」とは
- 2 1. サドベリースクールに通ってよかったなと思うところ
- 3 2. サドベリースクールに通ってまずかったなと思うところ
- 4 3. サドベリースクールという選択肢がなかったら、どんな人生になっていたと思いますか。
- 5 4. 日本でフリースクールが公教育として認められてないことについて、どう思いますか。
- 6 α. 勉強について
- 7 裏話
- 8 サドベリースクール・デモクラティックスクール/スタッフから
- 9 「子ども支援学」を専門とする早稲田大学文化構想学部の喜多明人教授
- 10 サドベリースクール・デモクラティックスクール/メンバーから
- 11 サドベリースクール・デモクラティックスクール/保護者から
- 12 サドベリースクール・デモクラティックスクール/OB・OGから
- 13 サドベリースクール・デモクラティックスクール/紹介されていた本たち
公教育を離れて過ごした日々 「オルタナティブスクール」とは
出典:Yahoo! ニュース
「カリキュラムなし、教科学習なし」、子どもは好きなことをして過ごし、自分が望まない限り教科学習もない。サドベリースクール・デモクラティックスクール 。
公教育の常識から大きく離れた学びの場とは、どんな学校なのか。以下の方々からの声が載せられています。
- スタッフから
- 保護者から
- 生徒から
- 教育者から
- OB・OGから
この「OB・OGから」の立場で、
小・中・高へ通わず、一切の勉強もしてこなくて、17歳のとき、2ヶ月半で高卒認定試験に合格し、現役で大学へ入学した 海琳さんも取材を受けました。
聞かれたことは、次の4つ+アルファ。
- サドベリースクールに通ってよかったなと思うところ
- サドベリースクールに通ってまずかったなと思うところ
- サドベリースクールという選択肢がなかったら、どんな人生になっていたと思いますか
- 日本でフリースクールが公教育として認められてないことについて、どう思いますか
- (α)勉強について
以下がカットなしのこたえです。
※ 1と2の「よかったところ、まずかったところ」は合わせてこたえています。
1. サドベリースクールに通ってよかったなと思うところ
2. サドベリースクールに通ってまずかったなと思うところ
サドベリースクールについて、わたしは良し悪しで考えることがありません。
良いや悪いの分別は(わたしにとっては)どれも後づけやこじつけになるし、なにより、自分がその場所で過ごしたということがすべてです。
その上で自信をもって言えるのは、わたしは自分の過ごしたスクールが大好きでした。
しいていえば、そう思えることが「通ってよかったこと」かもしれませんが、やっぱりよくわかりません。
良い悪いはひとつの球体なので、視点をすこし変えればすぐに転がって、見え方が変わります。
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3. サドベリースクールという選択肢がなかったら、どんな人生になっていたと思いますか。
わかりません。
自分に合うほかの学校を見つけたかもしれないし、見つけなかったかもしれないし、つくったかもしれないし。
もともと、サドベリースクールの考えに近いような家庭で育ったので、いずれにせよ楽しくやっていると思います。
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4. 日本でフリースクールが公教育として認められてないことについて、どう思いますか。
公教育として認めないというのも認めるというのも、枠の狭さを感じます。
ほんとうは、学びに認めるも認めないもないし、公もなにもない。
公教育の中身を見直すよりも、公教育という枠組みそのものを見直せないものかなと思います。
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α. 勉強について
これまで一度も勉強を強いられたことがなかった。だから、勉強を嫌いになったこともありません。
勉強しないと最低限の知識が身につかないとか、忍耐力が育たないとか言いますが、学校での勉強をしたことがなくても大人になれるし、生きていけます。ただ、『学校での勉強をしたことがない』だけです」
