こんにちは、
AI-amの
よっぴー です。
小学校、中学校、および高校も魅力を感じなかったため通わず(学校側からみれば不登校)、高卒認定から大学受験に挑んだ娘、星山まりんさんの話。高認篇です。
もくじ
突如、大学に行こうと思い立つ
17歳(学年でいえば高3)の夏、突如、大学に行こうと思い立ったまりんさん。
昼食後のコーヒーを飲みながら、まったりとおしゃべりをたのしんでいたときのこと。
「わたし、大学に行くわ~」
「あら~そうなん。ええやん〜。前々からおもってたん?」
「いま!」
わたしまでが わくわくしだしました。
小学校から行っていなくても、高認(旧大検)を経て大学に行くことができます
さっそく高卒認定(旧大検)のことを調べています。
高認試験は8月と11月の年2回あり、11月に実施される試験日になら出願は間に合うことを知り、
「おお、ラッキー!」
即効でインターネットから願書を申し込んだまりんさん。
コーヒーは冷めたけれど、おしゃべりは熱くはずむのでした。
高認を受ける、その心の内はというと
「ということは……
11月の高認試験で全科目受かったら、間をあけないで大学を受験できるってことやんな?
※12月高認合格発表→翌年1月センター試験→2月大学一般専門試験
おもしろい!! これまでしたことのない遊びやん。
ここはいっちょ来春めざして、『学の冒険』に挑んでみるわ」
まりんさんは、転ばぬ先の杖を持たない子育ち家庭に生まれ、デモクラティックスクール(サドベリースクール)で学び育ち、12歳で デモクラティックフィールドのらねこ (以下、のらねこ)を立ち上げた人です。
ハートがキャッチした「やりたいこと」が、えらく困難とおもわれることであっても、出来るか出来ないか、ではなく、どうすればできるか? と掴みきき、具体的に工夫をめぐらせていくのはお手のもの。
遊び心に火がついた。
「たのしみだー」
「たのしみだねー」
「で、なにからやる?」
高認試験までの勉強期間、2ヶ月半
学校には行かず、塾や家庭教師、独学で勉強しているひともいます。
だけどまりんさんは家でも、スクールでも、科目勉強をしたことがありません。
これまでにテストなるものを受けたこともありません。
たとえば算数。九九(かけ算)はおろか、足し算から(勉強として)やったことのない状態です。
英語も知りません。主語ってなに? be動詞? なにそれ?
のらねこのしごと以外にも、週5日バイトをしている社会人受験生です。
道はけわしい。
行動力と実行力
家庭、デモクラティックスクール、のらねこ、これらの共同社会のなかで、どれほど時間がかかっても成し遂げる力を得てきました。
その行動力に加えて、15歳から働いてきた経験によって、「時間」が先に設定されており、かつ、成果を伴わなければならない、利益社会で必要な実行をも身につけてきたのでしょう。
目的・目標を明確に設定して、ブレずに力を発揮したのです。
12年間の勉強は2ヶ月半でできる
足し算・引き算からはじまって、かけ算・わり算、分数に小数点……。小学校で習う算数は3日で終えました。
方程式をおぼえ、因数分解や不等式もクリアして、三角関数をこえていく。
数学のほか、英語、国語、世界史、地理、現代社会、生物に地学と、全8教科を、勉強期間わずか2ヵ月半で、一発合格をはたしたのです。
勉強期間わずか2ヵ月半って……。
2ヵ月半で8教科って……。
12年間の勉強が2ヵ月半?
それも、仕事しながらでしょ? しかも数学以外は独学でしょ?
奇跡?
引き寄せ?
イヤイヤ、実力?
比べあうことを教える教育
信じる心とか、諦めない心とかいうものは、本来、人間の根本に備わっているものです。
けれども、比べあうことを教える教育経験(学校でも、家庭でも)が、それらをもぎ取っていきます。
小学校の6年、中学校の3年、高校の3年。この12年で習う教科勉強が2ヵ月半でクリアできることを知ったいま、ではいったい12年もの月日を使ってさせられてきた勉強はいったいなんだったのか?
ものすごい集中力で勉強するまりんさんを目の当たりにして観えたこと、『小さな天才の育て方・育ち方-小・中・高に通わず大学へ行った話』にも書いています。よかったら読んでみてください。
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