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裏話
取材依頼がきたとき、その取材方法を海琳さんは「メールを通して」お願いし、Yahoo!ニュース 特集編集部の益田美樹さんはご了承くださいました。
α の「勉強について」は、1から4の「質問」とは異なり、
ことばを丁寧に扱う海琳さんではありますが、益田美樹さんはその海琳さんの気持ちを大切にして原稿に反映されました。
こういうのってうれしいですね(編集で意味合いが異なってしまうのはすごくイヤだから)。
サドベリースクール・デモクラティックスクール/スタッフから
※ ここより、今回の「Yahoo! ニュース 自由と参加 公教育でない学校」に載せられたスタッフから、教育者から、保護者から、メンバーから、OB・OGからの抜粋です。
特集されたのは、山梨県北杜市の南アルプスのふもとにある 八ヶ岳サドベリースクール さんです。
スタッフの鈴木一真さんがこたえられています。
「毎日、国語や算数をやるわけではありません。(子どもたちが)自由に好きなことをやる中に、ふんだんに『学び』が紛れています。文字を書く必要が出てき たら文字を書きますし、計算の必要が出てきたら計算をします。全て自分に必要だからやる。そこがはっきりしているので、やらされなくても自分で(教科学習 を)するようになります」
出典:Yahoo! ニュース
「これはサドベリーが他のフリースクールと一線を画しているところですが、学校運営に子どもが深く関わります。年間予算をどうするかの話し合い、掃除など のルールづくり、スタッフの選任も、です。僕もスタッフに立候補し、生徒の選挙で選ばれました。1年契約ですから、次の3月にまた選挙です。スタッフも覚悟が必要です」
出典:Yahoo! ニュース
感心した表情で耳を傾けていた保護者たちが、戸惑った場面もあった。こんな説明を聞いた時だ。
「ボストンのサドベリーでは入学時、『もしかしたら、お子さんが20歳になった時に字が読めないかもしれません。それでも、子どもを尊重できますか』と尋ねるそうです。(八ヶ岳でも)もし、本人が興味を持たなければ、何の知識もなく巣立つ可能性があります」
出典:Yahoo! ニュース
「子ども支援学」を専門とする早稲田大学文化構想学部の喜多明人教授
オルタナティブスクールとは、どんな存在なのだろうか?
喜多明人さんは、日本のオルタナティブスクールの場合、海外の教育理念に基づくものが多く、ドイツの「シュタイナー教育」、フランスの「フレネ教育」、そして米国の「サドベリー教育」の3系統が主流だといわれます。
サドベリーについては、このようにこたえられていました。
「子どもの参加という視点でこの三つを比較すると、サドベリーが頂点に立っています。子どもがスタッフの人事に関する話し合いにも参加する。こういう例は 他に見当たりません。いま、親や教師の指示に従い続けた結果、受験には成功したものの、『何も意欲がわかない』という子どもが少なくありません。一方、サ ドベリーなど子どもの意思を尊重する場で過ごした子どもたちは、意欲や自己肯定感が高いと言われています」
出典:Yahoo! ニュース
サドベリースクール・デモクラティックスクール/メンバーから
八ヶ岳サドベリースクールのメンバー(生徒)・久保田光さんは、公教育の子の印象を尋ねられています。
「でも、中学の生徒とも普通に話しますよ。公教育の子の印象? ……礼儀正しいことかな。サドベリーのいいところは、自由で何でもできるところです。ミーティングで意見が通らないと、きついけど」
出典:Yahoo! ニュース
サドベリースクール・デモクラティックスクール/保護者から
保護者からこたえてくださっているのは、八ヶ岳サドベリースクールのメンバー(生徒)久保田光さんのお母さん・あやさんです。
光さんは、幼稚園の時、突然、通園を嫌がるようになり、3カ月後に退園されました。
「もしかしたら学校も普通のところは嫌がるかな、と。それなら私が自分で『その人らしく生きていける学校』を作ろう、と。思い起こせば、それは子どもの頃の私の夢でもあったんですね」
出典:Yahoo! ニュース
「不安がなかったわけではありません。例えば、教科学習的なものがないでしょ? 光もそうなる(教科を学ばず社会に出る)のかな、とか……。一方で、大学を出て大企業に就職すれば幸せという社会ではない、とも思った。AI(人工知能)には真似できないクリエイティブなことができるとか、人に意見を伝えて合 意を取るとか。これからの社会は、それらがもっと必要になってくるんじゃないでしょうか?」
出典:Yahoo! ニュース
サドベリースクール・デモクラティックスクール/OB・OGから
OB・OGからは星山海琳さんのほか、 西宮サドベリースクール にいかれていた米澤悠亮さんと、 東京サドベリースクール にいかれていた桑原直之さんがこたえられています。
偶然なんでしょうが、海琳さん、米澤悠亮さん、桑原直之さん、3人とも21歳です。
講演会やご相談でよく受ける「 学校に行かなかったら子どもの将来はどうなりますか? 」のご参考にもなるといいな。
OB・米澤悠亮さん
スクールでは好きな釣りとかに没頭していた米澤悠亮さんは、現在、釣り・アウトドア・旅の情報発信ブログ Nature Drive を運営されています。
西宮サドベリーを初めて訪れたときの驚きをこんなふうにのべられています。
「本当にカルチャーショックで。『好きなことをしていいよ』と言われたので、冗談のつもりで『DS(ニンテンドーDS)を持って来ていい?』と聞いたら、いいよ、と。学校なのに、ですよ。理解不能でした。スクールでは、好きな釣りとかに没頭しました」
出典:Yahoo! ニュース
「好きなことをやり続けた結果、閉塞感も感じて。選択肢が用意されていない、全く白紙の状態から考えるサドベリーでは『この先、自分はどう生きていくか』 と悶々とする時期があるんです。高校進学は、それに風穴を開けるためでした。サドベリーは結果を得るための学校じゃない。どれだけ自分と向き合ったかが試されるんですね」
出典:Yahoo! ニュース
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OB・桑原直之さん
「正式オープンの前から在籍していましたが、当初はルールすらなかった。だから、システムを一から作ったし、在籍する生徒によってルールの内容が変わりました。そんなところが面白かったですね」
出典:Yahoo! ニュース
このような環境で育ったためか、「良くも悪くも固定観念がない」。物怖じすることもない。と書かれています。
横浜市のホテルで働いている桑原直之さんは、周囲からは「わきまえてない」と言われ、逆に「(年の割に)しっかり話をするね」とも言われているそうです。
この秋、全国のサドベリー出身者による交流会に参加した際は「どの人も 自分で物事を決めるという共通点がある」と改めて感じたともありました。
OB・鈴木一真さん
八ヶ岳サドベリースクールのスタッフ・鈴木一真さんも、西宮サドベリースクールにいかれてました。
公教育の学校も勉強も好きだったが、「他者から言われたことをやらされているだけ」と感じ、毎日が苦しかったとありました。
「中学校以外の選択肢を知って救われました。高校や大学はいつでも行けるけど、サドベリーは19歳まで。だからここで過ごそう、と。サドベリーは公教育として認められていませんが、今は『法律が追い付いていない』と思うんです。こっちが最先端過ぎて」
出典:Yahoo! ニュース
サドベリースクール・デモクラティックスクール/紹介されていた本たち
自由な学びとは―サドベリーの教育哲学
上列左の赤っぽい本
自由な学びが見えてきた
上列真ん中の本
世界一素敵な学校
上列右の、写真に映り切っていない本
自分を生きる学校
まんなかの列の真ん中の本
自分を生きる学校―いま芽吹く日本のデモクラティック・スクール
小さな天才の育て方・育ち方-小・中・高に通わず大学へ行った話
まんなかの列の左の、星山・吉田共著の本
自ら学ぶ自由に生きる 究極の多様性教育
サドベリースクール、デモクラティックスクールの保護者の声を載せた本です。
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自由の中で、自由に学ぶ 八ヶ岳サドベリースクール
この本は、 八ヶ岳サドベリースクール にお問い合わせください。